『Infini-T Force  ガッチャマン さらば友よ』 | 狂気と正気の狭間

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『yahoo!ブログ』にて活動して来ましたが、突然の〝サービス終了〟と言うテロに遭い、止む無く移転して来ました。

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鑑賞日時:平成30(2018)年2月24日[土]/9:00~11:25
映画館名:TOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN7
座席番号:H-9

映画館公開日:平成30(2018)年 2月24日[土]
地上波初放送:

戦いの末に自分達の世界を取り戻したガッチャマン事・健、テッカマン事・城二、ポリマー事・武士、キャシャーン事・鉄也の4人は、其々が生きるべき場所へと戻る。
しかしある目的の為、笑と共に再び時空を超え一つの世界へ向かう。
そこは、平和を脅かす人類の敵ギャラクターの脅威にガッチャマン率いる科学忍者隊が対抗し続ける世界だった。
その世界の様子に何処か違和感を覚える彼等の前に科学忍者隊創設者・南部博士が現れるが、見知った筈の健に不審な表情を向け、ヒーロー達が自分の敵である様な言葉を発する。
その様子をビルの上から見る科学忍者隊のナンバー2、コンドルのジョーの影。
ヒーロー達の新たな戦いの幕が切って落とされる。
監督 松本 淳
出演 関 智一(ガッチャマン/鷲尾 健)
櫻井孝宏(テッカマン/南 城二)
鈴村健一(ポリマー/鎧 武士)
斉藤壮馬(キャシャーン/東 鉄也)
茅野愛衣(界堂 笑)
遠藤 綾(佐々岡)
鈴木一真(コンドルのジョー/ジョージ浅倉)
船越英一郎(南部博士)

この先ネタバレの可能性有り

生中継『初日舞台挨拶ライブビューイング』

ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。

平日とは言え、ガラガラだった!
今回鑑賞した上映回は、『初日舞台挨拶ライブビューイング付き上映』との事で、上映終了後に他の映画館で行われる舞台挨拶を生中継で見られると言う趣向だった。
だが、途中で映像と音声が乱れ、2度程スクリーンに名に写らない状況に陥った。
中継元の技術的トラブルと、映画館の職員は説明していた。
ライブビューイングの為に、通常鑑賞料金より割増しとなっていたのに、それを目当てに来た観客は遣り切れなかった事だろう。
因みに、ムビチケ・カードで観賞した私は、その代金のみで追加料金は加算される事は無かった。

今回訪問した映画館は初めてでは無く、過去に利用した記録から、スクリーンに対して〝センター&目線の高さ〟は把握していた。
その当時は映画館へ問い合わせて確認した様子だが、この度実際に利用してみて、もう1~2列程度前でも差し支え無いと感じた。


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ストーリー
タイトルの通り、〝ガッチャマン〟を主点においたストーリー展開。

どうも釈然としない。
〝ヒーロー物〟を観たのに、観終わってスッキリしない物語。
70年代と現在とでは、やはり世相との齟齬が発生してしまうのだろうか?
〝正義とは何か?〟と言う事を突き詰めている。
正義とは一つでは無く、其々の正義が存在する中で、ヒーローとしての正義とは何たるかを追い求める。
テレビ・シリーズからの時系列的にも純然たる続編。

続編として、〝ガッチャマン〟以外の作品を主点とした劇場版が制作される可能性は少なく無い。
設定
基本的にテレビ・シリーズに準ずる。
〝笑の世界〟とは別の〝並行世界〟が舞台となる。
テレビ・シリーズの〝ケース〟の作用によって〝笑の世界〟へと健が飛ばされた際、同時にジョーも〝南部博士の世界〟へと転移していたと言う設定は、些か今作の為の〝ご都合主義感〟は否めない。

思えば、健は〝自分の世界〟では無い〝南部博士の世界〟を、命を懸けて迄守る必要は無いのでは?
折角、テレビ・シリーズで一件落着したのに、何故に〝別世界〟の事に迄首を突っ込む?
しかも、他のヒーローや笑迄をも巻き込んで。
自分の世界でのギャラクターとの闘いはケリが付いたのか?
キャラクター
コンドルのジョーは、最後死にます。
そして、南部博士はジョーの手によって殺されます。
〝南部博士の世界〟のガッチャマン(健)は、南部博士の手によって殺されます。

南部博士は、この世界では悪役なんですな。
〝悪役〟と言っても、自らの信じる〝正義〟を推し進める為に、結果的にジョーや健と対立してしまう。
しかし、どうなんでしょう・・・、〝原作アニメ〟では正義の人だったキャラクターを、今作の都合で悪役にして今うのは!

テレビ・シリーズより気になっていたのですが、健の無精ヒゲ、何とかなりませんか?

ダミアン・グレイ【平川大輔】の登場を期待していたのですが!
ギャラクターが登場すると聞き及んでいたので、タケシ~ィ、ベルク・カッツェ役にでも納まって居るのでは無いかと密かに期待していたんですが、タケシ~ィ。
当てが外れましたよ、タケシ~ィ!

そう言えば、フレンダーが登場しなかった!
常にキャシャーンと行動を共にしている筈なのに!
テレビ・シリーズでもそうだったが、フレンダーは旧作の様に、キャシャーンの搭乗するメカへと変形しないの?
キャスティング
南部博士役の船越氏は嵌まり役ですな。
旧作をリアル・タイムで観ていた世代でしょうからねぇ。

鈴木一真氏の声は、ジョーのキャラクター・デザイン(顔)と合っていない。
旧作の佐々木 功氏のイメージが強過ぎて、それを払拭する事が出来なかった印象。
関 智一氏のガッチャマンも、声が甲高過ぎる様な・・・。

余談だが、上映終了後の『初日舞台挨拶ライブビューイング』で見た櫻井孝宏氏の姿格好が南 城二のそれとソックリだった!
服装と言い、眼鏡を掛けている顔も似ていた。
意識しての演出?
インタビューでは、他の登壇者より「顔キャス(キャスティングだと推測)?」と突っ込まれていた。
映像
フル3DCG作品。
顔の表情や口元の動き迄モーション・キャプチャーで再現されている。
これも『初日舞台挨拶ライブビューイング』で語っていた事だが、画の動きに声優さんがセリフを当て、そのセリフに合わせて顔のモーション・キャプチャーを撮影したとの事。
映像だけでも、かなり手間が掛かっている作品。

上映開始より数分間は、テレビ・シリーズの映像を使用した回想編から始まる。
音楽
敵を攻撃する時は、技の名前を喚呼するのが70年代アニメーションや特撮物の作法!

エンディング曲はテレビ・シリーズに同じ。
アレンジ等の変更も無かったと思う。
期待感
テレビ・シリーズは、設定等が今一つ良く理解出来ない内に終了してしまったので、そのモヤモヤを晴らしてくれる内容となるのかなと思った。
フル3DCGの映像を観るだけでも面白そうと思った。
満足度
やはり、ベースとなる理論的な物は良く理解出来無かったし、南部博士が悪役へと成り下がっていたのは釈然としない。
まぁ、タツノコプロの4大ヒーローがフル3DCGで暴れ回る姿を、映画館の大きなスクリーンで観られた事は満足。

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アクション
クライマックスでは、自分専用の〝バード・スーツ〟を着用し、南部博士自らが4大ヒーローとバトルを繰り広げる。
これが結構強い!
他にも〝量産型バード・スーツ〟も登場し、異なる〝科学忍者隊〟が登場する。
人数が多いので、多勢に無勢で4大ヒーローを圧倒する程の存在。
それ等は、人間が着込んでいる事には変わり無いのだが、中の人間の意識レベルが低下すると、フルオートでスーツが勝手に闘う。
だったら、中の人間要らなくね?
SF
まぁ、サイエンス要素は有るが、70年代がベースだから〝変身〟とかはどうなんでしょう。
それでも一生懸命に、整合性を持たせようとしている努力は認められる。
舞台が現在の渋谷と変わらないので、ややもするとSF感を忘れる。
コメディ
健と笑との遣り取りとか、鉄也の独特の〝間〟とかはクスッと来る。
ホラー
無機生命体であるギャラクターの侵攻により、滅亡の危機に瀕している人類。
強大な力を手にした者は、やはり、その力に溺れてしまうのか?
グロテスク
該当要素無し。
サスペンス
格闘シーンはスピード感が有り、手に汗握る。
強大な力の源となり得る〝ネクサス〟を巡る、其々の思惑が蠢く。
謎解き
並行世界で起こっている事象は一体何なのか?
〝ネクサス〟とは一体?
南部博士は一体何を企んでいるのか?
不可思議
〝ケース〟とか〝ネクサス(特異点)〟とか、一体何ですか?
科学とは認識してるけど、〝変身〟ってファンタジーっぽい。
ラヴ
該当要素無し。
エロス
該当要素無し。
悲劇
やはりジョーの死は避けられなかった。
南部博士が自分と敵対する立場と知った健の心中は察するに余りある。
それも、南部博士の世界の健は、博士の手に依って粛清されてる。
だが、〝自分の世界〟の南部博士では無いのだから、気に掛ける必要も無いのではとも思う・・・。

自らに力が無い事で科学忍者隊を壊滅に追い込んでしまったと考える南部博士は、ネクサスと言う力を手にし、自らの弱さに負けてしまったのか?
感動
正義を貫き通す強い心。
4大ヒーローの不屈の闘志。
ドキュメンタリー
舞台は、異なる並行世界の東京は渋谷。
歴史
該当要素無し。