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ちょっといい話かなぁ

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今年亡くなった漫画家、赤塚不二夫の話です。

いい話かは判りません。だいぶあたしの思い込みが入ってるからです。



あたしは、プロフィールの尊敬する人に赤塚不二夫をあげていますが、そんなにファンって訳ではないと思います。
ただ、今の時代にいない、ぶっちぎれた人って意味では興味ありました。

客を楽しませようと、応接間に客を待たせて、そこから見える窓の外の木から木へ、
「モモンガ!」
と叫んで風呂敷一枚に、まっ裸で飛び移ろうとして、落ちて骨折した話や、

まだ素人の時のタモリを豪邸で生活させて、月20万円、お小遣いあげて(多分当時の金額だと、相当高いんぢゃないか?)自分は仕事場のロッカーを横に倒してその上に寝ていた話とか

ギャグを突き詰めてアル中になったあげく、癌になっても酒やめなかったとか

昭和豪快偉人伝的には好きでしたが、もっと好きになったのは、彼の二人の奥さんの話が載った雑誌をたまたま読んでからでした。



あの奥さん達が彼をそんなに好きなら、赤塚不二夫って人間は、凄い人だわ。

と、思ったです。



その雑誌は赤塚不二夫が脳溢血を起こし、入院していた頃に出ていた雑誌で、
当時すでに赤塚不二夫の意識は無く、ただ寝て呼吸して生きてるだけの状態でした。
その後、彼は6から8年、その状態のまま生き続ける事になる。(年数があやふやなのは、いつから意識無いか、きちんと公表してない為)

で、彼には、前の妻と、今の妻、二人の妻がいる。

簡単に言えはバツ1の後、再婚した訳だが、
この二人の妻は仲良しだと言う。
その雑誌でも二人そろってインタビュー受けていたが、今の妻と赤塚の結婚保証人は前の妻だという。



もちろん、一人の男を巡って、二人の女、いろんな感情があるんだと思う。
あるいは、あったんだと思う。

でも、今、二人の女は、意識の無い、寝たきりの男を交代で世話しているそうだ。



あたしごときの、うすっぺらい人生では、到達できないとこまで行ってるんだなって気しました。

だって、それで、二人の妻は『幸せ』だと言っていたのだ。

『だって、この人が元気だったら、また仕事ばっかになって、お酒飲んで、浮気して、なんか壊して、どっかフラフラ行っちゃう訳でしょ?それが、こうやって、あたしの側で、スースー寝てるかと思うと幸せだわ。この人が二度と目を覚まさなくても、ただ生きていればいい』


なんかね~凄い話だと思ったですよ。
苦しんで苦しんで到達した先に天国があったみたいな、あたしとか常人が行けるとこぢゃないとこに、この三人は行ってるんだなって思いました。

きっと、この先、赤塚不二夫は二人の妻に看取られて、幸せな最後を迎えるんだろうと、その雑誌を読んだ時は思いました。



 がっ!

が、凄いのは、こっからだ!
やっぱ、赤塚不二夫は凄かった!
その雑誌出てからも赤塚不二夫は生き続け、

去年、今の妻、先に死去。

その一年後に、前の妻、死去

前の妻が死んで三日後に
赤塚不二夫、死去。



・・・なんかね~。
もう、これは『愛』だと思いましたよ。

あたしの勝手な妄想かも知れないけど、赤塚不二夫が

『今まで迷惑かけたけど、お前達が天国行くまでの道で迷うといけないから、お前達が逝くまで待ってるから、二人とも俺についてこい』
って言ってるみたいな…。

これでいいのだって事かも知れないけど、常人にはできない事だと思うよ。
赤塚不二夫さん。尊敬しています。
お疲れ様でした。