『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

 
鑑賞日時:令和3[2021]年6月11日[金]/10:50~13:00
映画館名:TOHOシネマズ 上野/SCREEN2
座席番号:G-11

映画館公開日:令和3[2021]年 6月11日[金]
地上波初放送:
『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズと、その続編で『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』をモチーフとした『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』シリーズを、新たな切り口で再構成した特別総集編。
2199年イスカンダルへの大航海、2202年ガトランティス戦役に至る迄、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』を中心に、新作カット、新録ナレーションを織り交ぜ、人類史・宇宙史に刻まれる歴戦の全記録を振り返る。
 監督 
 羽原信義
 出演 
 大塚芳忠[真田志郎]
 神谷浩史[クラウス・キーマン]
 スティーブ・W[演説の声]
 沢城みゆき[ナレーション]
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版】
映画館上映初日&初回上映回を鑑賞。
 
今回のレヴューは、今作の評価・傾向と言うよりは、『宇宙戦艦ヤマト2199』(以後:『2199』)や『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以後:『2202』)の無い様に沿った形となってしまうだろう。
 
〝平成『宇宙戦艦ヤマト』(以後:『リメイク』)〟は、〝昭和『宇宙戦艦ヤマト』(以後:『旧作』)〟の設定を踏襲するのは、イスカンダルへの旅で止めておくべきだったと思う。
以後の続編は、オリジナル・ストーリーで観たかった。
『2199』は、銀河〟を科学的にも時勢的にも整合性を考慮し、よりリアリティが増した作品となった。
だが、『2202』は、正直、さっぱり分からなかった。
愛がどうだの、物語の起承転結の〝起〟の部分から理解不能だったよ。
敢えて良かった点(目新しい設定)を挙げるとすれば以下の3点。
                  1.地球とガミラスが同盟関係。
                  2.アンドロメダ級同型艦が数多く登場。
                  3.ヤマトの2番艦『銀河』が登場。
 
TOHOシネマズ 上野の利用は初めてでは無かったが、SCREEN2は初だったので、事前に映画館へ、スクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟が交差する座席をリサーチた結果、G列11番が該当するとの事だったので指定するに至った。
 
作品鑑賞より、28日間(令和3[2021]年7月9日[金]現在)も経過してしまっている。
レポート提出を怠ってしまい、時間悔過と共に、鑑賞した記憶が薄れて曖昧となっている!
今作の本来の映画館上映開始日は、1月15日[金]だったが、コロナ禍の影響で6月11日[金]へと延期となった。
また、この6月11日[金]は『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち/前章-TAKE OFF-』の映画館上映開始日されていた事が、映画館販売パンフレットの巻末に記されていた。
 
 
 
 ===== ストーリー ===== 
ドキュメンタリー番組を制作ししている形式を取っている。
作品としての、一貫したストーリー性は無い様に思われる。
 ===== 設定 ===== 
ドキュメンタリー番組で真田志郎副長がインタヴューを受ける形で事の次第が進行して行く。
『2199』と『2202』を主軸に、新たなる設定を加味している。
何方かと言うと、比率的には、取り上げられているのは『2202』だ。
やはり、次回作『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』(以後:『2205』)へと繋げる為の努力なのだろう。
事の起こりは、1969年のアポロ11号打ち上げから、2202年のガトランティス戦役迄。
新たに付け加えられた設定。

~戦艦大和が完全な姿で残っていた理由~

史実としては、戦艦大和は沈没時に大爆発を起こし、幾つかの部分に分裂しているが、第二次世界大戦終結200周年記念(?)の事業の一環として、2145年に、四散して沈没していた戦艦大和を引き上げ、完全な形に復元し、鎮魂の意を込めて再度海に沈めたから!

~デスラーが臣民ごと首都(本星)を破壊しようとした理由~

バレラスタワー(ガミラス本星総統府)に、イスカンダルを狙ったミサイルが隠されており、それを破壊する為。
~火星宇宙艦隊~
火星が独立自治を獲得するべく、地球連邦との『内惑星戦争』が勃発。
火星宇宙海軍の軍艦は、火星に有った高度な異星文明の遺物(宇宙船)のテクノロジーを応用している。
この内惑星戦争が、その後の対ガミラスとの戦争の予行演習の様な形となってしまう。
 ===== キャラクター ===== 
今作としての登場キャラクターは、真田志郎のみ。
他は『2199』と『2202』のハイライト・シーン。
上記の〝出演の欄〟に〝演説の声〟と記載はしたが、これは誰?
 ===== キャスティング ===== 
上記の〝出演の欄〟は、映画館販売パンフレットより参照。
実際は、大塚芳忠氏と沢城みゆき氏のみでは無かったか?
 ===== 映像 ===== 
9割方が、『リメイク』での物。
残りが今作オリジナル。
 ===== 音楽 ===== 
エンディングにメイン・テーマ曲が流れる。
しかし、1・2番共に〝イスカンダル〟の文言が入ってしまっているので、少し興醒めする。
ヤマトのショック・カノン(主砲)の効果音は最高!
 ===== 期待感 ===== 
それ程の期待は無かった。
『2199』での回顧録として期待はしていた。
 ===== 満足度 ===== 
フェイク・ドキュメンタリー形式を以って、恰も宇宙戦艦ヤマトの世界に自分が存在する様な錯覚に誘われる感じが心地良い。
宇宙戦艦ヤマトの、過去の勇姿がまた観られて感動。
 
 
 ===== アクション ===== 
『リメイク』の2作品通しての、ヤマトのバトル・シーン満載。
艦隊戦同士の砲撃戦・雷撃戦有り、ドッグ・ファイト有り。
艦首波動砲発射シークェンスは、何度観ても気分が揚がる!
 ===== SF ===== 
2202年が舞台。
人類が光の速度を超え恒星間航行を可能とし、地球外知的生命体との遭遇を果たしている。
 ===== コメディ ===== 
該当要素無し。
 ===== ホラー ===== 
該当要素無し。
 ===== グロテスク ===== 
該当要素無し。
 ===== サスペンス ===== 
幾度と無くピンチに陥る宇宙戦艦ヤマト。
しかし、必ずヤマトは死地よりの帰還を果たす。
 ===== 謎解き ===== 
〝謎解き〟要素としては、『2202』の方が、より色濃いと感じる。
ズウォーダーの真の目的が、未だに良く分からない・・・、イコール『2202』の内容が良く分かっていない。
『2199』は、イスカンダル=スターシャを信じ、地球滅亡の危機を回避すべく盲目的に大宇宙への航海を決行した感じ。
 ===== 不可思議 ===== 
高次元?
意識の集合体?
コスモリバース・システム?
 ===== ラヴ ===== 
古代 進×森 雪を主軸。
クラウス・キーマン×山本 怜も?
加藤三郎×原田真琴は結婚したし、星名 透×岬 百合亜もね。
 ===== エロス ===== 
テレサ、何故全裸?
肝心な所は超ロングヘアでそこはかとなく隠されてはいるが、それはそれで良し!
 ===== 悲劇 ===== 
多くの犠牲の上に立ち、地球は青さを取り戻した。
血を流さずには、大切なモノは護れない。
 ===== 感動 ===== 
「地球か・・・、何もかも皆懐かしい。」
あらゆる場面で〝胸熱〟な展開有り。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
構成は〝フェイク・ドキュメンタリー〟と言う形式を取ってはいるが、さりとてドキュメンタリーでは無い。
ただ、気が付いたら〝宇宙戦艦ヤマトが実在する世界〟でのドキュメンタリー番組を観ている気分へと誘われていた。
本当のドキュメンタリーとしては、戦艦大和が登場する。
 ===== 歴史 ===== 
戦艦大和が登場する。
余談だが、戦艦大和が宇宙戦艦ヤマトの偽装として、完璧な姿で存在していた理由が分かる!