ハゲは髪型のひとつ(オランダ語講座 その1) | アントワープで一番古いカフェ・Cafe Quinten Matsijs

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アントワープで1565年から続くカフェ・クイントンマセイスの女主人の日記です。ベルギー人の旦那とともに、今夜も酔いどれ。

ここアントワープは、オランダ語圏。
正確にはフレミッシュと言って少し違うけど、まあオランダ語である。

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そのオランダ語の表現に、
Hoe ziet hij eruit ?というのがある。

直訳すると、彼はどのように見えますか?
「彼ってどんな人?」と、どのような見かけかを聞く言い回し。

イブニングスクールなど、週2回ぐらいの学校だと、たぶん2年目ぐらいに習います。
なんてことないフレーズだけど、ちょっと曲者。

人の容姿を聞くわけだから、それに先駆けて容姿の表現の仕方を習います。

背が高い、低い、痩せてる、太っている、眼の色、髪の色、で、髪型。

ストレート、カールした髪、おだんご、三つ編み、アフロヘアー、etc.

で、Kaal(カール)というのも習う。
ハゲ。
真中がなくて、耳の上あたりにすこしあるのはHalf Kaal 半分ハゲ。
先生はとってもきっぱりハゲとおっしゃる。

アジア人に比べて欧米人にはハゲた人は確かに多い。
うちのスーさんも今だに保っているのが不思議なほど、若い頃から兆しが見えてたしぃ。

マジョリティなわけで、ハゲは髪型の一つというワケ。
でも、日本人にはハゲとはっきり声に出すのは躊躇われますよねー。

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オランダ語の授業に戻りますが、先生は一人ずつあてて質問します。
先生「はい、ピーター、ナタリーってどんな人ですか?」
   するとピーターはクラスメイトのナタリーを見て答えるわけで    す。
ピーター「ナタリーは背が高くて、金髪で青い目の、とっても色の白い
    女の子です。」といった具合。

先生「じゃあ次はナタリー、Qってどんな人?」
ナタリー「ハイ、Qは黒いショートヘアーで黒い眼で、小柄なアジア人の女の人です。」

で、ここで私は震えるわけだ。
お願いだからスタンだけはやめて!
私言えない、「スタンはチビでデブで半分ハゲの、肌がブツブツの男の人です。」なんて、ああ絶対ダメ。

先生「Q、じゃあ次は・・・・・    」


そうそう、日本では太ることを、よくブタに例えますよね。
「そんなの食べたらブタになっちゃう~。」てな具合に。
こちらでは、ブタも使わないこともないけどの方がよく使われます。

確かにこちらのウンと太った人って日本人の肥り方とは、レベルが違います。
それで背の高い人だと、太いというよりただただデッカイ。
なるほど象とは言いえて妙。


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