Macrowavecat現像室 -1368ページ目

養蚕活桑器

別件で養蚕について調べていて見つけたもの。

「實用新案 第二五六五七五號」、「養蚕活桑器」というエンボスがある。
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形が変わっていて色もきれいなので入手した。

この養蚕活桑器は、蚕に桑の葉を与える際に、摘んだ葉ではなく、葉の付いた枝を水に挿しながら与えれば萎れなくて良いという着想から開発されたものらしい。しかし、結局、さほど効果は無いとして使われなくなったとのこと。旺盛な蚕の食欲に対応して頻繁に枝を取り替えなければならないとなると、素人目にも無理があるような気がする。

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ところで、こんな瓶が石狩の浜で拾える可能性はあるだろうか?

北海道では、屯田兵の時代から養蚕業を導入して定着させようとする試みが盛んに行われた。その痕跡は、札幌市内の「桑園」という地区名や、北海道開拓の村に残された養蚕関連の建物などに窺える。しかし、寒冷な気候が災いし、結局は成功しなかったらしい。

浜でこの瓶に出くわす可能性はほとんど無さそうだ。


そういうわけで北海道では産業としての養蚕は栄えなかったが、北海道大学では養蚕に関連した高いレベルの研究が行われてきたようだ。

近年でも、2002年に飯塚敏彦名誉教授が、国際養蚕連盟からルイ・パスツール賞を贈られている。

ちなみに、養蚕と「細菌学の祖」パスツールとの間にどんな関わりがあったのか? これは、最初に触れた「別件」に関連するのだが、これについては後ほど。


北海道大学のキャンパスにある「旧昆虫学及養蚕学教室」(1901年建築)。
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緑色の屋根が美しい。
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旧昆虫学及養蚕学教室の裏手にある「旧北海道帝国大学農学部昆虫学標本室」。
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