二人を生きた -18ページ目

まさと

コンビニに行ったら、

まさとが待ってた～～～～

まさとは私の手を引き

近くのスナックに連れてってくれた。

いろいろ話を聞いたら

北海道から出稼ぎで土建業で働いていると。

結構いい給料もらってんだな～

私の頭の中は、自分が結婚してる事を忘れている。

思いっきりスナックでイチャイチャした。

店が閉店になった。

まさとはお金を払わず、ツケだった。

同年代のママは嫌な顔をしていた。

そのまま手を引かれ、寮に連れて行かれた。

この強引さは、かずみ(旦那)にはない。

胸が

キュンキュンした。

部屋に入った。
木造2F建ての2F。壁はベニヤ板で隣のTVの声が聞こえる。

部屋に入った瞬間、濃厚なキス。

お風呂もないから、そのまま床に押し倒され
なされるがまま。

今まで、風俗で長年働いていたせいか
ずっと、不感症だった私が、

薬物SEXやってる位の快感。

何をされても体が溶けちゃうんじゃないかと思う位
テクニシャンなのか？肌があうのか？

初めて女の幸せを知った感じ。

私・・・この子から離れられない。

平日もSEXだけに彼に会った。

しばらくしたら、お金を貸して欲しいと。

それも

2,000円。

ガックリ来てそれっきりになった。

2,000円を人に借りなくてはいけない生活なの？
恥ずかしくないのかな？

2,000円はあげた。

だからスナックのママは嫌な顔してたんだ。

いい思いさせてもらったけど
こいつはもういらない。

それも、居酒屋りんごの月曜日のバイトの
18歳のアヤカって女の彼氏だった。

アヤカは若いから、まさとにハマって
貢いでいた。

アホな女だけど、あのSEXだったら
ハマってしまうのもしかたないな・・・

居酒屋バイト初日

水曜日、昼間の仕事を終わらせ

シャワーを浴びて
髪をセットして、夜の女仕様で出勤した。

｢おはようございます！｣

久々の夜の挨拶。懐かしい～

そうだ！焼肉屋で出会った鶴瓶にTELしよう～

｢居酒屋でバイト始めたんだけど
食べ物高いから、食べてから飲みにきて～

」

男友達にもTELして来させた。

ママは
｢料理は何もしなくていいから接客して｣って。

ここは、居酒屋メニューが少しあるスナックだな！

たくさんビールもごちそうになれるし
歌も歌える。

常連さんもいたけど、
私は外に出て上の階のスナックに行く客に声を掛けて
店に来させてた。

ママは上機嫌。
他の曜日が閑古鳥鳴いてるみたいだから
水曜で儲けてる感じだった。

私もタダ酒飲めるし、アフター？で
上のスナックに連れてってもらえるし
いい事だらけだった。

ママは私を異常に可愛がってくれて
おいしい料理を作ると、取りにおいで～って！

でも、それはママの魂胆。
新規の客がつまらなそうにしてる時に私を呼んでいた。

料理もらった分、少し客を楽しませて
｢水曜日、バイトしてるから絶対！来てね～

」と営業。

ママは調子に乗って、
金曜日のバイトのおばさんを辞めさせて
私にバイトをお願いしてきた。

週２回もタダ酒飲めるならいいか！

でも、いい客ばかりではなかった。

悪い土地柄だったので、普通じゃない人も多かった。

女の客にはだいぶいじめられた。

ある日、野球選手の清原に似てる客が来た。

ちょっといいんじゃない～

一目見て、タイプじゃないんだけどSEXアピールを感じる。

酒も入ってるから、頭の中
この男とやりたい

と思ってしまった。

隣に座った。

名前は？

｢まさと」

カウンターの下では、まさとが足を絡めて来てた。

｢終わったら会おう。コンビニで待ってる！｣って。

それからは、終わるのが待ち遠しくて
いつもよりパワー全開で接客した。

｢ママ、お疲れ様～」

居酒屋を出て、走ってコンビニに向かった。

銀ちゃん

居酒屋で知り合った男の子から

電話があった。

｢今日、焼肉食べに行こう～」って！

居酒屋りんごの前で、待ち合わせして

二人で焼肉屋に行った。

名前を聞いた。変な名前だった。

後から聞いた話しでは
名前が変だったのは、このあたりの地主さんで
大金持ちらしい。

お店で、皆が｢銀ちゃん｣って呼んでたから

私も銀ちゃんって呼ぶわ～～

彼女はいないらしく、焼きたてパン屋の店長だった。
顔は悪くないが、二重人格とも言える程
酒が入るとエロエロ男になる。

今回も、エロエロモードだと思ったら
真面目で無口でつまんない男だった。

つまんなかったから

隣の席を見ると

笑福亭鶴瓶がいる！！！

うそ～～～～
こんな、変な焼肉屋に？

声を掛けた。

そっくりさんだった

声を掛けたついでに

｢私、この辺りに友達いないから友達になって！」

連絡先を教えてくれた！

焼肉を食べて、たくさん飲んだからいい気分。

送ってもらう事になったけど

私、居酒屋りんごでもう少し飲んで帰るわ～

｢じゃ、俺も！一緒に行く｣

銀ちゃんはすでにエロエロモード。

りんごのママは二人で来たから驚いていた。

いつもの様に盛り上がってたら、ママが

｢ここで、バイトしてくれないかな？｣

｢私、こんなんだけど昼間会社勤めてて
木曜と土日休みだから休みの前じゃないと…」

ちょうど、水曜日だけ女の子がいないみたい。

週1回、水曜日だけでよかったから
即

ＯＫ♪

これで、水曜はただ酒が飲める

深夜まで飲んだ。

銀ちゃんがおごってくれた。

でも、またまたお会計が・・・

サバの塩焼き　700円

こんなのスーパーに売ってる切り身じゃん～
高すぎるから、もらえる時給も高いだろう。

｢ママ～！時給いくらくれるの？｣

｢皆、800円だけどあさみちゃんは
たくさん飲むから、1,000円スタートにする」

ヤッター

居酒屋

仕事は一人立ちして、順調だった。

妹の陽子が、愛人の博文ちゃんと

私のマンションの近くに来てるから
飲みに行こうって！

｢じゃ、いつも流行ってる焼き鳥屋
鳥勝って所、行ってみたいから
そこで、待ってて！｣

急いで用意をした。

陽子が
｢店、臨時休業って書いてあるけど
他にないの？｣

｢この辺の事、知らないから
どこでもいいから入ったら連絡して！
向かうから～｣

｢何か・・・・
気持ち悪い店に来ちゃったんだけど。
居酒屋りんごって所。

気持ち悪いから早く来てよ～｣

急いで向かった。

家から歩いて2分位の所だった。

こんなに近くにあったなんて
今まで知らなかった。

でも、5F建てのスナックのビルの1F。
外見は、居酒屋って感じの店じゃない。

中に入った。

お客さんはいっぱいいた。

でも、汚いし臭い。

メニューが壁にかかっている。

焼きそば・焼きうどん　1,000円
チーズ・ポッキー　700円
エイヒレ　800円

のみ・・・

ママらしき、おばちゃんに
｢他にないの？｣と聞いたら
言ってもらえれば作ると。

じゃ、サバの塩焼き
｢あっ、売り切れ」

何を頼んでも売り切れ。

野菜炒めだけ出来た。
まずい　

　けど食べるしかない。

カラオケがあったから、まぁ楽しめた。

隣に同年代の男が一人で来てた。

しゃべりかけたら、楽しい子で
二人で盛り上がった！

｢この辺、知らないから今度飲みに連れてってよ～｣

｢いいよ～～｣

電話番号交換をした。

その日は、変な店だったけどまずまず楽しめた。

でも・・・お会計はスナック並み。
野菜炒めに1,500円も取られた。

帰りに、陽子と博文ちゃんとラーメン食べて帰った。

面接

無職になると、毎日が暇すぎる～～～！

次の仕事を探した。

写真館や結婚式場の営業。

面接の電話をした。

社長が対応してくれて、

｢少し前に採用決めて、昨日から来てもらってるんだよ」

え～～～～～～

残念です～～～～～～

またまた、悪い癖で色気を出してしゃべってしまってる。

そうしたら

｢来てもらってるけど、あなたにも会いたいなぁ～｣

なに！なに！

色気攻撃が良かったのかな。

うれしくて、それからも少し話して

｢今から、行きますね～」って。

速攻、スーツを着て化粧してビシっと決めて
会社に向かった。

大きな会社だった。

社長と直接面接をした。

何か、たわいもない世間話して
帰ろうと席を立ったら、

昨日から来てる子、クビにするから
明日からおいで！って。

わっ！
うれしいけど、何て怖い会社なの

次の日から出勤した。
辞める女の子の引継ぎで同行してもらってた。

クビになった女の人の話を聞いたら

　

風俗あがって、
初めての病院関係の会社の女の先輩。

私には、すごく良くしてくれた人だから
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

でも、世の中狭すぎる。

コンビニでストーカー？

コンビニに勤め始めて

変な客ばかりでもなかった。

いい客もたくさんいて、私のファンも出来た。

わざわざ会いに来てくれるおじさんやおばさん。

年金暮らしで、話し相手がいないから
店に来て、いろいろ世間話をしてくる。

一人、毎日来る同世代の男の人がいた。

いつも、最初から最後まで
携帯でしゃべりながら、大量の商品を買って帰る。

光熱費の支払いで、近所に住んでるとわかったが
かなり高額。

携帯代は毎回1台8万円。
何台も持っていた。

作業服みたいな服で毎日来るから
夜勤明けなのかな？と思っていた。

毎回、顔をジッと見つめてくる。

気持ち悪くて、店長には相談していた。

ある日、あまりにも顔を近づけて見てくるから
怖くなって

｢毎日、たくさん買われて自炊してるんですか？｣

と聞いた。

｢うん。一人暮らしだからね｣って。

だったら、コンビニの向かいに大きなスーパーがあるから
そこで買った方が、安いしいろいろな物が売ってるのに

店長が私の様子をモニターで見ていて

｢気持ち悪い奴だな。しゃべるしかない雰囲気だったね｣

その客とはそれっきり会話をしなかった。

毎日、携帯でしゃべりながら
ずっと見られて、本気で怖かった。

仕事が終わり、車に乗ろうと駐車場に行くと
いつも、中が見えない真っ黒のワンボックスがいた。

私が発車すると、着いて来る。
気持ち悪いから、スーパーに寄ったり
まっすぐ家には帰らないようにしていた。

田舎だから、コンビニにもヤンキーとか来て
私をからかってきたりしてたから

きっとヤンキー達だろうと思っていた。

でも、月曜から金曜まで毎日続く。
店長も心配して、駐車場に防犯カメラを取り付けてくれた。
でも、まちぶせは半年位続いた。

ある日、帰ろうとしたら黒のワンボックスの
ドアが開いてて中が見えた。

じっと見つめて来る客だ

また、携帯で話しながら私に手招きをしている。

無視して車に走った。

｢待って！
話があるから、少しだけ時間欲しい｣

怖かった。

｢旦那が待ってるから！！！｣

走って逃げた。

車で友達の家まで急いで走った。

そのまま、ヘルニアを理由にして
コンビニを辞めた。

店長に聞いたら、あの日以来あの客は
1度も来てないと言っていた。

コンビニの客

2日間来た強盗は、捕まった。

精神病院の入院患者で病院から脱出してきた人だった。

変わった客はたくさんいた。

特に女一人でいる時間を狙ってやってくる。

毎日、ナプキンと生理用ショーツを買いにくる30代男。
たまに、ショーツをかぶって来る時もあった。
めちゃめちゃ笑えた。

近くに

ラブホテルがあったから
不倫カップルがホテルに行く前の買い物。
コンドーム2ダース買って、私に威張って来るジジィ。

エロ本コーナーで立ち読みしながら床にチ○チンを
こすり付けてる男。

もっとすごい客は

毎日5:00にやって来るおばさん。

私にとっては1番忙しい時間なのに
いつも70円の牛乳パックしか買わないのに
カゴを持つ。

一人だからカゴ片付ける暇がないから
うざかった。

1度、私はイライラしている日があった。
ずっと、そのおばさんを睨み付けながら
接客していた。

おばさんは、歯磨き粉や化粧品・お米などカゴに入れてる。

なのに目を離したとたん70円の牛乳パックだけ。

あまりにもムカついて店長におばさんの買い物の仕方に
腹が立つから、明日も必ず来るから見ててと。

次の日もおばさんは来た。

私もガン見してた。
お米をカゴから、自分のバックに入れている。

捕まった！

やっぱりなぁ～～～～～

近所に住む○○銀行の課長の奥様だった。

警察も来た。

おばさんバカな事をしてた。

10年間の万引き日記をノーﾄに付けていた。

被害総額、800万円。

旦那が返済しに来た。

私は褒められ、時給を上げてもらえる事になった

730円が・・・735円に

800万の犯人見つけたのにこれだけ

コンビニバイト

今のマンションに引っ越して来て

専業主婦はやっぱり暇。

新聞の広告見てたら

近所のコンビニがPM1:00～5：00まで
時給730円でパート募集していた。

コンビニは友達が店長やってて
深夜、裏によく遊びに行ってて楽しそうだった。

面接に行った。

当時30歳と言ったら、子供を産む年齢だった。

やっぱり言われた。

｢子供さんを作る予定は？｣

うちは全くSEXがないので
｢しばらく作らないか、一生作りません！｣

返事は3日後だった。

2Fが自宅で家族でやってるコンビニで
真面目な人しか相手にしません！って感じだったから

あきらめモードだったから
パチンコ屋にも面接に行った。

パチンコ屋は即不採用だった。
過去に堅い仕事をやってる人はパチンコ屋を
バカにする傾向があるからダメだって

長年風俗嬢でしたよ～と言いたかった。

3日後、飲みに行ってたら
コンビニから採用しますとTELがあった。

やった～～～

コンビニの仕事はハンパなかった

商品の補充・宅急便・郵便・写真プリント受付
全て覚えなくてはいけなかった。

名古屋駅の研修センターで1日、レジやマナー、商品の袋詰めの
研修もさせられた。

頑張って早く覚えた。

でもPM1:00～5:00は客が少ないから私一人だった。

小学生が万引きをした。2Fにいる店長にコール。

捕まえたら、他店の商品も万引きしていた。

すぐ、3人の先生が来た。
しばらくして、母親が来て私に

｢あんたが見つけたの

　いらん事しやがって

｣

と怒って来た。バカ母だ。

あと、客が一人もいない時に強盗が来た事があった。

変装もしてなくて、
ヤマダ電機の値札が付いた乾電池をここで買ったから返品したいと言い出し
無理だ！と言ったら

ナイフを出して、私を威嚇して持っていたビニール袋に
パンを詰めだした。
店長が来て、二人は格闘し始めた。

即、110番した。
犯人はパンを持って逃げて行った。

警察が来て、防犯ビデオを見て
コンビニに来る新聞屋さんも協力して
犯人探しが始まった。

次の日、仕事終わる5:00頃、また昨日の強盗が来た。

大声で叫びながら入ってきた。
私は笑えてしまった

同じ所に、またもや変装しないで来るか？

引き継ぎの大学生の女の子がワンワン泣き出した。

お客もたくさんいる時間で、母親が子供の目を隠して
外に出て行く。

レジの前に来て、お金を出せってナイフで脅して来る。

私は2回目だったから、

｢お金、さっきオーナーが持ってってないの｣

と冷静に話したら、店の中を走り回って出て行った。

ヤバい・・・こんな時にマジに大笑いしそう

ドラマみたいな不倫

私が入院していた時、

元風俗嬢で大きな病院に勤めたゆきちゃんが

毎日、仕事帰りにお見舞いに来てくれた。

ゆきちゃんは、あと3ヶ月後に私と同じで

客と結婚する予定だった。

でも、私が前の会社を辞める時
山下さんに、私の友達ゆきちゃんに声かけてね！
と言ったばかりに・・・

すごい事になってしまっていた。

ゆきちゃんは山下さんが仕事を終わるのを
私が入院してる病院で待ってた。

山下さんに惚れてると言っていた。

でも私は、入院していたから
二人がどこまでの関係かわからなかった。

退院してから二人に会った。

二人は夫婦同然みたいに、お互い愛し合ってるな～って感じ。

積極的で、ペアリングをもらったり
山下さんは、ゆきちゃんにお金をたくさん使っていた。

婚約者はヌボーっとしたのんびりタイプ。
山下さんは、1回り年上で色気のある男。

全然違うタイプで山下さんの強引さに
惚れてしまったんだと思った。

ゆきちゃんはSEXが好きな女だった。

きっと、山下さんのSEXの虜になってしまったんだと思った。

ゆきちゃんの結婚準備も進んでいた。

両親の手前上、結婚式は計画通りやるらしい。

二人の新居も決まっていた。

そこに、毎晩ゆきちゃんは山下さんを入れていた。

山下さんには、奥さんと5歳の子供がいたが
ゆきちゃんの事を愛しすぎて離婚した。

離婚してからの山下さんはゆきちゃんに依存してた。

異常だった。仕事以外ずっとゆきちゃんを監視していた。

ゆきちゃんも怖いと言っていたが

ここまで話が進んでしまってるから後に引けないと

結婚したら、すぐに離婚して
山下さんと一緒になる事になる事になるらしい。

結婚式当日。

山下さんは、式に出てる私に何度もTELをかけてきた。

実況中継をしろと。

面倒で、途中から無視した。

式が終わったら、二次会会場の前に山下さんがいた。

ずっと、待ってるみたい。

そのまま、ゆきちゃんはホテルに泊まって
ハワイ・ラスベガスに新婚旅行。

その間もゆきちゃんは、山下さんの電話攻撃。

海外のホテルにまで電話がかかってきたみたい。
電話が忙しく、何も楽しめなかったと。

二人は新婚旅行を終えて、
名古屋の空港に戻って来た。

そのまま山下さんは、ゆきちゃんを見つけ
連れて帰ってしまった。

旦那は茫然

二人は1ヵ月後に離婚した。

私がいなければこんな事にならなかったと
思うと、すごい罪悪感

山下さんとゆきちゃんは、6ヶ月後結婚した。

結婚後、すごい事が発覚

山下さんが、ゆきちゃんに貢いでいたお金。

全てサラ金だった。

合計200万円。

両親から借りて返済はしたらしいけど
2世帯住宅で、山下さんの親と同居。
ずっと頭が上がらない生活が始まった。

二人が喧嘩すると、ゆきちゃんの当たり所は私。
私はすごく責められる。出会わなければ、今頃・・・

私は、つらかった。
決めたのは自分でしょ！と強く言いたかった。

友達の死

私には、特別に仲が良かった訳でもないが

風俗嬢時代の初期からずっと一緒だった

同じ年のあんなちゃんという友達がいた。

お互いプライベートをしゃべらず、

その場、冗談言ったり楽しい時間を過ごした。

とても綺麗な顔立ちで巨乳だった。

社長には、あんなの男は20歳位年上で元ヤクザ。
でも、最近ガンにかかってしまって
途中で、早退する事があるが、理解してやってくれ。

と言われていた。

噂には、ボロボロの市営住宅に住んでいて
生活保護を受けていたとか・・・

稼いだお金は医療費で全部飛んで行ってしまってたみたい。

ある日、店のボーイからTELがかかってきた。

｢あんなちゃんが、かおりちゃんに
どうしても会いたがってるから、夜仕事終わったら
マンションに行くから」って・・・

ハッキリ言って、私は迷惑だった。

風俗業界と関わり合うのを断つ為に
こんな、田舎に住んだし

かずみも朝早くから起きて仕事。

私も、昼間の生活に慣れてかずみの時間に
合わせて生活出来る様になったのに。

今回限りでこうゆうの辞めてもらおう。

深夜2時頃、二人は来た。

コンビニでビールや食品をたくさん買い込んで来てた。

久しぶり～～
笑顔で迎えた。

一緒に、飲んで食べて楽しかった。

相談事は、もう30歳。
ヘルスには若い子ばかりで、客がつかないし
指名も返ってこなくなったと

若い子の愚痴を散々聞かされた。

私は心の中では、だったら年齢層高い店に移るとか
もう、ヘルスは卒業してピンサロとか行けばいいのに…
と思って聞いていた。

相談されて、解決できないまま朝方帰って行った。

それから1週間後。

新聞に、市営住宅で男女が餓死。
ペットの犬2匹も寄り添って死んでいた。

でかでかとニュースになっていた。
ひどい話だな

と思った時に、風俗時代の子達から電話が。

新聞の男女は、あんなちゃんだよ
ずっとお金に困ってて、私も貸した。

仕事にしばらく来てなかった。

とかイロイロ聞いた。

お金ない時に、たくさんの買い物して家に来て
本気で、仕事の事悩んで私にすがって来てたと思うと
めちゃめちゃ泣けてきた。
ごめんね。迷惑がってしまって

それから、ヘルスリゾートの社長に電話をした。

新聞には事実は書けなかったみたいだ。

あんなも男も、お金がらみで後ろから
メッタ刺しで殺された。

犯人は○○の組織だった。

男が、サラ金やヤミ金から金借りて、
それ以上の組織にも手を出してしまい、
返済出来なくなって殺された。

あんなは道連れだった。

本当の話を聞いて少し落ち着いた。

餓死だったら、私にはかっこ悪い自分を見せたくなくて
余裕なふりをしてるあんなちゃんが
家に来たと思うと、もっと深く話を聞いてあげなかった
私はなんてひどい人間なんだって、つらくて罪悪感が残る。

あんなちゃんは30年しか生きられなかった。
これからの人生、あんなちゃんの分まで
幸せに生きていくと心に決めた。