似ているのです、遮二無二踊る姿から受ける印象が。初めて見た瞬間、そう思った。
皆さんご存じ、アメリカでもリメイクされた周防正行監督の『Shall we ダンス?』。
主人公の会社の同僚・竹中さん演じる青木は、社交ダンスに入れ込み普段の地味な性格とは180度打って変わって自己陶酔して踊る男。そのユーモア溢れる滑稽な姿は観衆の笑いを上手く誘いますが、それはあくまで
・お笑い要素としての演技
・ユーモアを演出するための俳優の演技
ところが、このユーモア溢れる俳優の演技に匹敵するほどのお笑いを提供してくれるのが、こちらのダンス。
俳優が「役として演じている自己陶酔感」まで似ている(ただし、こちらの場合は演技ではなく素のままの自己陶酔感がうかがわれる)。
ターンの動きまでもそっくり。
初めて見て以来、ずっと青木に扮する竹中さんのダンスの印象を払拭しきれない。
あくまでも、私の個人的な感想なので悪しからず。
それにしても、竹中直人と渡辺えりさん、やはり名演技ですね。もちろん平凡なサラリーマンを演じる主人公の役所さんも。