何で、そんなに我慢するの?
「助けて」と言えばいいのに。
逃げ出せばいいのに。
そんな状況でも、当の本人には、その選択肢が見えないことがあります。
母を自宅介護していた頃のわたしが、そうでした。
明るくておしゃれだった母が、どんどん違う人になっていくのを見るのも辛く、それ以上に、介護だけに明け暮れる毎日が耐え難い…
要介護度もどんどん進んで、あっという間に要介護度5。ジェットコースターのようでした。
実質、介護した期間はごく短かったのですが、渦中にはそんなことはわかりません。絶望的な気分でした。
この頃は、ずーーっと怒りながら、毎日を送っていました。泣いていても進まないので、怒りを推進力にしたのですね。
誰かに対する怒りではなくて、その状況に対する怒り。
わたしは2人の子どもを育てましたが、赤ちゃん時代の夜泣きや食事の苦労はなくて、トイレトレーニングもごく短期間で卒業でした。
その分、母が凝縮して強烈にして経験させてくれたのかもと、今なら笑えます
もちろん、ヘルパーさんに来てもらったり、デイサービスの利用もしていましたが、その時間に合わせることも非常に困難な状況で、わたしの怒りのボルテージは上がりまくり。
自分時間を少しくらい持てても、それでは間に合わないくらい、わたしも追い詰められていました。
友だちには、大変だ、しんどいと愚痴ってましたが、助けてほしいとは言わなかった。単身赴任中の夫や子どもたちにも、言わなかった。家事も手を抜かなかった。
触るなキケン オーラを振りまいてたので、周りは、手伝いたくても怖くて(少しでも気に食わないと怒られそう)手を出せなかったはず。
助けてもらうことが、なぜ選択肢になかったのか。
家事はこんな風に、
母にはこうしないと、
子どもたちのお弁当や部活の付き添いは、
人とのお付き合いは、
時間も含めて細かいルールを、自分の中にたくさん作っていたのが一因だと思います。
ルールは絶対守らなきゃいけない!
他の誰かに任せると、ルールを守ってもらえないかもしれない。それは絶対ダメ!
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自分で作ったそのルールは、そんなにしてまで守らなければならないもの?
破ったらどうなるの?
何が起こりそう?
そのときの自分に、そんな質問をしたら、罵詈雑言が飛んできそう
(いっぱいいっぱいのときは、そんなもんです)
今では、いっぱいいっぱいになる前に、自分で作ってしまったルール(マイルール)が多過ぎないか、見直すようにしています。
多過ぎるマイルールが、今の状態の原因かもしれませんよ。
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