「神戸ニニンガ日誌」(第3,626号)
【金曜日は過去の号を再録します】
○古代ローマ時代の英雄が何万人に演説する。それに「ウオーッ!」と盛り上がる何万人。というような映画がよくあるが、あれは本当にあの何万人にマイクスピーカー無しで演説が聞こえていたのだろうか。いかにローマ人の建築がスバラシいものでも何万人もの聴衆に肉声を届けることなどは出来なかったように思う。前方の数百人だけにかろうじて聞こえ「ウオーッ!」となって、その「ウオーッ!」がウエイブしていっただけの話なのではないか。
○甲子園で原監督が審判に抗議して、何を言ってるかは分からないが「原のボケナスッ!何審判にタテついとんねん!」というウエイブが4万人に伝播するようなもんである。
○為政者とその取り巻きは「ウオーッ!」で総意を得たことに満足し、政治を進めていたのであろう。記録者はかなりの地位を持った者であった筈だ。為政者の肉声が聞こえる位置にいたのであろう。
○事程左様に歴史というものは勝者の歴史である。伝わっていなくても伝わったことになる。承認していなくても承認したことになる。
○それから2千年以上が経った今、為政者と臣民との関係はほぼ変わっていない。(2013年6月3日号)
ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。