『ルパン三世 カリオストロの城』 | 狂気と正気の狭間

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鑑賞日時:令和3[2021]年10月1日[金]/13:00~15:20(『ルパンは今も燃えているか?』含む)
映画館名:TOHOシネマズ 日本橋/SCREEN9
座席番号:H-9

映画館公開日:令和3[2021]年10月 1日[金]【2週間限定上映】
地上波初放送:
ある国営カジノから五十億の札束をまんまと盗み出したルパンと次元だが、実はそれはゴート札と呼ばれる偽札だったのだ。
そこでルパンは、ゴート札が発行されたカリオストロ公国を次のターゲットに決める。
ルパン達が公国の自然を楽しんでいると、二台の車が猛スピードで過ぎ去って行った。
何故かウエディング姿の少女が武装した男達に追われていたのだ。
当然ながらルパンは少女の側に付き、少女を救うのに成功した。
しかし、僅かの隙に少女を奪われてしまう。
その少女が忘れて行った指輪を見て、ルパンは次元にこの公国で盗みを失敗した事が有ると言った。 
そしてルパン達は、その少女・クラリスがカリオストロ伯爵との婚礼が近い事を知る。
 監督 
 宮崎 駿
 出演 
 山田康雄[ルパン三世]
 小林清志[次元大介]
 井上 真樹夫[石川 五右ェ門]
 増山 江威子[峰 不二子]
 納谷悟朗[銭形警部]
 島本須美[クラリス]
 石田太郎[カリオストロ伯爵]
 永井一郎[ジョドー]
 宮内幸平[老人(庭師)]
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版】
公開初日&初回上映回を鑑賞。
前売券(ムビチケコンビニ券)+パンフレット(ロードショー公開時の復刻版)有り。
 
4K+7.1ch仕様のブルーレイ&DVD発売のイベント上映と思われる。
鑑賞より1ヶ月以上も経過してしまい、レポートを怠っていたので記憶が曖昧。
前売券は〝ムビチケコンビニ券〟のみの発売で、映画館窓口での図柄の入った前売券は無し。
過去にデジタルリマスター版の上映を鑑賞している。
 
この度利用したTOHOシネマズ 日本橋のSCREEN9は初めてでは無かったので過去の記録より参照して座席を選んだ。
 
関連記事>『ルパン三世 カリオストロの城』(デジタルリマスター版)
 
 
 ===== ストーリー ===== 
謎を解き明かしながら、手に汗握るスピード感溢れるストーリー展開。
勧善懲悪と言っても過言では無いな、ルパン一党は泥棒なのだが・・・。
観終わって心が温かくなる。
 ===== 設定 ===== 
ルパン三世作品の舞台は、やはりヨーロッパが一番良く似合うと思う。
カリオストロ公国の長閑な風景や伯爵の居城のデザイン何か最高。
お宝が絡んで来るのは当然だが、ルパンの過去に迄言及している。
 ===== キャラクター ===== 
「可憐だ・・・。」
五ェ門に激しく同意だね。
クラリス最高♡
ルパン一党に銭形警部のレギュラー・キャラクターは言うに及ばず。
ルパンの設定は因り年配されているらしいが、デザインは若返った様な気もする。
 ===== キャスティング ===== 
クラリス、伯爵は最高のキャスティング!
もう一声付け加えるとジョドーも。
 
あぁ、ルパン一党ももうこのオリジナルのメンバーでのルパン作品は見られないんだな・・・。
最後のオリジナル・メンバーである小林清志氏の次元役の交替もされた事だし。
山田康雄氏も井上 真樹夫氏も納谷悟朗氏も石田太郎氏も永井一郎氏も宮内幸平氏もお亡くなりなってしまったからなぁ・・・。
 ===== 映像 ===== 
この度〝4K版〟との事だが、余りその恩恵は感じられなかった。
過去に鑑賞した〝デジタルリマスター版〟の時と同じ感覚。
アニメーションならではの映像表現がこれでもかと活かされている。
フィアットが崖を駆け上り、ルパンが屋根を大ジャンプ!
ルパンが北の塔をよじ登る映像、カメラ・アングルが新鮮!
〝外側〟からカメラを向けている事になる。
 ===== 音楽 ===== 
この度〝7.1ch仕様〟との事だが、その差異は感じられた。
何と言うか、靴音等の映像に写っていない様な細かな擬音迄もが聞こえて来たのは驚いた。
出出しのBGMからもう既期待感MAX。
主題歌の『炎のたからもの』のイントロで完全に作品世界へと引き込まれる。
BGMその物と掛けるタイミングとチョイスがまた最高。
 ===== 期待感 ===== 
まぁ、テレビ放送では何十回も観ているし、過去にも映画館で1回鑑賞しているから・・・、しかし、大好きな名作を大スクリーンで観賞出来るぅ♡
 ===== 満足度 ===== 
何度観ても良し。
何度観ても鮮度が全く落ちていない。
もう、毎回心を盗まれっ放しだよっ!
 
 
 ===== アクション ===== 
ジャンルとしては、〝アクション・アニメ映画〟と言う括りで如何でしょう?
もう最高のアクション作品だよ。
アニメーションだけど、だからこそ表現出来ると言う事も有るから。
 ===== SF ===== 
該当要素無し。
 ===== コメディ ===== 
〝アクション・コメディ・アニメ映画〟と言う括りでどうでしょう?
シリアス・シーンはルパンが北の塔で銃撃されるシーンと、クラリスとの経緯を語るシーンに、最後の別れのシーンかな?
 ===== ホラー ===== 
国家ぐるみで偽札を製造している何て恐ろしい!
何処ぞの半島の独裁国家でその様な噂が有りませんでしたでしょうか?
怖いねぇ~、怖いから、俺、寝るっ。
大きなお世話かも知れないが、〝戦後処理〟大変でしょうなぁ?
だって国家ぐるみでの偽札造りや暗殺をクラリスは承知だった訳でしょう?
その後、王位(公位?)に就いたとしても国際問題化するでしょうなぁ?
 ===== グロテスク ===== 
殺しも殺したり400年分の仏さんの大群。
伯爵の最後・・・、何か〝プチッ〟って感じでちょっと笑えるけど。
 ===== サスペンス ===== 
アクション&チェイス・シーンが有れば漏れなくサスペンスが付いて来る。
これ道理。
場内での「動くな。」には緊張感が走った。
 ===== 謎解き ===== 
ルパンは全てを知っているが、銭形警部がこれに当たっている。
カリオストロの城がゴート札の震源地である事を知ってしまったが故に、真相究明をせずには銭形警部の正義感が黙っておられなかったと言う事。
 ===== 不可思議 ===== 
該当要素無し。
 ===== ラヴ ===== 
「クソゥ、一足遅かったか!ルパンめまんまと盗み追って!!」
「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私の為に闘って下さったんです。」
「イヤ、奴はとんでもない物を盗んで行きました。貴方の心です!」
「ハイッ。」
クラリスは心を盗まれた。
愛と言うよりルパンに恋をしてしまったのかもね。
ルパンも愛おしく思っているからこそ思わず抱きしめてしまおうかと躊躇したんだろうね。
 ===== エロス ===== 
該当要素無し。
 ===== 悲劇 ===== 
両親を伯爵に殺され、権力を略取する為に結婚迄強要されるクラリス。
クラリスとルパンとの別れ。
 ===== 感動 ===== 
「何と気持ちのイイ連中だろう。」これに尽きるよっ。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
該当要素無し。
 ===== 歴史 ===== 
古のゴートの血。
古代ローマの遺跡。
「光と影を結び時告ぐる、高き山羊の陽に向かいし眼に我を納めよ。」