神戸ニニンガ日誌(第2,189号)
○若新雄純さんは「認める」のではなく「許す」と云った。(7月、神戸学校)枠に入るかどうかではなく、相互に近づいたかどうかということか、と理解した。
○25年前、松本サリン事件の被害に遭いながら、県警やマスコミから容疑者扱いをされた河野義行氏のインタビューを読んだ。
○「一瞬にして犯人にされた」河野家には無言・嫌がらせ電話、脅迫の手紙が多数来た。報道被害とは「世間も相手にすること」だったという。
○事件直後「最悪の場合死刑になる。執行の日がきたら、あなた方は間違えましたね、でも許してあげますよと言う」と長男に告げている。
○妻の澄子さんは、意識が戻らないまま14年後に死亡した。氏は澄子さんへの教団関係者の見舞いも受け入れていた。
○あまつさえ、死刑囚だった元幹部4人に面会し、差し入れもした。死刑が執行されたとき河野さんは「悲しい」「さみしい」とコメントした。「人は間違うもの」だから。
○メル・ギブソン監督の映画「パッション」で、イエスは間違った人を許し続ける。当初から「許し合える」社会であれば事件も処刑も起こらなかったのか。
まだいまだ。