七月大歌舞伎の演目が発表され、なかでも、二年ぶりで歌舞伎座にでる海老蔵丈の三部、雷神不動北山櫻 楽しみでならない。

2018年歌舞伎座130年團菊祭五月大歌舞伎でみた面白さは記憶に新しい。


2014年平成26年歌舞伎座の、こちらもみた💖

 
残念ながら、これ以前はみていない。




鳴神劇の系譜、上演の軌跡を振り返ってみる。

初代市川団十郎が、

貞享元(1684)年江戸中村座「門松四天王」にて鳴神初演。

元禄16(1703)年江戸森田座「成田山分身不動」にて黒主(鳴神にあたる役)

二代目團十郎が、

寛保2(1742)年大坂佐渡島座「雷神不動北山桜全5段。津打半十郎,安田蛙文,中田万合作。1742年(寛保2)正月大坂佐渡嶋長五郎座(大西)初演配役は粂寺弾正・鳴神上人不動明王を2世市川海老蔵(前の2世団十郎),秦民部・白雲坊を佐渡嶋長五郎,雲の絶間姫を初世尾上菊五郎,文屋豊秀を柴崎民之助,錦の前を中村明石,早雲王子を中村次郎三など。天下旱魃の混乱を利用して謀叛を企てる早雲王子の陰謀を背景に,鳴神上人の朝廷への怨恨,小野春道家のお家騒動などを描く。コトバンクより


この歌舞伎十八番、毛抜、鳴神、不動が織り込まれている通し狂言は大評判となったが、江戸後期になると通し狂言での上演は途絶えた。

それを昭和42年1967年1月国立劇場で二世尾上松緑が250年ぶりに通し狂言として復活上演し大きな話題となる。1975年昭和50年4月に再び松緑が、また1987年昭和62年1月には五世富十郎が、1996年平成8年1月には十二代目團十郎が、戸部銀作脚本・演出の大内、松原、春道館(毛抜)大内奥庭、北山岩屋(鳴神)、豊秀館、王子降伏(不動) を国立劇場で上演した。  

1967年1月十二代目團十郎の鳴神↓
舞台の動画一部みられます。


そして、2008年平成20年1月新橋演舞場で、二世團十郎の初演から二百六十余年を経た新しき年に、当代市川海老蔵がこの作品に新たな息吹を吹きこみ、今井豊茂脚本、奈河彰輔演出による現行上演されている雷神不動北山櫻が生まれた。
このときの筋書、今井氏談より抜粋、
「台本の案ができあがる度に、海老蔵丈から新たな発想や作品に対するイメージら更なる案が提示された。これは二世團十郎が初演時にこの作品に抱いたのと同様、いや、それに勝るとも劣らぬ、海老蔵丈の格別な思いや意欲の表れであったのだろう。そうした思いと意欲が、今、舞台上に現実の形となって出現している。」  



そして、今年の七月大歌舞伎!


緊急事態宣言は延期となったけれど、歌舞伎座は最も厳重なコロナ対策がとられています。行き帰りに細心の注意を払い、食事は外では摂らない、いろんな覚悟をして、注意に注意を怠らず、行きたいのであります。

その前に今月11日以降はどうなるのでしょう。
私は6日と11日にしたので、3部とも全滅。よいお席、頑張ってとれてたのに、無念、残念です。

今の状況が一刻も早くよくなりますように。