正直予想していなかったが、インターネットのアルバイト検索サイトに「週1~2回のシフトで40代のおっさん、都内在住」という条件で入力したところかなりの件数がHITした。
しかしよくよく見ると大半が「引越し屋」か「警備員」の募集だった。
両方ともたしかに40代のおっさんにはお似合いだなと思った。
若い女の子とは無縁な職種なのはモチベーションが上がらなかったが、条件をいろいろ見ていくことにした。
たしかに両者とも「週1回、短期大歓迎」とうたっており、「ダブルワーク可」とも書いてある。
引越し屋は肉体的に無理と判断し、警備員に絞って検索していった。
そして、気軽にそのまま何社か応募してみることにした。
応募した後に気付いたのだが、どこの警備会社も「研修4日間必須」と書いてあった。
さすがに平日に4日間連続で会社を休むわけにもいかないので、土日祝日のみで研修を受けれる会社を選んでエントリーし直した。
まず警備員というバイトの一つ目のハードルがこの研修制度だと思う。
30時間以上が義務付けられている為、1日8時間(AM9:00~PM6:00、休憩1時間)を計4日間受けなければならない。
この研修がとにかく退屈でしんどい。
延々と「正しい制服の着用」や「警備員の業務内容」などをVTRで見る。
とにかく見る、たまに講義...みたいな感じだ。
私は本業で提出する出張報告書を書いたりして時間をつぶした。
他にも警備員になる為には数々の面倒な書類提出を迫られる。
例えば本籍地の役所でしか発行されない「身分証明書」の提出がその1つだ。
これは破産宣告をうけたり、警察に逮捕された履歴がないかを確認する為だそうだ。(破産者、犯罪歴のある者は警備員になれない)
あとは健康診断書(指定の病院で2千円ほどで受ける)の提出など、普通のバイトでは比較にならないくらい面倒である。
この段階で心折れる若者も多いのではないだろうか?
後は茶髪、ピアス、長髪、髭がNG。
ここ最近はピアスも引退し、長髪でも茶髪でもないモヒカン系だった私の大きいハードルは“髭NG”であった。
20代前半より髭が全く生えてない状態は1回目の自分の結婚式(2回目は髭面)か誰かのお葬式ぐらいしか記憶にない。
髭は顔の一部であり、眉毛や髪の毛の様な存在だった。
これだけいろいろ面倒だと逆に燃えてきた。
「とりあえず一回は現場に行って警備をやってやる!!」という方向にベクトルがむいたのだ。
そうして無事に副業として警備員という職につくことになったのだ。
