まあ、バブル時代に駐在員だったとはいえ、夫は最初から金に糸目はつけませんでした。「東京までの新幹線代を出してあげるから遊びにおいで」と言ってくれたひとは他にもいたのですが、夫は最初から、「じゃ会いに行っていいですか?」と言ってくれました。同じ費用を遣うなら、会いにきてくれるひとの方が徳が高いですよね。だって、自宅に泊めてもらうということにしておくと、「夜中に無理やり襲われちゃったらどうしよう?」だとか、いろいろ心配ですから・・・。


まあ、男性とふたりでいて絶対に襲われないという保障はどこにもないけれど、自宅(あるいは地元のホテル)で襲われるのと、見知らぬ土地の相手の部屋で襲われるのはぜんぜん違うし・・・。っていうか、力ずくで襲うようなひとを選んではダメだけれど、ただの喩え、ね。


夫は最初からいつもいちばんいいホテルに予約を入れてくれ、いちばん高級なレストランに連れていってくれました。ほとんど「柳行李ひとつ提げて」渡米したので、ワードローブもひととおり揃えてくれました。貯金もなかったので、結婚したときには自分の結婚指輪も自分で買ってくれました(=私は買ってあげられませんでした)。


ちなみに、私は資産数億円のマルティミリオネアーとお付き合いしていますが、「金持ってるか、持ってないか」はほとんど関係ないですね。もちろん、借金があるようなひとはハナシにならないけど。大事なのは、「あなたにお金を遣ってくれるか、くれないか」に尽きます。私は恋愛(あるいは交際)によってリッチになりたいという願望はないし(っていうかもう結婚してるし。もしも誰かボーイフレンドが私にロレックスやルイ・ヴィトンを買ってくれてもどこにもして行けないし)、オトコのお金を取る気はさらさらないのですが、貧乏人の方がよっぽどオンナにお金を遣ったりするから、こればっかりは分からないものです。


貧乏人の方が、借金してでも女性に宝石やドレスを買ってくれるみたいですね。まあ、オンナに金を遣うから、いつまで経ってもお金が貯まらず貧乏なのかも知れませんが・・・。


お金の遣い方やセンスというのは大事です。金銭感覚や遣い方が違うひととは、真剣なお付き合いはできないように思います。たくさん稼いでたくさん貯めるのが好きなひと。収入はそんなになくていいから、あくせくしない働き方をして、その分、家でゆっくり過ごしたいひと。大きいものにはためらわずにお金を出すけれど、小銭には細かいひと。どんぶり勘定でもなんとかやっていけるひと。


貯金が好きな女性が浪費家といっしょになっても消耗するだけだし、物欲の強い女性が自分にお金を遣ってくれない倹約家といっしょになっても続かないし・・・。特に国際恋愛の場合、結婚ともなると里帰りの問題も出てくるので、みんな一様にお金には苦労しているようです。結婚前には必ず、里帰りの頻度について合意を取り付けておきましょう。