主に仕事の話ですが・・・。

「低コミットメント」と言われても、購買部長でもない限り、一般のひとには通じづらいと思う。

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ドッジボールのように逃げ回って引き受けないようにしているけれど、ひとさまの翻訳をチェックする仕事を引き受けるときもあります。これまで軽く300人くらいの翻訳に目を通したと思います。そのうち非の打ちどころのない作品を提出していたひとが2人ほどいらっしゃいました。

もちろん錯覚,身びいきというのはあるでしょうが、「すごいな」、「私より上だな」と思うことはあまりないのですが、そういうときにはほんとうに勉強になります。

お話にならないくらい質の低い作品は別として、いちばん多いのは、「私は間違わないぞ」と声高で叫んでいるような作品ではないかと思います。全体の7割以上はこれだと思う。

翻訳において、正しい訳を心がけるのは当たり前なのですが、「正しさ」に固執すると読みやすさがおざなりになってしまって、読者にストレスがかかるのです。みなさん、「私は間違ってないぞ、どうだ!」みたいな作品を出されるのね。間違っていなくても、読者の98%が聞いたこともない訳語や表現を出されると、OKを出せません。

だからといって、私の場合はフリーランスなので、その会社に勤続数十年,役職にも就いている、私がそう言えばそうなんだよ、というわけではないので、私が勝手に意訳できるわけではありません。基本的にあまり突飛なことはやらないようにしています。限度内で分かりやすい訳を心がけています。難しいけど。

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翻って、人間関係もそうですよね。正しけりゃいいってもんじゃない。水清ければ魚棲まず、みたいなことになりかねない。

相手がたしょう間違っていても、合わせなければならないときというのはあるだろう。残念だけど、立場上こちらが弱かったり(舅・姑・義兄・義姉・上司や夫の上司・子どもの学校の先生など)。あるいは、好きなひとだったら、我慢できるところは我慢して、我慢できないところは上手に伝えていくなど、努力が必要な場面はあるだろう。

「私は正しい!」、「私は間違ってない」にフォーカスしすぎると、そこでスタックしてしまうよ、というお話でした。

ご参考までにー。