我は錬金鍛冶師 -鍛金による銅製ボウル- | Macrowavecat現像室

我は錬金鍛冶師 -鍛金による銅製ボウル-

の専門(メシのタネ)を異世界物風に呼ぶなら、「錬金鍛冶(れんきんかじ)」が一番シックリくる。

錬金鍛冶師は、英語だと"Alchemic smith"かな。

 

私が旧ホームページを立ち上げた頃の趣味も、錬金鍛冶の一分野である「鋳金」(鋳造による造形工作)だったが、仕事に忙殺されて、長いこと手を付けられずにいた。が、そろそろ時間的余裕を持てそうだということで、本ブログの記事テーマに「錬金鍛冶師」を加えてみた。

 

このテーマの関連では、以前の記事で錫の器の製作について紹介している。

 

名付けて「掌(たなごころ)」。

 

北海道教育大の卒業生が結成した「魚々子」という作家グループの「体験教室」で製作した物だ。

 

 

ちなみに、「魚々子」は「ななこ」と読む。

 

で、今回のネタは、同じく魚々子の体験教室で製作した銅製のボウルだ。

 

 

 

材料は銅板。これを円形に切り出す。

 

 

ガスバーナーで加熱して、板圧延時の加工硬化を解除する(「焼き鈍し」)。

 

 

水に浸して冷却。希硫酸で洗って表面の酸化膜を除去する。

 

 

銅板を「当てがね」と呼ばれるジグの曲面に当てながら、金槌で叩いて変形させていく。

 

 

 

一通り全域を叩いたら、再度バーナーで加熱して焼き鈍し。この操作を繰り返して完成形に持って行く。

 

完成作。

 

 

時間が余ったので端材を叩いて造ったカエル顔トレイ。

 

 

裏側は、据わりが良くなるようにアルミ線で支えるようにしている。

 

 

 

最後に、風景スナップから。

 

ディジョンの街で見つけたオブジェ。

 

 

ドアのストッパーかな?