毎日拝読している有名ブログで見たのですが。

 

お悩み相談で、おそらく日本で生きづらいと考えていらっしゃる高校生の男のお子さんが、「アメリカに留学したい」、「アメリカで就職して働きたい」と逃避(?)傾向にあるというのを見かけました。「アメリカには裏表がないから」と思い込んでいらっしゃるようですが、それは違うと思う。

 

貧民窟に住んでいるような下層は別として、8~9割くらいのアメリカ人は裏表が激しいよ。

 

よろしければご一読を。

 

 

 

 

まあ、日本を出たことのない高校生の思い込みなんで、都合のよいイメージで言っていらっしゃるだけのようです。

 

アメリカ人の大半は宗教上のバックグラウンドなども相まって、外面はいいです。フェアであろうとするひとが多いし、きれいごとをいくらでも言います。ただ、「困ったときは言ってね」と申し出てくれても、口だけのひとも多いです(そうではないひともいらっしゃいますが)。

 

私の友人も大学で教育学を学んでいたときに、「人種差別をなくすのはまず子どもから」ということで、人種の違う子どもたちを集めて、互いにハグさせて・・・というエクササイズを書いたレポートを私に見せ(「いいでしょ?」と、まあ自慢です)、その5分後くらいにアフリカ系のひとを指して、「あいつらホント、最低・・・」と固定概念丸出しな発言をしていたことを思い出します。本人は欧州系のユダヤ人でした。眼は緑。あ、国籍も生まれも育ちもアメリカです。

 

だいたい、お店に行けば例の

"Hi, how are you?", "I'm good, thanks. And you?" 

みたいな会話があってしかるべき。口ではそう言っても不快な態度丸出しだったり、興味も関心もないひとに「こんにちは、お元気ですか?」というのは、仮にマニュアルにあったとしても欺瞞的だと感じることが多かったです。ドアマンであれば、「5分前にも訊いたじゃん!!」みたいな(笑)。むしろ機械的。まあ、元は各国からの移民が集まった国だから、表向きだけでも「敵ではありません」と一発でわからせる必要があったんだろうとは思います。

 

日本でも「いらっしゃいませ、ようこそ」くらいは言いますが。それは、「当店にお立ち寄りくださり、ビジネスチャンスをいただきありがとうございます。あなたが潜在的な顧客である以上歓迎いたします。ごゆっくり見ていってくださいね」ですから、裏表はないように思います(笑)。日本だと店員無視しても赦されるでしょ? アメリカだと、「なに、このひと?」ってなるよ?

 

中流から上くらいになると、人生がインスタ映え。よく見せなければいけない、いつもハッピーでなければいけない、向上心と野心がなければいけない、強くなければ(ry と、ある意味日本より生きづらそうです。

 

あと、あくまで私の意見ですが、アメリカに骨を埋めるくらいアメリカが好きな高校生で、アメリカ生活に適性があるような子なら、もう英語話せるんじゃないかと思う。日常会話くらいでも。私は高校生のときにはそれこそアメリカ人とも会話できていました。読み書きのほうはもっと得意だったし。

 

私がそういうお子さんの親御さんだったら、短期留学させてみるかなあ・・・? ロクに会話も成立しないひとに絡んでくれるひとはいないだろうし。詐欺やクスリのプッシャーといった犯罪者以外には。女の子だったら性的な被害を心配するけれど、男の子は確率的にはそこまでは心配しないでいいかもしれないし。

 

m(__)m