シングルライフ(Numeri日記より) | ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

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※私が書いてるのではありませんので悪しからず(^^)/

一人暮らしというのは侘しい物でして、一人のアパートでひっそりと死んでも誰も気づかないものです。「一人暮らし」は「一人暗い死」と同義なんてのは僕が勝手に考えた言葉ですが、とにかく今突然死んでも誰も気がついてくれないのです。

そういえば、学生時代の話なのですが、僕の友人の友人が1週間も大学に来ないものだから、「アイツは意味もなく大学をサボるヤツじゃない、おかしいよな」と有志何人かで彼のアパートを訪ねたらしいのです。

そしたら、部屋には腐臭を放つ彼が横たわっていたそうです。1週間前に心臓発作で突然死したものの、一人暮らし故に誰も気づかず時間だけが過ぎて行ったようです。一人でひっそり死に、なおかつ長い間誰にも発見されない。それがどんなに寂しいことか。

とにかく一人暮らしは寂しいもの。普段の生活から死まで揃いも揃って寂しいのです。特にズボラな僕のような男性は危険です。食生活なんてコンビニやら外食ばかりウンコみたいなものですから、いつポックリと死んでもおかしくないのです。

孤独死の話はさておき。一人暮らしのオアシス事コンビニの話題にナチュラルに移動しますが、つい先日に近所のセブンイレムンに行った時のお話です。

夜中に夜食でも買おうと思って入店すると、そこにはカップルどもがウジャウジャといました。一人暮らしのオアシス、コンビニといえどもこのようなエアポケットのような魔の時間帯は存在します。カップルだらけの魔の時間帯。

店のあちこちでカップルどもが

「お酒飲んじゃおっか」

「もう!立ち読みばっかり。早く買い物しようよ」

「このアイス欲しいー」

「またお菓子かよー」

「いいよいいよ、買ってやるよ」

「わーい、うれしい」

なんていうベタな恋模様が繰り広げられているのです。これだから魔の時間帯のコンビニは恐ろしい。僕のような小汚いネットオタクが大手を振って入店できないような雰囲気があるのです。一人暮らしのオアシスに、一人暮らしの男が入店できない魔の時間帯、なんとも世の中とは不条理なものです。

それでもめげずにカップルだらけのコンビニに入店しまして、バレンタイン用に陳列された愛らしいチョコの棚を涙ながらに駆け抜け、弁当コーナーへと直行しました。

弁当コーナーでも、カップルどもがベロベロと絡みつくかのようにサラダを選んでおり、「くっ・・・」などと心の中で泣きながら幕の内弁当などを選ぶのです。それでもカップルどものイチャイチャは留まるところを知らず、もう店内でハメ撮りでもするんじゃねえの?というほどにベッチョンベッチョンに見苦しいほどに愛し合っておりました。

「まあ、カップルなんだし、イチャイチャもするわな。カップルなんてイチャイチャするのが仕事みたいなもんだ」

などと、精一杯の強がりで理解を示しながら、お茶を買おうと飲み物コーナーへ。僕は、弁当には爽健美茶と心に決めてます。ハッキリ言って爽健美茶は史上最高に極上のお茶なのです。そのキングオブお茶こと爽健美茶を購入しようと飲み物コーナーに足を運んだのですが、そこには悪魔のカップルが。

なにやら、男女共に非常にふくよかなカップルが飲みのコーナーの前におりました、女性の右手には買い物カゴが握られており、その中には溢れんばかりにスナック菓子が。

ハッキリ言って、コンビニでカゴを使う人間は只者ではありません。スーパーではカゴを使うのがデフォルトですが、コンビニで使う人間は極稀です。よーし、ブリバリ買い物しちゃうぞ、コンビニでモリモリ買っちゃうぞーなんていう意気込みすら感じます。

で、そのふくよかなカップルなのですが、ふくよかな女性はカゴ一杯にお菓子を入れているのですが男性側のカゴは空っぽ。カップルで来て二人ともカゴを持ってる時点で恐ろしいものを感じるのですが、男性側はまだまだ何かを買う気らしいのです。

で、お茶コーナーの前にそのふくよかな二人が陣取ってるものだから、「はやくどかねーかなー、爽健美茶が買えねーじゃねえか」などと思いながらカップルを眺めていますと、

おもむろに飲み物用のフリーザーをオープンしたデブカップルの男性。狂ったように爽健美茶をカゴに詰めていくのです。もうまるで親の仇のように爽健美茶をカゴの中に。全て爽健美茶、まるで爽健美茶、やっぱり爽健美茶。一体何がかれをそこまで爽健美茶に駆り立てているのか不思議に思うほど全てが爽健美茶でした。病的ですらあった。

それでまあ、デブカップルが陳列されている全ての爽健美茶をカゴに入れていくもんだから、僕の購入する爽健美茶がなくなってしまいました。綺麗に爽健美茶の部分だけ在庫がナッシング。なんか、全部デブカップルに持っていかれたみたいです。あれか、貴様らはイナゴの大群か。何も全部持っていくことないじゃないか、一本ぐらい残してくれてもいいじゃないか。

などと怒るのですが、やはり僕も社会生活を営むいっぱしの社会人です。そこはむやみやたらに怒りを顕わにしたりはしませんので、大人しく十六茶などで妥協しておきました。

そのまま雑誌コーナーへとスライドすると、やはりここにも立ち読みカップルが。男はビップカーなどの車雑誌、女がビビだかブブだか知りませんがファッション雑誌をラブラブで立ち読みしてました。

僕はエロ本を買おうと雑誌コーナーを訪れたのですが、立ち読みのカップルが邪魔でなかなかエロ本が選べませんでした。いつも思うのですが、どうして立ち読みの客というのはああも横柄なのでしょうか。後ろから客が来てるというのにああも横柄なのでしょうか。1ミリたりとも退こうとせず、ドッシリと立ち読みしてやがる。

立ち読みをしているヤツというのは、雑誌コーナーにおいては客ではありません。買う気がないから立ち読みしているのですから。けれども、僕はエロ本を買うとは言え立派に買う気がある客です。

なのに客でない立ち読み客が横柄に立ちはだかり、購入意欲のある客が本を選ぶのを邪魔しているのです。なんとも世の中は不条理なものです。ましてやそれがカップルだったりすると、「このブーツが欲しいのん、むふん」なんてイチャイチャと絡み合うように立ち読みなんかされると、邪魔度マックス。銃殺したい気分に駆られます。

「本ぐらい立ち読みせずに買えよ、貧乏人」

などと思うのですが、そういうのは口に出さずに心の中で思うのが大人というものです。大人らしく穏やかに怒りを堪える僕はハッキリ言って男前だと思います。怒りを堪えながら、イチャイチャカップルの間を縫うようにしてエロ本を選ぶ僕。カップルの女の方なんかは「なに?このオタク」と邪魔する僕を睨むのですが、そんなこと知ったこっちゃありません。

意気揚々とエロ本を手にし、レジへと向かう僕。颯爽とエロ本と弁当、そしてお茶を置き、財布を出します。そこでとんでもない事態が。

いやね、財布がないの。

まるでスリにでもやられたかのようにドロンとサイフがナッシング。これは夢か幻かと思うほどサイフがないの。財布自体が幻でした。なんかね、ズボンを履き替えてコンビニに行ったもんだから、いつもズボンのポッケに入れている財布を忘れたみたいです。なんか、前にもこういうことあったような。

財布がなくて非常に焦るのですが、無情にも店員はピッピッと商品をバーコードに通していきます。

「合計 1157円」

とか出てますが払えるわけありません。財布がないのですから。

「すいません、財布忘れたみたいです」

「あ、そうですか」

などと妙にドライな関口を尻目に、集めた商品をヘコヘコと返却しに行きました。弁当にお茶に、エロ本。イチャイチャするカップルを尻目に次々と返品していく僕。死ぬほど恥ずかしかった。世の中って不条理だなって思った。

雑誌コーナーで僕を睨みつけた女なんて、「なにコイツ、エロ本返却してるよ」などと睨んでました。ふざけんじゃねえ厚塗りのお化けが、死ね死ね。アナルセックスして脱腸やら腸炎起こして七回死ね。などと怒るのですが、財布のない僕は無力も同然。大人しく泣きながら家に帰りました。

もし僕が、一人ではなくカップルで買い物に行ったりしていたら、「あ、おれ財布忘れちゃった、オマエ払っといてよ」なんていうことが出来るのですが、一人が故にお茶も弁当もエロ本も買えなかったのです。彼女がいたら買えたというのに。まあ、いたらいたで恥ずかしくてエロ本は買えないのですが。

そんな風に一人であった自分を呪いながら、僕の城であるアパートに戻ると寂しさから妙に泣けてきました。サイフはしっかりとズボンの中にあったのですが、もう一度コンビニに行く気にはなりません。仕方ないので、台所にあった餅を焼いて食べてました。

一人ぼっちのアパートの一室で、コタツに入ってテレビを見ながら餅を食う。ブラウン管の中では楽しそうな番組をやっているのですが、それとは対照的に僕の寂しいこと寂しいこと。妙に寒さが身に染みる、そんな夜でした。寂しいやら恥ずかしいやら悲しいやら、わけの分からないクリスタルナイツ。

などと考えていたら、餅を喉に詰まらせて死にそうになりました。

このうえで孤独死なんてさすがに不幸すぎる。ゼッタイに一人ぼっちのアパートで死んではならない、ゼッタイに腐敗した死体だけは避けねばならない。自分が可哀想過ぎるから。そう熱く心に誓った夜でした。