パイオツ(Numeri日記より) | ヌメラーのヌメラーによるヌメラーの為のNumeri日記

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※私が書いてるのではありませんので悪しからず(^^)/

「オッパイ」のことを「パイオツ」と呼びたい。何が何でも呼びたい。親が死んでも呼びたい。とにかく呼びたい。もう「パイオツ」のことしか考えられない。

そんなもん勝手に呼べばいいじゃねえかとお思いの方も多いと思いますが、ちょっと落ち着いてください。落ち着いて聞いてください。言葉ってのはあなた方が思っている以上に重いものでありまして、気軽に発する言葉ほど危なっかしくて脆いものはないんですよ。

それこそ「言霊」なんて言葉があるように、言葉にはある種の神秘めいた力がある。それ故に、どんな言葉でも気軽に発して言い訳ではない、逆を言えば言葉がその人を選ぶという現象が確かにあるんです。つまり、その言葉を発して良い人間と悪い人間、二通りの存在が確かにあるんです。

こんな話があります。ウチの職場では毎年夏になると河原でバーベキューをするという、ちょっと面倒くさいっていうか、ちょっとどころじゃない面倒くささというか、とにかくできることなら参加したくないイベントがあるんですね。

そこでは偉そうにレジャシートに横たわる上司に対して若手がこんがり焼けた肉を持っていったりね、綺麗どころの女の子が「いやーん」とか言いながら上司のセクハラに耐えたりね、挙句の果てには酔っ払った上司に「この給料泥棒!」とか罵られちゃったりする1ミリも楽しさを見出せないアウトドアイベントなんですよ。ホント、全員ゲリラ豪雨で増水した濁流に流されればいいのに。

そんな事情もあってか、ここ2年ほどは参加していない、むしろ誘われない状態になっているのですが、あれはこの職場に来て1年目の夏だったでしょうか、やはり最初なので職場の面々と打ち解けなければならない!という強烈な使命感に燃えていた僕は、意気揚々と、それこそ、僕はボーイスカウトに入っていたのでアウトドアとかマジ得意っすよ!などと言わなくてもいいお得情報まで付与して参戦したのです。

さて、初めての職場バーベキュー大会、ほとんどの同僚の顔と名前が全然一致しないのですがそれでも頑張りましたよ。偉そうにふんぞり返っている上司に酒を勧めたり、野菜が切れなくて困っている女子社員の代わりに刻んだりと大ハッスル。

こりゃあ間違いなく打ち解けちまったな、明日から職場の人気者だぜ、ちょっとしたオフィスラブも、ムフフ、みたいな感じで僕自身も自画自賛。そんな折、とんでもない事件が起こったのです。

「あー、油がないや、油ってどこにあったっけ」

「確か「にゅうとう」さんが知ってるよ」

「あ、そうだったね。「にゅうとう」さんが買ってきたんだった」

今まさに肉を焼こうかというその時ですよ。なぜだか油がないとかなんとか、バーベキュー用の網に思いっきり油を塗りたくって焼くつもりだったらしいんですけど、その油が見当たらない。で、その油を「にゅうとう」さんが持ってるって言うじゃないですか。

そういえば、「にゅうとう」さんって、バスから降りたときに幹事っぽい人に話しかけられてた人がいたなー、「にゅうとうさん」て呼ばれて満面の笑みで返事してたから印象的に覚えていたんですよ。ちょっとオッパイでかかったですし。

「じゃあ僕がちょっと聞いてきますわ」

まあ、言うたら僕は新参者じゃないですか、そういった雑用を引き受ける度量の大きさを見せ付ける必要がありますし、なにより「にゅうとう」さんなら顔と名前が一致している、もう覚えてるんだぜって部分を存分にアッピールする必要があったんですよ。おまけに僕はボーイスカウトの経験もありますし。

それにしても「にゅうとう」さんって変わった名前だな、入湯とかそういった漢字で名前を書くんだろうか、って思いつつも河原で作業していた「にゅとう」さんを発見。

「にゅうとうさーん、なんか皆が油を必要としてるみたいです」

って、すっごい爽やかな感じで話しかけたんですよ。

そしたらアンタ、「にゅうとう」さん泣き出しちゃいましてね、それはそれは物凄い勢いで泣き出すんですわ。ハッキリ言って意味わかんないんですけど、もうとにかく大泣き。それも「えーんえーん」って感じじゃなくて「オッオッオッ!」ってな感じの本気泣き、加藤イーグル師匠にねちっこく責められて喘いでるAV女優みたいな声出しやがるんですわ。

さすがの僕も困惑しちゃいましてね、もうどしていいのかもわからず、こりゃあ河原の小石でも積み重ねるしかないと思ったんですけど賽の河原みたいになるのでやめておき、呆然と泣き叫ぶ「にゅうとう」さんを眺めていました。

そしたらお局さんみたいな人がとんでもない鬼の形相でやってきましてね、賽の河原で言うところの奪衣婆みたいなもんなんですけど、その婆が言うわけですよ。

「ちょっと!斉藤さんになにしたの!」

みたいなね。おいおい、「にゅうとうさん」は本名じゃなくて斉藤さんが本名なのかよってなもんですよ。こりゃあ何らかの禍々しいスイッチをおしてしまったのかもしれないと思いつつ、良く分からないけど謝っておきました。

結局、斉藤さんの「にゅうとう」という呼び名はそのまま乳頭のことを差しており、詳しくは教えてもらえなかったのですが、過去に斉藤さんが引き起こした乳首的な何らかの事件によってその呼び名が定着したとのこと。まあ、たぶん、乳首がポロリとなったとか、その乳首がマキシシングルぐらいの大きさがあったとかそんな事件でしょう。

で、「乳頭」という呼び名が定着したものの、斉藤さんは心のどこかでその呼び名を嫌っていた。そりゃあ誰だって嫌に決まってる。楽しく愉快な職場の同僚にそう呼ばれるのは百歩譲って我慢しよう、けれどもなぜ新参者にそう呼ばれなければならないのか。なぜあんな小汚い男に言われなければならないのか。なぜあんな顔がブサイクで鼻毛とか出ている男に言われなければならないのか、おまけに足も臭いくせに、とまあ、そんなところですよ。

結局、言葉ってのはある種の資格みたいなものでして、例えばある言葉を発するにあたっては、その人に資格があるかどうか判定されるわけなのです。「おっぱい揉ませろよ」とかなんて、彼氏とかに言われたら「まあいいか」みたいになりますけど、訳分からない男に言われたら通報レベル。そういうことなのです。

つまり、僕にはまだ斉藤さんを「乳頭さん」と呼ぶには資格がなかった。資格もないのに平然とそのセリフを発したものだから途方もない大惨事を招いたのです。ホント、なんとなく気まずくて肉食べずにモヤシばっかり食う羽目になったもの。

とにかく、どんな言葉を発するにしてもそれ相応の資格というものが存在する。そこで冒頭の「オッパイ」を「パイオツ」と呼びたいという話に戻るんですけど、これってね、呼びたいから呼べばいいじゃんって話じゃないでしょ。明らかに僕は「パイオツ」と呼ぶには資格が足りない、そう思うのです。

では、どんな人間が「オッパイ」のことを「パイオツ」と呼ぶ資格があるのか、それを論じるには少年時代に遡ってなぜ「パイオツ」に憧れるのか、そこから話をしなければなりません。

あれは90年代初めのことでした、中学生だった僕は友人から来た年賀状を眺めていた。当時は年賀状テロという誰も得しない遊びが流行っており、猥褻なイラストを渾身の力で書き上げて友人に送るという遊びが大ブレイクしていたのだ。

僕も正月からクラスメイトを徹底的に辱めてやろうと渾身の力で女性器のイラストを書き、その横に「あけましておめでとう!今年もヨロシクね!」と、あたかも女性器が喋ってるようなコミカルなイラストを描きあげ、今考えると、何をどう間違ったら女性器から「今年もヨロシク」などと言われる身分になるのか皆目検討もつきませんけど、とにかく書き上げたけど出す勇気がなくてそのまま出さなかったてことがあったんですよ。

当然、友人たちは思いっきり下々の者たちみたいな猥褻なイラストを書き上げて僕の元に送ってくるわけですよ。やつらには躊躇ってもんが全くない。ウチの母さんをモデルにしたエロイラスト年賀状とか平気で送りつけてきやがる。

で、そういった猥褻年賀状を最初に見るのがウチの両親なわけで、正月ということもあって若干テンションの上がってる両親に思いっきり見られて徹底的に辱められるのです。

でもまあ、そういった悪ノリ的な年賀状テロにあっても、やっぱ中学生じゃないですか。中学生男子って不思議な生き物でして、それこそ発電できるんじゃねえかってくらいにエロには興味あるんですけど、とんと女性器に興味がない。いや、興味はあるんですけど、そういうのって結構未知の領域というかアウターゾーンですから、あまり手出しができないんですよね。結果、エロというとダイレクトにオッパイになっちゃうわけで、同級生たちのテロ年賀状も大半がオッパイを描くところまでで止まってました。

逆説的に言えば、中学生レベルで女性器まで描ききってしまうってのは末恐ろしいというか将来が未知数というか、末は博士か大臣か性犯罪者かってレベルでして、やっぱ健全なる中学生ってオッパイ止まりなんですよ。

そんな感じで、どいつもこいつもオッパイばかり、キラリと光る逸材はいないものかって感じでテロ年賀状どもを眺めていたんです。深いため息とかついていたかもしれない。

「いいパイオツだな」

そこにやってきたのが親戚のオジさんですよ。正月ということでやってきたんですけど、まあ、なんていうか根っからの遊び人でしてね、方々で借金を繰り返し、全国各地を放浪しているみたいなオジさんで、親戚中からは嫌われてましたけど僕はヒッソリとその生き方に感銘を覚えていたんです。

でまあ、そのオジさん、普通の親戚なら正月にやってくるなんてお年玉を標準装備してるものなんですけど、やはりウチの両親に借金をしにきたみたいで金なんて持ってない、正月における親戚の最低ランクに位置されるべき人間でした。しかも第一声が「いいパイオツだな」ですからね、ここまでのクズと血が繋がってるかと思うと逆にゾクゾクしてくるわ。

「なにしにきたんですか」

このオジさんの場合、本気で子供の小遣いすらも狙いかねないので僕の心もざわめき、いたずらに警戒心が増していきます。

「ちょっとお前のクラスの写真見せろや」

非常に冷淡に対応する僕なんか微塵も気にしないといった様子でズカズカと部屋に入り込んでくるオジさん、物凄い素早さで机の上にあったクラスの集合写真を手に取るんです。

「あ、やめてよ」

ビックリしてそう叫ぶ僕を気にもしない様子でマジマジと写真を眺めるオジさん、そして右手を顎にあてがいながらしたり顔でいいました。

「コイツはパイオツがイマイチだな」

え、なんなの、この大人は何を言ってるの。普通、親戚の子供のクラス写真とか見たら、もっと僕の凛々しさとか利発そうな感じとか、そういうのを第一声で指摘するべきではないの。そうまで言わなくても、やっぱオジさんだって男ですから女の子とかに目が行くのも分かります。それでもやっぱり顔がカワイイとかそういう部分から入るのが礼儀じゃないですか。なのになんでオッパイの良し悪しから入るんですか。なんでオッパイのことパイオツって言うんですか。

もう混乱しちゃいましてね、ハッキリ言ってそういった性的なことって血縁者と喋りたくないじゃないですか。そういった恥ずかしさもあってマゴマゴしていたんですけど、オジさんは微動だにしない賢者の様相で次々と

「このパイオツは良い」

「このパイオツにはガッカリだ」

とか次々に言ってるんですよ。見るとクラスの女子全員を右端から次々と判定してるんですよ。それもオッパイだけで判定してやがる。

「え、でもこの子はカワイイよ」

僕もまあ、好きな子とかいるじゃないっすか。やっぱクラスにいるじゃないですか。カワイイ子じゃないですか。そのへんの部分について反論するんですけど、オジさんは鬼監督みたいな表情になって

「いいや、この子はダメなパイオツだ、こっちの子にしなさい、この子はいいパイオツだ」

などと、クラス一のブサイクフェイスで、男子の間からリュックサックっていうあだ名をつけられたブスを指差してました。リュックサックって物ですからね、荷物入れるカバンですからね。僕もまあブサイクフェイスには自信というか自負がありますけど、この子も負けず劣らずブサイクフェイス、その子を差して「GOOD!」とかいってるんですからね。

「いいか、顔や性格なんてオマケに過ぎない。女ってのは全てがパイオツに集約されるんだ。まあ、まだお前らの年頃じゃわからないだろうけどな」

ニヤリと笑いながらそういうオジさん。もう世間的に見たら明らかにダメな大人なんだろうけど、なんだかその時はこのオジさん、異常にカッコイイと思ってしまった。

世の中には綺麗事なんていくらでも転がっています。恋人にするなら性格が、恋人にするなら顔が好みで、そんなことはいくらだって言えます。でもね、アナタの周りにいますか、女はパイオツが全てだ、そう子供に言い切れる大人がどれだけいますか。その良し悪しは別として、そう言い切れることが素直にカッコイイと思った。

僕もオジさんのようになりたい。彼のように平然と思ってることを言ってのける、自らの信念を譲らない大人になりたいと思った。そして、何のためらいもなくオッパイのことをパイオツと呼びたい、憧れと希望はまるでアドバルーンのように膨らんでいった。

とまあ、そういった経緯で「パイオツ」に憧れているわけなんですが、何度も言うように僕にはその資格はない。

では、パイオツと呼ぶ資格があるのはどんな男なのか。もちろん、オッパイのことに熟知していなくてはいけない。パイオツという響きにはオッパイのことを知り尽くした熟達者のような情感すらある。オッパイのこと全然分かってないのにパイオツなんて呼ぼうものなら、この若造が!などと一喝されてしまうことだろう。

そして、そう呼ぶには何か軽やかな軽薄さが必要な気がする。業界人だとか遊び人だとか、ある種の軽やかな人だけがパイオツと呼ぶ資格を手にしているかのように思う。

それを踏まえて思い返してみると、軽やかという部分では僕自身もクリアしているのではないか。確かに業界人だとか遊び人ではないのだけど、こう、仕事場での立場の軽さとか、仕事に対する姿勢だとか、思いつめるものが全くないという立場は明らかに軽やかだ。

しかしながらもう一方の方、オッパイについて熟知しているかというとそうではない。いや、むしろ僕はオッパイのことを全然分かってない。オッパイの右も左も分からない。こんな僕にそれをパイオツと呼ぶ資格なんてないのだ。

例えばね、アンタら、オッパイって聞いたら何を想像しますか。柔らかい、揉みたい、吸いたい、いやいや、確かにそうですけど、それって全然おっぱいのこと分かってないと思うんですよね。

もっとこう、オッパイのイデアっていうんですか、オッパイの真実というか定義というか、そういうのに迫らないとダメだと思うんです。そもそも、アンタらそんなにオッパイが好きじゃないでしょ。本質的にはオッパイが装備されてる女が好きであって、オッパイそのものにそんなに興味はない。そんな状態でオッパイ好きとか聞いて呆れるわ、ふざけるなと言いたい。ふざけるな。

そもそも、真のオッパイ好きってヤツは、もうフワフワとオッパイだけが浮いてる状態でもオッパイを愛せないとダメだと思うんです。そんなね、アンタ、オッパイだけが堤防の土手を彷徨ってたら怖いですよ。気味悪いですよ。でもね、真のオッパイ好きはそれでもむしゃぶりつく。舐めまわす。家に持って帰る。そこまで出来る男こそがパイオツと呼ぶに値すると思うんです。

そんなこんなで僕はさすがにそこまでやりきる自信がありませんから、自分自身の未熟さを痛感しながら、まだまだ「パイオツ」と呼ぶ資格はない、と痛感していたんです。

そんな思いが渦巻く先日のことでした。

ウチの職場にはジュースの自動販売機が置いてある休憩所みたいな場所があるのですが、まあ、そこでコーラを飲みつつ仕事をサボるのが僕の日課みたいなものなんですよね。そこでまあ、いつものようにデカいコーラを買って椅子に座ってくつろいでいた時のことでした。

キャイキャイだかヤイノヤイノだか知りませんが、女性社員が数名、束になって休憩所にやってきた様子で、なんか一気に良い匂いがしました。でまあ、女の子たちもジュースとか買いますわな、ここでガツンとコーラでも買ってくれたら涎が出るほどいい女なんですけど、女の子ですからお茶とか買うんですよ。ヘルニア緑茶だか何だか知りませんけどそういった極めてソフトな飲み物を買うんですよ。

で、向かい側のベンチに座ってキャイキャイと話し始めましてね、やれ美味しいランチだとか、やれ注目ドラマだとか、やれ占いだとか、そんなことよりインキンの話とかしようぜ、生々しい話しようぜ!って言ったら阿鼻叫喚の生き地獄になりそうな女の子らしい会話が展開しておったんです。

まあ、僕はそういった会話を聞きながら黙ってコーラを飲み、今テロリストがやってきて職場を制圧、横暴なテロリストどもは女子社員全員に服を脱ぐように要求し……的なことを考えて独りでニタニタしてました。

でまあ、普段ならここで「何あの人キモチワルイ」的な流れになるんですけど、どうやら最近僕はモテてるみたいで、何か知らないけど、すごくj好意的に話しかけられちゃったんですね。確か女性たちが映画の話をしてたんですけど、その中で集団の中でも一番おセックスに積極的そうな女性が僕に言うんですよ。

「ねえpatoさん、最近オススメの映画とかありますか?」

おいおい、俺と寝たいのか、ってなもんですよ。まあ、僕も急に話しかけられても対応できませんからドギマギしつつ何か無難な返答をしていたんです。

するとまあ、女の子って会話の移り変わりが激しいんですね、僕が「オススメの映画……」って考えている間にも話題が変わってまして、何か最近ブラジャーがキツイ的な話題が展開していたんです。

「なんかきつくってさー」

「それってサイズあってないんじゃないの」

「マジ、大きくなったんじゃない?揉んじゃうぞー、ええーい」

「きゃー」

みたいな、何らかの謝肉祭みたいな様相を呈してきたんです。もう、こう、ワサワサと揺れるっていうんですか、女の子同士でじゃれあっているんですけど、そうなってくるとオッパイのことしか考えられなくなるじゃないですか。

よくよく考えてみると、今この休憩所には6人の女性がいるわけで、単純計算で12個のオッパイ。これは数学ではなく算数の世界です。で、12個のオッパイをピラミッドにした場合、3段のピラミッドが2組できる計算になります。ここからがちょっと難しいのですが、そのピラミッドを無数に並べてピラミッドの形状に並べたとしたらどうなりますか。そうですね、オッパイのフラクタルです。そうなってくるとオッパイ自身もピラミッドの形状に相似であると考えると無限の宇宙が広がるわけです。マクロで見てもミクロで見てもオッパイになるという何とも不思議な図形が存在するのです。

まあ、そんなことはどうでもいいんですけど、普通に考えて僕はやっぱりオッパイが好きだ的な考えに至ってしまいましてね、オッパイが存在しない彼女たち6人と、オッパイだけが6組12個、双方が崖から落ちようとしているとします。おいおい、崖の上に柔らかいオッパイがあるから崖の上のポニョだって?そんなベタなことは書かないよ、絶対にだ。そんなベタなこと書くやつの人間性を疑うわ。

でまあ、どっちかしか助けられないって状況になったらどうするか。これはね、本気で悩みますよ。やっぱ落ちかけてる6人ってのは尻軽ですし、多分陰で僕の悪口とか言ってますから、迷うことなくオッパイ12個を助ける、と言いたいところですが、やはり人命って尊いものでしょ。6人にだって生きてきた軌跡ってのがあって、失恋して悲しんだり人間関係に思い悩んだり、部活を頑張ったり、そういった僕なんかじゃ想像に及ばないことを沢山経験してきて今の彼女たちがあるんです。その彼女たち6人の命の灯火が消えてしまう。それはオッパイ12個よりも確実に重い。やはり彼女たちを助けるのが人間ってものでしょ。

でもね、やっぱり僕はその状況になったら12個の悩めるオッパイたちを助けちゃうんだと思います。だってオッパイって柔らかいやん。神秘やん。なんか揉むとポニョポニョしてて崖の上のポニョやん。

うんうん、やっぱ僕は12個のオッパイを助けるわ、と独りで納得していたその瞬間、脳髄に稲妻が走ったのです。

僕、オッパイだけを愛しているのかも。

多分きっと、オジさんだったらオッパイを助けると思う。そして僕だってオッパイを助けるだろう。これはもうオッパイだけでも愛せてしまうということなんじゃないだろうか。へへ、やっぱり血は争えないものだな。

これすなわち、オッパイのことをパイオツと呼ぶ資格を手に入れたに他なりません。ついに言える、言ってしまえるのだ。あの遠き日の憧れ、パイオツと魅惑の言葉を口にする事ができるのだ。あの日のオジさんのように、優しかったあのオジさんのように言うことができるのだ。空を見上げると青い空にオジさんの笑顔が浮かんでいた。

次話題を振られたら言うぞ、僕は言ってしまうぞ。オジさん、僕はついにあの言葉を口にするよ、オジさんも草葉の陰で見守っていてくれ。まだ全然生きてるけど見守っててくれ。

「そうそうpatoさん、私、この間花火大会でpatoさん見かけたんですけど、イカ焼き屋台の前で。来てました?」

「パイオツ」

まあ、色々と終わりですわな。阿鼻叫喚の生き地獄。ここでギャーヘンタイ!とかギャーセクハラ!とかギャーカオガブサイク!とでも騒いでくれたら良かったんですけど、まるで何事もなかったように彼女たちは去っていき、沈痛な雰囲気だけがその場に残されました。やはりお前らは助けてやんない。

結局、僕の言葉が彼女たちに受け入れられなかったのは、やはりまだまだ僕にはパイオツと呼ぶ資格がなかったということだろう。もっとオッパイのことを勉強し、熟知しなければならないのだ。

言葉とは資格だ。カッコイイことを言うのだって、偉そうなことを言うのだって、説教臭いことを言うのだってどれも簡単だ。それっぽいことを言えばいいのだ。けれども、そういった言葉を発する資格を手に入れるのはなんとも難しいものなのだ。

ちなみに、その場では何もなかったけど、その女性6人の中に「乳頭さん」がいて、またオッパイ的なことを言われた、親しくもないアイツに言われた、と乳頭さんは職場に戻って泣いていたらしい。非常に申し訳ないと思うのだけど、もう何年も一緒に仕事しているのに僕はまだ親しくなくてその資格がないのか。ちょっとひどくないか。