最狂親父列伝~急襲編後編~(Numeri日記より) | ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

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※私が書いてるのではありませんので悪しからず(^^)/

先日の親父広島来襲日記の続きです。各所で意味不明にブチ切れを見せる鬼親父がいよいよ僕のアパートに来た所からです。それではどうぞ。

いよいよだ。いよいよこの鬼のような親父が僕の部屋に足を踏み入れる。どうしようもなく恐ろしい。死ぬほど恐ろしい。いや、大丈夫だ。大丈夫なはずだ。怒られそうなものは全て隠したはずだ。

まず、タバコの灰皿は隠した。

何故だか意味不明だが、僕はいまだにタバコを吸うことを親父に隠している。楽勝で20歳は超えてるので、本当はタバコを吸おうが何しようが自由なんだけど、何故か恐ろしくて親父の前でタバコを吸えない。だから灰皿を隠した。

次に、酒は隠した。

僕は普段は全然酒は飲まないんだけど、たまに飲みたくなった時のために隠し持っている酒がある。しかし、これもタバコと同じ理由でばれるわけにはいかない。シッカリと隠さねばならないのだ。

最後に、エロ本とエロビデオ

こんなもの見つかろうものなら打ち首獄門。殺されたって文句は言えないかもしれない。中学生時代に親に内緒でエロビを借りて延滞し、それが親にばれてしまったことは書いたと思う。それ以外、我が家でエロはご法度なのだ。見つかろうものなら鬼に鬼が宿るに違いない。これは念入りに隠す必要がある。押入れの上の段。何か踏み台とか使わない限り届かないような場所に隠す。ここならゼッタイに安心だ。

もちろん、死ぬほど掃除したのは言うまでもない。塵ひとつ落ちていないほど美麗に掃除をした。この部屋がココまで綺麗になるなんて、やまだかつてない。というほどに掃除をした。もう死角はどこにもない。完璧に親父を迎え撃つ体勢は整った。いつでも来い、親父。

アパートに車を停め、親父が鬼のように購入したビールを持って部屋に向いします。親父は一緒に歩きながら

「オマエはこんな何もない場所に住んでるのか。ウチより田舎じゃないか」

などと星空を眺めながら言うてました。

「家賃が安いからな」

などとたわいもない会話をしながら部屋に向います。ドアを開け部屋に入ります

「ここが俺の部屋だから」

とか言って招き入れようとしたその瞬間でした。

「グルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!オマエは部屋の鍵もかけてないのか!」

などとまたもや怒り出しました。僕は一度もアパートの部屋の鍵をかけたことがないのが自慢でして、それをモットーに生きてきたのですが気に食わないようです。

とりあえず、軽く彼に謝り、部屋の中へと入り電気をつけます。

綺麗に片付いていると言うよりは、何もない部屋。まるでサムライの部屋のように何もない潔い部屋。

「思ったより綺麗に片付いてるじゃないか」

予想外に綺麗だったという事実に、鬼は少し上機嫌になり持って来た荷物を置いてくつろぎスタイルになりました。やれやれです。

と思ったら、急にトイレに駆け込みました。

「ウンコ、ウンコ」

とか喚きながらトイレにイン。息子の一人暮らしの部屋に来て、いきなりウンコもどうかと思います。

とりあえず、親父がトイレに入ってる間に隠したブツの最終チェック。タバコはあそこに隠した。灰皿もそこに隠した。酒はあそこの箱の中に隠した。エロ本とエロビデオは押入れの上の段に・・・・・

!!!!!?

異常です。異常です。なんか押入れの上の段に隠したのはいいのですが、その上の段の扉が開いてます。開いてるだけならまだしも、死ぬほどエロ本やらエロビを詰め込んだので今にも飛び出してきそうです。ペンギンクラブとかいうエロ本が半分ぐらい出てきてて、今にもこぼれ落ちそうです。

たぶん、このペンギンクラブが落ちてきたら連鎖的に他のエロ本も落ちてくるはずです。親父のいる場所でご法度とされたエロ本が雪崩のように落ちてくる。それだけは避けねばなりません。

「あぶないとこだったぜ」

幸い、今は親父がトイレに行ってます。この隙に押入れの扉を閉めてしまえば済む話。まさしく不幸中の幸いだ。と胸を撫で下ろし、扉を閉めようとしたその時でした。

「グルアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

なにやらまた怒っております。親父がトイレの中で狂ったように雄叫びをあげてます。もう意味が分かりません。ウンコしながら怒るなよ。

「どうしたの?」

恐る恐るトイレ内の親父に話しかけます。すると

「紙がねえだろうがああああ!ウンコしたのに紙がないだろうがああああ!!」

しまった・・・・そういえばそうでした。我が家はトイレットペーパーの買い置きがきれてるのでした。だから僕は極力家ではウンコをしないように心がけ、したくなったら近所の公園でしてたのです。しかし、そんな言い訳を親父にしても通用しないのは分かりきっています。その前に、今ウンコしたての親父をどうするかが問題です。

とりあえず、手元にあった新聞紙を親父に渡し、それで拭いてくれと言います。ドアを少しあけて隙間から紙を求める親父の手は心底情けなかったです。

トイレから出てきた親父は、予想通り鬼の表情でした。

「オマエはウンコしても尻を拭かないのか」

とか怒ってます。違うんです。たまたま紙がなくて、買いに行くのも面倒だから家でウンコをしないようにしてたんです。決して拭かないわけではない。たまに拭き忘れるけど。拭き忘れて痒くなったりするけど。

で、親父は説教しながらもテーブルの所に腰掛けて、ビールを開けて飲み始めます。やっとこさ、落ち着いて座ってくれました。このまま泥酔させて眠らせるのがベストです。ほれ、飲め飲め。とか思いながら親父の座ってる場所の上方を見ます。

!!!!!!?

まずいです。ペンギンクラブが3/4ぐらい押入れから飛び出してます。ジワジワと出てきています。わちゃー、さっきの紙騒動で押入れを閉めるの忘れてたよ。もう今にもペンギンクラブが落ちてきそう。それよりなにより、その落下点には親父がいます。親父の上にエロ本のシャワー。もうどうしようもない状態です。

親父の話を聞きながらも、僕は上部のペンギンクラブから目が離せません。ジワジワト、確実にその身を前進させていくペンギンクラブ。そんな肉薄した状況も知らずに酒を飲んだ親父は饒舌に喋り続けます。まさに一進一退。ハラハラドキドキ。

落ちるな、持ちこたえろ。親父が寝るかトイレに行くまで持ちこたえてくれーーーー。という僕の願いも空しく。親父が4本目のビールをプシュッと空けた瞬間でしょうか。まるで何かが琴切れたかのようにペンギンクラブが落下してまいりました。

重力に抵抗することもできず自由落下をするペンギンクラブ。ピンポイントで親父の頭上に落ちてきます。その刹那、ドドドドドドドドドドドと雪崩が起きました。連鎖的に雪崩が発生。

ペンギンクラブに続けとエロ本の雪崩。デラべっぴんやらドルフィンやら劇画エロトピアやらがシャワーのように降り注ぎます。親父に。

それに続いて次はエロビのシャワーです。物凄い量のエロビが怒号と共に落ちてきます。親父の上に。

上機嫌で酒を飲んでいた親父は、一瞬にしてエロ本とエロビに囲まれて目を丸くしています。この、瞬間思ったね俺は殺されるって。

案の定、

「まあだオマエは懲りてないのか!エロビデオを延滞したのを忘れたか!」

などとトチ狂ったように怒られました。死ぬる。

結局、説教は夜遅くまで続き、彼はそのうち説教疲れから眠ってしまいました。やれやれ、やっと眠ってくれたぜ。

ガーガーとイビキをかいて眠る親父の横で、エロ本とエロビを片付けながら泣きました。

次の朝、

ものすごい早起きを強制です。忘れてましたが、親父は建設省の資格試験を受けるために広島を訪れたのです。今日はその試験の日。試験会場に行くために早起きです。

僕が目覚めると、親父は元気イッパイで体操とかしてました。朝から元気な人です。

とりあえず、親父と共にアパートを出て、駅まで行きました。で、広島市中心部まで案内すれば僕の仕事は終わりです。あとは親父は長距離バスでかえるらしいですから。

電車に乗り、中心部へと向います。試験会場は広島グリーンアリーナ。宇多田ヒカルがライブをした場所です。そんな場所で試験をするなんて信じられない。

でも、やっぱ本当らしくて、グリーンアリーナに到着すると山ほどの建設屋やら資格マニアみたいな人が押しかけてました。異常に広い大ホールには長机が並べられ、いよいよ本格的に試験があるようです。宇多田がライブした場所で、オッサン達が試験を受けるわけです。なんか笑ってしまった。

とりあえず、試験会場までは案内したので僕の仕事は終わりです。親父は試験が終われば試験会場の横から出発するバスに乗って帰ります。いくら親父と言えども一人でバスにぐらい乗れるだろう。

「ご苦労だった。もう大丈夫だ」

試験前でちょっと緊張の面持ちだった親父は労をねぎらってくれました。

「ああ、試験頑張ってな」

そう言って帰ろうとする僕に親父は

「ちょっとまて、そういえば母さんに言われててな、オマエに小遣いを渡してくれって金を貰ったんだ」

なんて気の利くお父様なのでしょう。そういえば、親父に小遣いを貰ったことなどありませんでした。それでも、母親に言われたからとはいえ、僕に小遣いをくれるなんて・・・きっと、広島の地で不安に試験を受ける父を助けた僕に感謝してるのかもしれません。いつもだったらゼッタイにくれないですから。親父にも可愛い所があるじゃないか。とホクホク顔です。決して金がもらえるから嬉しそうな顔をしてたわけではありません。

バサッと懐から封筒を出す親父。相変わらず財布は持たない主義らしいです。

で、その中からはバサバサと万札が出てきます。そして一枚一枚万札を数える親父。

マジかよ・・・そんなに何万円も小遣いくれうrのかよ・・・

ちょっとドキドキしてしまいました。そうか、俺ももう大人だもんな。小遣いって言っても子供が貰うような小遣いとは意味合いが違うような。たぶん、これで美味しい物でも食えって意味合いで、数万円くれるに違いない。いつも貧困な食生活だと体に悪いぞっていう親の愛かもしれないな。家計も楽ではないのに何万円も悪いね、でも遠慮せずに貰うことにするよ

「はい、小遣い」

そういって渡された小遣いは、千円札三枚でした。

三千円だよ!三千円!どうなってんの。きっと親父は、僕に小遣いをあげるようにって母から何万円か受け取ったはずなんですよ。ウチの母はそういう人間ですから。それが親父のところでストッピング。いつのまにか三千円に目減りしてるという鬼のような展開に。

結局、親父が広島に来たことにより、僕は鬼のように怒られまくりました。仕事を休んでまで万全の体制を整えたのに、怒られまくり。エロ本はみつかるしさ。

で、広島の中心地まで親父を案内したのに、いつのまにか小遣いも搾取され三千円に目減り。もうやってられません。

緊張気味に試験会場へと向う親父の背中を見て

「二度と来るなよ」

と心の中で呟いたのは言うまではありません。声を出して呟いたら殺される。

というわけで、彼はこのようにムチャクチャな人間です。いつ怒り出すか、大暴れするのか分からない一触即発の人間なのです。

ですから、親父に好感を持ってるヌメラーさんも勘違いせずに、人気投票で親父に票を入れるのはやめたほうがいいと思います。アイツはとんでもアニマルなヤツですから。

ちなみに、親父、その難関な建設省の資格試験に見事合格しました。全然勉強してないのに、全然やる気なかったのに。難関な試験をクリアしやがったのです。

「なんで、勉強もせずクリアしたの?」

と聞いたら、笑顔でサイコロを見せてくれました。

「問題が全部六択だったからさ」

とか言ってました。こういう人間です。人間的に間違ってる。