ホームページ制作で失敗する原因と対策 | ホームページ制作会社社長のひとり言ブログ

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私は、今まで様々な企業経営者から、「ホームページを開設したが全くと言ってよいほど反応が無い。ホームページで集客はできないな。」というお話を頻繁に聞いてきました。その度にその経営者の方に、ホームページ完成までの流れを詳しく聞いてきました。

 

そのお話を聞いている最中に、内心「そりゃ反応なくて当たり前ですね」と思いつつも、黙って聞いておりました。

 

今回は、「ホームページでなぜ反応が無いのかの原因と、どうすれば反応が得られるのか」についてお話ししたいと思います。

それでは、反応が無いホームページになってしまう原因を解説したいと思います。

この状態で制作されたホームページは高い確率で失敗する

  1. ホームページの目的が定まっていない。
  2. ターゲットが曖昧。
  3. マーケティング戦略無し。
  4. ページコンテンツが貧弱。
  5. 経営者や担当者など、個人的な意見でホームページのイメージやデザインを決めている。
  6. 公開後、何もしていない。

それでは、どうすれば良い?

ホームページは、ただ作るというだけでは反応を得ることはできません。先ずは、目的を明確にしなければなりません。例えば、「自社製品の販売取引先を拡大したい」、「ECサイトで拡販したい」、「実店舗へ集客したい」など様々です。この目的を明確にします。

 

その次に来るのがターゲットです。取引先を拡大することを目的とするならば、その自社製品を買いたいと思ってくれるところはどのような会社なのか、つまりターゲットを決めなければ訴求方法が決まりません。

 

ターゲットが決まったら、今度はマーケティング戦略です。ターゲットをもっと明確にするためにペルソナ(仮想人物像)を作ります。つまり、買ってもらいたい人の人物像を明確にすることでその人(企業)が抱えている課題や問題が見えてくるのです。この課題や問題を解決するために自社製品がどのようなベネフィット(買った人が得られる明るい未来)を与えられるのかを徹底的に考えます。ベネフィットの訴求がコンバージョンを得るために最も重要です。

 

ベネフィットをもう少し分かりやすく言うと、例えばルイビトンのバッグは高額にもかかわらず、なぜ売れるのでしょうか?バッグ自体の機能や材質だけで他社製品と比べれば、もっと安くて良いバッグがあるかも知れません。しかし、購入者はルイビトンのバッグそのものにお金を払っているのではなく(意識しなくても)、ルイビトンというブランドにお金を払っているのです。ルイビトンのバッグを持って街を歩く優越感や羨望の眼差しを得られるなど、自分が得られる満足度、それがベネフィットです。

 

そのベネフィットをもとにして、製品説明とは別にコピーやキャッチコピーを作っていきます。それが完成してた時点で、トップページ以下、サイト全体の構成図を作り検討します。同時にどのようなマーケティング手法(広告、SNS、メールマーケティングなど)を取るのか予算に応じて検討します。

 

やっと来ました、これからホームページのデザインです。自社のブランドイメージを尊重しながら、ペルソナに訴求できる見やすいデザインにすることに注意します。

 

ここで重要なのは、ホームページを見る人はユーザーであることを忘れてはなりません。つまり、経営者や担当者の個人的な主観や意見は重要ではないということです。できれば、サンプルデザインを社外の人(業界以外の人)に見てもらい意見を聞くのが良いです。

 

デザインが決まったら制作開始です。完成公開後は、先に決めたマーケティング手法に基づいて実行していきます。当然、アクセスログ解析を行い、そのデータに基づいたページ改善や情報の追加削除を繰り返し、コンバージョン(成果)アップに努めます。

 

まとめ

ざっと簡単に説明しましたが、要点としては、ホームページで反応を得るために制作前に考えることや決めておかなければならないことが沢山あるということです。これが不明瞭なままデザイン優先でホームページを作ってしまうと、中身のない見栄えの良い映画のセットと同じになってしまいます。
これからホームページを持ちたいとお考えの方に少しでも参考にしていただけたらうれしいです。