その3. 

さて、そうこうするうちに、私の仕事のほうが少しうまく行くようになりました。以前のNYでの収入を越えるくらい、当地でも稼げるようになりました。また、処女作も出版されることになりました。

まさにちょうどその頃、私の恋人は私を持ちきれなくなっていました。彼の不用意な発言が許せなくてこちらから切りました。大好きだったけれど・・・。でも、その「大好き」というのは、「国際的に活躍している 彼」だから大好きだったのだと、いまも思うし、当時ですら分かっていました。

私自身が国際的な活躍ができていなかったから、国際的に活躍している彼の献身的な愛を受けることによって、代償行為にしていたのです。

言い訳させてもらうと、当時の私にはそれが必要だったのです。どうしても。ないと生きていけないくらい。

もしかしたら、私の仕事がうまくいくようになったことさえ、世界レベルで活躍している恋人に触発されたから、なのかも知れません。それは誰にも分かりません・・・。

この間、私は浮気を家庭に持ち込んだことはないし、墓場まで持っていくつもりです。まあ、実はいろいろあって、夫はもしかしたら勘付いているかも知れないけれど、問い詰められたことはないし、これからもないと思います。っていうか、誰かがご親切に夫にご注進してくださっても、夫は耳を貸さないと思います。夫は、その「誰か」よりも私を信じているので。

私が理解している限りでは、私が浮気しようがなにをしようが、たとえば私が子供に暴力でも振るわない限り、夫は私をリコンすることはありません(いや。夫がリコンしてくれと言ったら、「はい」と答えますよ。文句も言わないし、質問もしません)。ただ、夫は私とのリコンを望んでいません。

以前は確かに浮気する理由があったのですが(少なくても私のなかでは)、いまはもうない。いま私が浮気をしたら、それは「浮気したいから」だけです。Justifyできません(以前の浮気がjustifyできる、と言っているわけではありません)。(3)