ドバイの話の続き le 24 février 2023 | マダムえっちゃんのフランスだより

マダムえっちゃんのフランスだより

えっちゃんは、パリに22年住んでいた。
今は、パリ、東京で生活。


人生色々、いつどうなるかわからない。

どの国に住む、誰と住む、どんな仕事していくのか、

あなたの未来はあなた次第でいくらでも広がります。

ドバイの話というと

こんな感じを想像するかも

 

何せ、世界一高いビルのあるところなので。。

 

 

とか、

 

 

 

とか、サファリツアー

 

 

 

などなどが有名です。

 

でもでも

 

今回でドバイは8回目の滞在なので

 

この頃は同じドバイでも下町にしか行きません。

 

 

この上に載せた写真は初めてドバイに行った9年前のもの。

 

 

 

で、今回は下町にあるゴールドスークで

パシュミナのお店をやっている

インド人のババのおじさんに会いに行くのが目的

なので下町にしか行きませんでした。

 

 

 

下町といえば、こんな感じ。

 

 

 

全身黒づくめのご婦人がたや、ターバンのおじさん、

インドやパキスタンの民族衣装の人たち

そして、パジャマを着た中国人(ホントホント)とか

 

とにかくいろんな人がいる。

 

ウワ〜〜〜ン という音がする雑踏。

 

いろいろな国の言葉があっちからも

こっちからも聞こえる、

 

「これぞ喧騒」という感じの場所。

 

カレーの匂い、スパイスの匂い、いろんな匂いがする。

 

 

 

ここの中にあるババの店で

 

いっぱい、パシュミナとシルク見ました。

 

 

こんな感じ。

 

お店にも様々な国の人がいます。

 

 

写真には撮れなかったけど、中国のバイヤーの人なんて

LINEで映像電話ずっとしていて

 

「これがいい」「あれがいい」って

中国現地と直接やりとりしてました。

 

いやはやエネルギーある場所でした。

 

今の日本にはない、すごいエネルギーと

ドサクサ感。 日本の戦後ってこんなだったのかもねえ。

 

私も他の人に負けず、長居して

 

いろいろ見てきました。

 

今、世界全体、インフレで

 

世界恐慌。

 

物の値段がどんどん上がっていて

 

うちのお店で扱っている手織りのパシュミナや

ウール製品は全体に25%も値段が上がっていました。

 

それ聞いた時、そして、それを見た時

 

その値上がりがあまりにすごいので

 

頭ガーンと殴られたようなショックがありました。

 

ババのおじさんはよく知ってる心の友なので

随分サービスしてくれるんだけど

 

それでも、世界のインフレと

日本の円安のダブルパンチは大きい。

 

円安ってどういうことかっていうと

 

今まで110円で買えてたものが135円に

なっちゃったって感じ。

 

というわけで、旅の疲れもあって

ババの店の中で一瞬、気を失いそうになってました。

 

ミントのお茶にいっぱいお砂糖入れたの持って来てくれて

それ飲んだらちょっと落ち着いた。

 

 

手織りとか、パシュミナ素材とか、

高級ウールとかにこだわらなければ

安いものも実はあるんです。

 

でもでも、ミントティーを飲みながら

考えた。

 

安いもの買って、安く売って・・

 

それはうちのお店には絶対ありえない。

 

少しくらい値上がりしても、本物が手に入る間は

 

私が本物を伝えなかったら誰が伝える?

 

心の友ババのおじさんは

インドカシミールで代々パシュミナを作っている

織元です。彼の元には何百人という

職人さんがいて、丁寧な手仕事をしているのです。

 

ちゃんと伝えたい、本物を日本に運びたい。

 

というわけで、今回はあんまり沢山買えなかったんだけど

いつものように良いもの買って帰りました。

 

 

 

ええと〜、今回のドバイでは

 

8年前に知り合ったドバイタクシーの兄ちゃんに

久しぶりに再会しました。

 

その話もあるんだけど、

長くなるので次にします。