「神戸ニニンガ日誌」(第2,417号)
○「ま」は不憫だ。「まぁまぁ」「間が悪い」「間抜け」「まっ、いいか」。
○演出家の森田雄三さんに『間の取れる人 間抜けな人』という本がある。曰く「コミュニケーションは言葉にしにくくて当然」だと。だからコミュニケーションは「黙ってとれ」。(2010年、神戸学校)
○太鼓持あらい・著『間の極意』には「間」が怖い人は自信がなく、余裕がない。対処法は「嫌なことから逃げない」事だと。
○平山蘆江『日本の藝談』(昭和24年)に「間の話」という項。芝居では、自分の番が終わって相手役が演技をしている間に「気を抜かぬことがもつとも大事」だという。
○会話で言うとそれはちゃんと聴くということであり、『間の極意』でも相手の言葉を「真摯に耳を傾けましょう」とある。
○桂米朝の落語「本能寺」をテレビでみた。落語なので歌舞伎をすべて一人で演じるのであるが、さすがに人間国宝は、充分に間を感じる名演であった。
○『間の極意』には、「そこにいる一人ひとりの心がけと協力が必要です」と書いてあった。「待つ」の「ま」か。
まだいまだ。