その1.
私は子供のためなら死ねる(と思う)
でも、子供のために、残りの人生、どこかに幽閉されて生きていくことはできない。
(これの例としては、カズオ・イシグロのWhen we were orphansのなかに、おぞましくも美しいエピソードがありますが・・・)
子供と私と、どちらかを殺す、どちらかが死ね、と言われたら、
「はいはいはい。では私を殺してください。お願いします、お願いします」と答えます。
余談ですが、夫と私とどちらかを殺す、どちらかが死ね、と言われても、
「はいはいはい。では私を殺してください。お願いします、お願いします」と答えると思います。
(まあ、実際にはそのときになってみないと分からないけれど。いまの心境としては偽りのない気持ちです。いままで、やりたい放題やってきたし)
というわけで。
私は20代の後半から30過ぎまでマンハッタンで暮らしました。夫は駐在員だったので住宅補助もあり、かなりリッチな生活を送っていました。お給料の半分はお小遣い、みたいな。残りの半分も、夫と毎日のように外食し、年に数回旅行するのに充てられていたと思います。
なんだろう? フェロモンの栓をかたく、かたく締めていたので、コナをかけられること自体そんなになかったけれど、コナをかけられても相手にしなかったな。私は本来、仕事がしたい人間のようで、やりがいのある仕事さえあれば、恋愛には目が行くこともないのだと思います。
ところが。私はいま住んでいるところに来てから、不運続きというか、この地に住んでいる限り、ロクな仕事はありません(=ごめんなさい。やりがいを感じられる仕事をgetできるチャンスは限りなく少ない、という意味です)。
それで、「すみません。どうしてもここには住めません」と夫には訴えたのですが、そうしてそのたびに「東京かNYで仕事を探すから」とは言ってくれましたが、私が知っている限り、捜してはいません・・・(涙)。
あるとき、「もうダメだ」と思いました。ほんとうに、ほんとうに死にたかったです。でも、子供がいるとおちおち死ねません(まだ子供も小さかったし)。じゃあせめて、リコンしてひとりで日本に帰ろう、と思い至りました。(1)