ハイテク危機(Numeri日記より) | ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

おもにNumeriでお気に入りのブログ転載します。Numeri知らない人はゼヒ読んでヌメラーになりましょう。
※私が書いてるのではありませんので悪しからず(^^)/

世の中にはハイテク機器が溢れています。

最近では歩いて通勤していますので、通勤途中にiPodで大塚愛さんの楽曲を聴きながらご機嫌というのが定番なのですが、よくよく見てみるとこんな小さな箱に何百曲も曲が入るなど、考えられなかったことです。

10年前を思い出してみましょう。時は90年代、携帯電話がボチボチ普及し始め、やっとこさ携帯の液晶がカラーになったのがこの時期です。

「やっべ、その携帯カラーじゃん」

「まじ意味ねーよ、カラーだとすぐ電池なくなるし」

こんな会話が日常でした。驚くかもしれませんが、携帯電話でインターネットやメールができるようになったのもこの時期で、携帯電話以外の用途を模索し始めた時期でもあります。ちなみにTKミュージック全盛の時代でした。

確かに10年も経てば技術も進歩します。TKだって逮捕されます。けれどもね、最近異常じゃないですか。ハッキリ言って技術の進歩が異常すぎて漠然とした怖さを感じる事があるのです。

例えば、携帯電話にしたってそうなんですけど、今じゃメールもネットも当たり前、電話帳も1000件とかはいっちゃってね、電子マネーもできてワンセグテレビも見れちゃう、もちろんカメラも搭載で何百万画素とか訳分からないことになっちゃってるんですよ。そのうちレーザーとか出て人殺せる機能が搭載されますよ。

携帯音楽プレイヤーにしたってそうで、一昔前は思いっきりウォークマンとか言ってカセットテープが入るタイプ、A面に12曲、B面に12曲とかが限界でした。頭だしとかムチャクチャ大変だしサイズもでかい。それからCDウォークマンみたいな形式になったんですけど、明らかにドでかいですからね。正気では携帯できないレベルの大きさです。

こうやって恐ろしいばかりの技術の進歩には驚かされるばかりなんですけど、ふと考えると便利だな、最高だな、と考える一方で何か漠然とした不安というか焦燥感というか、とにかく得体の知れない不安な気持ちが襲ってくるのです。

それを感じたのが、自分の携帯電話を弄ってる時でした。最近の携帯電話はゲームまで出来て多機能、暇つぶしにはもってこいなのですが、ふとね、自分が登録した電話帳の件数を見て腰が抜けるほど驚いたのです。

登録件数 14件/1000件

いやいや、これはもう、なんていうか、友達が少ないとか、お前嫌われてるジャン、とかそんな低俗なレベルのお話ではないですよ。明らかにおかしい、明らかにやばい。何がやばいってどう考えても技術の進歩に人間が追いついてないじゃないですか。

技術の進歩は凄まじく、それは記憶媒体の進歩も同時に素晴らしいのです。今や何ギガバイトとかのハードディスクとかムチャクチャ安価で手に入ります、それはこの小さな携帯電話でも同じことで、鬼のように記憶容量が増え、アホみたいな件数の電話帳登録ができるようになってるのです。

おそらく、これから技術が進歩し、電話帳も3000件、5000件、10000件と登録できるようになるでしょう。昔は電話番号しか登録できなかったのに、今やメールアドレスやその人の画像なんかも登録できるようになったことを考えるとそれくらい造作もないことです。けれどもね、いくら技術が進歩しても人間の交友関係は変わらない。登録可能件数が10000件に増えたところで、

登録件数 14件/10000件

になるのが関の山。これはもう明らかに人類の敗北です。機械の進歩に人類が追いついていない。電話帳なんて20件登録できれば十二分なのに、歴然たる力の差を圧倒的に見せ付けられているのです。例えるならば難攻不落の城塞。決して超えることの出来ない大きな壁。SF映画じゃないですけど人類VS機械の全面戦争が起こるのも時間の問題だと思います。

そうやって技術の進歩に人類が追いついてるのかという観点で世の中を見てみるとボロボロと出てくるもので、携帯音楽プレイヤーだってそうです。iPodってマジ凄くて圧縮された音楽が1000曲とか余裕で入っちゃうんですけど、僕ってば大塚愛さんの「さくらんぼ」と「ロケットスニーカー」しか聴かないですからね。2曲ですよ、2曲。たぶん、1000曲フルに活用しようと思ったら生涯のライフワークになるレベルです。明らかに追いついていない。

さて、そんな人類の進歩と調和レベルのお話をしましたが、我が職場でも何をトチ狂ったのかデジカメというものが導入されまして、さすがにいまさらかよ、と思うのですが、何だか、会議の風景だとか大きなプロジェクトの実施風景を写真に収めて資料にしよう、という風潮が前々からあったのです。

これまでは、写るんですみたいな使い捨てカメラを駆使し、それを出入り業者のカメラ屋さんに出して現像してもらうという手法をとっていたのですが、ネット上にアップしようとした時にムリムリと全ての写真をスキャナで読み込まねばならず、1000枚以上の写真を朝から晩までスキャナで読み込む仕事をしていた通称スキャナ係長がついに発狂したのでデジカメを導入することになったんです。

何をまかり間違ったのかそのデジカメ選定係に選ばれたのが他でもない僕でしてね、ヤマダ電機とか行ってパンフレットとか集めまくって唸りながら機種の選定を始めたのです。

最近のデジカメってマジ凄くて、肌が綺麗に写る機能搭載、だとか、笑顔を勝手に感知してシャッターをきる機能とか女子供が喜びそうな機能満載。でもまあ、写すのって会議の風景とかですから油ギッシュなオッサンしか写しませんからね、肌が綺麗とか笑顔とか全く必要ない。全くいらない機能。

でもね、どうせ会社の金で買うんだからすごい多機能なやつ買ってやろうって一番高いヤツを注文しましてね、福山雅治がオリンピック女子ソフトボールを撮影していたバズーカ砲みたいなデジカメを購入してやったんです。

そしたらアンタ、納入されたのはいいんですけど全然使い方が分からないじゃないですか。え、なんでこんなにボタンついてるの?どこがシャッターなの?っていうかなんでこんなにデカくて重いの?って感じで丸っきり使いこなせない。たぶん信じられないような多機能なんでしょうけど、技術の進歩に人類が追いついてないんです。

それでまあ、会議の模様を撮影して来い、とか言われて持っていったんですけどイマイチ使い方がわからない、重くて腕が痺れる、見事にオッサンしかいない、と嫌になっちゃいましてね、普通に写るんですで撮影して現像に出しました。出来上がった写真を「取り込んでください」とスキャナ係長に提出したらまた発狂してました。

「なんでデジカメ買ったのに使わないんですか?」

というスキャナ係長および取り巻きの女子社員の問いに、「使い方が分からないから」と返答することなどできず、

「デジカメはダメだ。デジタルじゃあ生命の息遣いが伝わってこない」

とか一流写真家みたいなことのたまってました。油ギッシュなオッサン写すのに息遣いもクソもない、むしろないほうがギトギトしてなくていいのですが、そう答えるしかありませんでした。

でまあ、そうやって言い訳していても全然使わずに「写るんです」ばっかり使ってるわけですから、こう、なんていうか、もしかしてあの人、使い方分からないんじゃないかしら的なムーブメントが盛り上がってくるじゃないですか。

そうなってくると、直接的に「使い方分からないなら教えますけど」みたいなことを言う人がいますけど、そういうのって僕がバカにされたような気分であまり気持ちいいものじゃないじゃないですか。皆さんもニートな自分に嫌気がさして働くようになったら分かると思いますけど、職場ってヤツは何より協調と調和を大切にする場所なんです。思っていても言っちゃいけないことって山ほどある。

「あの、良かったら、私のデジカメを貸しましょうか?」

この女子社員のように、使いやすいデジカメを貸しますよと言うことで全てが丸く収まるわけですよ。使い方が分からない僕も恥かくことなく簡単なデジカメを使える、スキャナ係長もスキャニングして発狂することもなくなる、オッサンたちも劣化の少ないデジタルで自分の姿を残せる、円滑な人間関係とはこういうことを言うのです。誰一人損をしない。

「マジで?もしかしたらそのデジカメなら生命の息遣いを撮影できるかもしれない、よかったら貸して」

まあ、僕もこう言うしかないんですけど、生命の息遣いもクソもないんですけど、とにかく、その使いやすいデジカメを借りることにしました。

次の日、女子社員の子が持ってきたデジカメが思いっきりキティちゃんデジカメでしてね、どういうものかっていうと、見紛う事なきキティちゃんのデジカメです。明らかに子供のおもちゃみたいなデジカメなんですけど、これがまあ、非常に使いやすい。ボタンも数個しかなくて直感で使えるんですよね。

そんなこんなで、厳格な会議、この半期の利益がとか、サブプライムローンに端を発する全世界同時株安の影響が見たいなお堅い話をしている会議の席で右往左往しながらキティちゃんデジカメで撮影する188センチ、32歳の野武士、とまあ、イカれた画家が描く世界みたいなシュールな構図になってたんですけど、まあ、とにかく無事に撮影できましてね、撮影した画像をパソコンに取り込むの楽チンポンッですよ。

それにしても技術の進歩って凄まじいもので、こんなオモチャみたいなキティちゃんデジカメでも綺麗に撮影できるモンでして、何万画素か知りませんけど、そんなの普通に撮影するレベルでいらないだろって高画質なんですよ。ぶっちゃけ、何百万画素の高画質画像、とか言われて写真見せられても分からないじゃないですか、もうそれだけ技術に追いついてないんですよね。

そこでね、思ったんです。この技術の進歩に人類が追いつくためにはどうしたらいいか。どうやったらこのキティちゃんデジカメが何百万画素っていうスキルをいかんなく発揮してくれるのか。これは機械文明と人類の戦争の始まりだ、そう考えてしまったんです。近い将来、発達した機械の氾濫によって人類が滅ぼされることないよう、今のうちに人類こそが最強で、お前ら機械ごときには負けないってところを見せ付けてやろうと思ったんです。

そこで何をしたかというと、まず、さすがに職場でやるわけにはいかないのでキティちゃんデジカメを我が家に持って帰ります。で、そのキティちゃんデジカメで自分の生殖器を撮影、これです。

いやね、さすがに僕も変態的な思考でこういうこと言ってるわけじゃありませんよ。あのですね、ちょっと優木まおみに似ている女子社員のキティちゃんデジカメで自分の生殖器を撮影するって行為がまるで彼女の一部をレイプしているかのようだ、とか興奮したりしませんよ。そんなの断じてありません。そんなのただのキチガイですよ。ただ単純に機械文明に勝ちたかった、それだけなんです。

よくよく考えても見てください。人の顔を撮影するのって、言ってしまえば写るんですとかでも一緒じゃないですか、あんたら別に高画質がどうとかそんな顔してませんよ、別にデジカメでなくても撮影して現像すればいい、でもね、生殖器はそうもいかんですよ。まず、生殖器を撮影して現像に出したらカメラ屋のオッサンにムチャクチャ怒られますからね。1枚、2枚くらい生殖器画像ならカメラ屋のオッサンも普通にスルーしてこっそり抜き取っておいてくれますけど、例えば24枚撮り全部生殖器だったらムチャクチャ怒られますからね。あん時、優しかったカメラ屋のオッサンが修羅と化しましたからね。

けれどもね、デジカメは何枚、メモリー全部、たとえば1000枚くらい生殖器撮影したって誰も何も言わんですよ。デジカメだって黙って粛々と生殖器をメモリーしていきます。それこそが、デジカメにしかできない使い方、デジカメを満足に使いこなしている、人類の勝利じゃないですか。

そんなこんなで、粛々と、それでいて厳かに自らの生殖器を撮影してみたんですけど、これがまあ、なかなかいいんですよ。さすがにキティちゃんデジカメは、モニタの部分もかわいらしい造りになってるんですけど、そんなカワイイ画面に汚らしいナマコみたいなのが鎮座しておられるんですよ。

皆さんはシャッターに酔うという現象をご存知でしょうか。これはまあ自己陶酔の一部なのですが、シャッター音というのは人を酔わせる効果があります。一流のカメラマンが女優を撮影する際、いかにしてシャッター音に酔わせるかがカギになってくるのですが、たまにあの女優が!?と驚くような過激な写真集が登場したりしますが、これもシャッター音に酔い、自分の中の殻を破った結果なのです。

言うまでもなく、僕もシャッター音に酔ってきちゃってですね、自分でも驚くぐらい過激なポーズを撮っちゃったりなんかして、まあ、そうなると次第に怒張してくるじゃないですか。そうこうしてるうちに興奮してきちゃってもう止まらない、ちょっと優木まおみに似ている女子社員のキティちゃんデジカメで自分の生殖器を撮影するって行為がまるで彼女の一部をレイプしているかのようで、キティを犯すっていうかデジカメをレイプする感じでムチャクチャ大興奮、大車輪の勢いで撮影しまくってやったんですわ。数百枚くらい撮ってやったった。

これはね、ハッキリ言って人類の勝利ですよ。進歩する技術を人類が凌駕した瞬間。機械兵士たちがガタガタと音をたてて崩れ去る未来が見えたね。

そんなこんなでコイツは最高だ、僕はこのキティデジカメを凌駕した、人類勝利!と意気揚々と職場に行きましたところ、ちょっと優木まおみに似ている女子社員の方から

「どうですか?そのデジカメの使い心地は?」

みたいなことを聞かれました。言い換えるとこれはさすがにその低機能デジカメは使えるよなってことなのですが、僕も僕で強がっちゃって

「いいね、生命の息遣いを撮影することができる最高のデジカメだよ!」

と返答。まさか生命の息遣いどころか、生殖器の息遣い、生々しい生殖器連続画像、怒張していく生殖器のハイパー分割画像が収録されているとは思うまい、といった面持ちで少し誇らしい感じでした。

「じつは、あのデジカメにこの間、みんなでボウリングに行った時の写真がはいってるんですけど、デジカメはそのまま使ってもらっていいんで、その画像だけ移動させていいですか?」

いやいやいやいや、それはその、こう、なんていうか、まずいじゃないですか。絶対にデーター移す時に思いっきり生殖器がモロンですよ。たぶん、パソコンに移す時に、Windowsとかマジ親切ですから、小さい画像を表示するじゃないっすか。フォルダ開いた瞬間に数百枚の生殖器画像っすよ。調子に乗って生殖器の横に造花とかあしらった画像出てくるっすよ。

「いやー、あのデジカメね、ちょっとまってねー」

まあ、いつもなら諦めてそのままデジカメ渡して、取り込もうとした優木まおみがフォルダ内を所狭しと踊る生殖器を見て泡吹いて倒れる、阿鼻叫喚の生き地獄が展開されるんでしょうが、さすがに僕だって成長してますよ。適当に会話を繋ぎつつ、ポケットの中でデジカメ操作して画像を全消去するしかありません。

「いやねー、被写体の息遣いが画像に残る素晴らしいデジカメで、さすがキティちゃんって感じ」

とか会話しつつも、そのキティちゃんで生殖器の息遣いを撮影したとは言えず、なんとかボタンをまさぐって全消去を試みます。しかしながら、全然どこ押したらいいのかわからない。技術に人類がついていっていない。不慮の事故を装ってデジカメを叩き壊すことも考えましたが、さすがにそれは人のデジカメなのでできませんでした。

もうさすがに限界!これ以上会話を引き延ばすのは不可能、そう感じた僕は、適当に押したボタンが全消去になってることを祈って優木まおみに渡しました。

「あ、すぐ返しますねー、キャー!」

なんか全消去しようとしたんですけど、どうやらドアップで生殖器画像を再生していたみたいで、とんでもないことになってました。自ら死の瞬間を早めたとしか言いようがない。一番最悪だ。あまりにショックだったのかキティちゃんデジカメを投げ出しちゃいましてね、キティちゃんが傷だらけになってた。キティちゃん死んでた。

まあ、あとはいつものパターンですわな。セクハラ駆け込み寺みたいなところに文字通り駆け込まれ、下手したら次ぎ会う時は法廷かと思われたのですが、こっちもこっちでタダで生殖器見られちゃって訴えたいくらいなんですけど、もうそんな汚いデジカメいらない!とか泣きながら言われて僕が悪いままに見事、写真係をお役御免となったのでした。マジ、ハイテク技術って怖い。

技術の進歩は凄まじい。便利な機器が溢れかえる今日の日本社会。しかし実はテレビ、冷蔵庫、洗濯機と三種の神器と言われた家電が揃った時点ですべて賄えているのです。後の進歩は蛇足にすぎない。それ以上はもう、人類が追いついていないのです。

1000件も登録できる携帯電話の電話帳、でもそんなに技術が発達されても僕ら人類には使いようがないのです。数少ない女性登録者だった優木まおみに生殖器を見せつけるという失態を演じてしまい、また、登録数が減って、

13件/1000件

全然使いきれてない。人類敗北。