金曜日、お昼前にネイルサロンに行き、そのまま電車に乗り、上野の東京都美術館で開催中のこちらに行ってこれました。
日伊国交樹立150周年記念
ティツィアーノとヴェネツィア派展。
フローラは、テレビでみたときも、可愛いし美しいと思ったのですが、実物の肌は透き通るような生き生きとした、うちから光を放っているような美しさでした。白いのは、当時の下着だそうですが、筆の跡で微妙な質感が美しく表されていて、肌の質感をより美しくしていました。下着の上に巻きつけた赤と白のヴェネツィアの織物の色といい質感といい、みていて うわぁ〜〜っと、幸せないい気持ちになる絵でした。
ティツィアーノの傑作、ダナエ。
金貨の上の黒い雲がもうひとりの主役?
テレビではあまりわかりませんでした。離れてみるとすごく目立ちます、この雲がかの君だとみると、聖職者をも堕落させる絵になるわけですね。
フローラと、
この教皇パウルス三世の肖像、
聖家族と聖バルバラ、幼い洗礼者ヨハネ。
聖バルバラの金色のドレスが実物は素晴らしい質感と色彩。ヴェネツィアの女性は髪の毛を金色にするために太陽にあてたそうですが、バルバラの髪の毛も緻密で、輝く美しさでした。
中央の、
ティントレットの「レダと白鳥」もいいと思いました。ダナエより好きです。
1番下の
ジョヴァンニ・ベッリーニの
「聖母子 」も色彩が印象に残りました。
ヴェネツィアは、西暦421年、処女マリアへの受胎告知の祝日である3月25日に建国されたという伝承があり、そのことから、聖母の特別な加護に与ることを自負する町、とりわけ聖母信仰の盛んな町でしたので、聖母子の絵がさすがに多かったです。
フローラのマグネットを買ってきました。
目にするたびに、感動が蘇りそうだから。
前に行ったときは、見終えて駅までが遠くて(地下鉄まではよけいに遠い)泣きそうになったので、お椅子借りて慎重に休み休み、鑑賞しました。お靴もズック靴。すべてがいい感じ。いっぱいもらってきたちらしをみて、ここもあそこも行ってみたくなっています。
フローラをイヤホンガイドのアドリアル・ヴィラールトの曲を聴きながら観ましたら、さらにさらによい気分になりました。
冷たい空気も気持ちよく、お空も綺麗で、ひともまばら。今の、ここ、静かでいいなぁと思いました。
いい時間でした。