「あなたのブログを読んでいると、私も結婚しておけばよかったと思います」と年長の女性にコメントをいただいて、思うところが多かった、と暮れに書きました。
そうなんだよ、そうなんだけど、自分も近い状況になってやっとその気持ちがわかった。
子どもが家を出て自活すると聞いて、とっさに「あと一人くらい産んでおけばよかった」と思った。
いや、ほんとうに傲慢極まりない。授かっていたかとうかもわからないし、乱暴な言い方をすると健常児であったという保証もない。若くして亡くならなかったという保証もないし、出来の悪い子でとことん苦労させられていたかもしれないのに。
だから、本気じゃないんだけれど、それでもフッと心には浮かぶね。
ただ、産むだけなら産めていたのかもしれないけど、私は自分の子どもの子育てにエネルギーその他注ぎ過ぎてしまったこともあり、もう一人恵まれていたとしたらキャリアも築けていなかった可能性が高いし、たしょうなりとも豊かな生活は享受できていなかったと思う。
遺すもの - ひとによっては子どもだったり、財産だったり、事業だったり、研究成果だったりするんだろうけれど、遺そうと思えば自分の取り分は確実に減るわけだよね。
自慢でも自虐でもなくて、ここ23年くらいは「家族ありき」の生活をしていたので、そのくびきがなくなってしまったら、正直、
息の仕方すらわからないような錯覚に陥ってしまう。
2021年、風の時代ですか - 私は私のために生きることを再び学び始めなければ。