21世紀の現在、
「あなたの行動は差別的です」、
「あなたのことばには偏見を感じます」
と言われた時点でOUTなのだと思います。
差別的、偏見を感じる、と言われるような言動をするほうが悪い(to blame, to be at fault)。負けですね。
こうやって、どんどん「言葉狩り」のようなものが進んでいくのだと思います。
さて、今年に入ってから、出入りの日本人業者の方と、ちょっとした言い争いのようになりました。
あまり強調したくないけれど、当地にはxenophobiaの気風があり、日本人は「中国人」と呼ばれます。(違いが分からないのも大きいと思う。アラブ系、中近東系はみんな「トルコ人」と呼ばれるとも漏れ聞きます) 道を歩いているだけでも「中国女!」と罵声を浴びることも稀にですがあります。
という話をしていたら、「僕も最初は言われるたびに腹を立てていたけれど、いまではまったく気にならなくなりました。中国人の友達もたくさんできたしね。ロセスさんが腹を立てるのは、それは中国人に対する差別意識があるからですよ」と言われました。(中国人なんかといっしょにしないで!という意識だそうですaccording to him)
さて。ここからがいちばん差別的に聞こえる部分かとは思いますが、中抜きはできません。我慢してお付き合いいただければと思います。
今世紀最大のサプライズでした。
私の最初のリアクションは、「それは違う」でした。まず、私が考える「中国人」と、彼が考える「中国人」のあいだには、大きな隔たりがあるように思われました。私がNYで住んでいたアパートメント・ビルディングには中国の国連大使とそのご家族も住んでいたし、交友があった元同僚はとても端正な顔をした、キレイな英語を話す医学生。
こちらでは東洋人を見ると、「どこの中華料理店で働いているの?」と訊かれるらしいのですが(私も10年半でいちどだけ訊かれたことがありますが)、たしかにレストラン関係のかた、あとは店員さんなどが多いでしょうか。
だから、彼の周りにいる「中国人」と、私の周りにいる「中国人」のコンセプトがまずは違うのではないかということ、さらには
私はいつも、現地のひとに「中国と日本はどう違うの?」と訊かれるたびに、「日本文化のほとんどは朝鮮半島を経由して中国から入ってきました。中国なしには、私たちはいまだに洞窟に住んでいることでしょう」と答えている話などしました。
ほかにも中国人の女の子のスポンサーになった話も。行きつけのレストランで働いている中国人の娘さんに英会話を教えて欲しいと言われたのですが、多忙でどうしても教えられなかったので、1ヶ月分の授業料を払うことを申し出、アマゾンUSAから中英・英中辞典を取り寄せてプレゼントしました。
「施しをする時点で差別だ」というようなコメントは今回はご遠慮ください。英語を教えて収入をあげたがっているポーランド人留学生の友人がいたので(こちらも若い女性ですが。アメリカで学位を取得済み)、彼女に授業料を払うことにより、彼女のスポンサーにもなったと言えるのではないかと思います。かつて日本人留学生(こちらも若い女性でした)のスポンサーにもなったこともありますし。Giving は昔からやっています。
でも彼はけっして自分の言い分を譲りませんでした。
彼が帰ってから、だいぶ経ってから思い出したのですが、私は生涯でいちどだけ子供を産んだことがあります。NYでだったのですが、産婦人科医は中国人でした。経産婦ならご存知のように、産婦人科医には全部見せるし、全部触らせます。私が中国人全般に差別意識を抱いていたなら、天下のマンハッタンでわざわざ中国人医師にはかからなかったと思うのですが・・・。
というわけで。
差別意識、偏見を抱いているのはどちらでしょう?
私でしょうか?
それとも、「日本人であれば中国人に対して差別意識があるはずだ」と思い込んでいる彼のほうでしょうか?^^
PS
私にとっては、実はどちらでもいいことです。
追記:
じゃあ、私がNYに住んだこともなく、国連大使と同じビルに住んだことも、中国の外務大臣その他重臣たちに国連本部にて中国茶をお出ししたことも、ハンサムで知的な医学生の友人を持ったこともなかったならば、中国人全般に対して偏見を持ったであろうか、というとたぶん違うとは思いますが、これは証明のできないことなので、特に断言はしません^^