Macrowavecat現像室 -1376ページ目

玉髄標本

2010年の12月、厚田で採集した玉髄の標本。


キャビネットサイズというのだろうか、長径12cm程度。
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大きな三角錐状の穴がある。
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鉄の酸化物と思われる針状のインクルージョン。
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母岩から剥がれた面。普通はこれ位の大きさになると、母岩を噛み込んで斑になっている場合が多く、この標本ほどきれいなのは珍しい。
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破面の光沢は、とろとろのお粥を思わせる。
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これは典型的な玉髄の標本だと思う。ただし、このブログでは普段は「玉髄」とは呼ばずに、大雑把に「メノウ」と総称している。

専門的には、潜晶質のシリカを玉髄(カルセドニー)、非晶質の含水シリカを蛋白石(オパール)と呼ぶようだ。

また、狭義の瑪瑙は、不純物や蛋白石等によって縞状の模様が出来た玉髄で、一方、不純物を多く含んで不透明になった潜晶質シリカを碧玉(ジャスパー)と呼んで区別している。

しかし、望来の玉髄を偏光顕微鏡で見ると、シリカ微結晶の放射状集合体が蛋白石の地に埋め込まれたような組織になっているようで、そもそも玉髄が蛋白石を含んでいるのなら、瑪瑙との区別は本質的なのか?という疑問が湧いてくる。さらには、瑪瑙と蛋白石、あるいは瑪瑙と碧玉の境界はどうなのか?という疑問もある。

という訳で、素人判断で細かい区別をするより、半透明の潜晶質シリカっぽいのを全部ひっくるめて「メノウ」と呼んでおくのが楽ちんなのだ。



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