安らかに旅立ました | 夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

夫は18時15分頃に旅立ちました。

私は17時頃病院に来てました。

朝9時に病院に電話した際は、夫は昨日と同じ状態です、との事で安心してました。
コロナ自粛しようとして3日間は11時から15時まで来てたのですが、今日は謎の眠気でMとお昼寝しちゃってました。

それで偶然遅くなってたのです。

病院着いて夫と2人きり。
昨日と同じ静かな呼吸、
熱が相変わらずあるようで熱い。
夫頑張ってる。

涙の後かと思われるような白く乾いた筋が目尻に。

ありがとう。今日も来たよ。
少しでも会えるの嬉しい。
明日はいつも通りもっと早い時間に来るね。

なんて思って夫を眺めてたら
呼吸の間隔が急に開いた?

止まったと思ったら一呼吸。

急いで看護婦さんの呼び鈴鳴らして

もう一呼吸を見たのが最後、
夫の心臓の音はしてませんでした。

手もまだ熱い。
呼吸も普通にしてたのに。

静かに息引き取りました。
ちゃんと休めるね。

ありがとう。

実は昨日はヒョンなきっかけで義理の母に言われ色々夫の銀行口座のお金を私の口座に移動しました。
夫がそれを希望してたであろう形跡も別途発見しました。
こういった事は不謹慎な気がして考えないようにしてました。
夫が亡くなると銀行の口座は凍結します。

そして、このコロナ騒ぎで公的機関が(元々フランスは対応遅いのに)ストップしてるので、移動して無ければ諸々大変だったはず。

まるで私がそれを行うのを待ってたかのように。

看護婦さんは私に夫との時間を下さり、
私は義理家族や近い友人に連絡しました。

その後

夫の点滴等外され、
きれいにして、

用意してたスーツを着せました。

Mの生まれた時に着せた小さなパジャマと帽子抱かせて、一緒に写ってる彼の家族と私の家族を添えてから帰りました。

最後をお見送りできて良かった。
ありがとう、愛してる。

皆様も応援してくださってありがとうございます。