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MFS -MacrossFrontierShortnovels

マクロスフロンティア(以降マクロスF)の二次創作のBlogです。

実在の人物団体に関係はありません。



Sorry.Written only Japanese!!

「マイクチェック。1..2。1.2。1.2。チェック。テス。1.2」

リハーサル会場。チャリティーコンサートゲネプロ。
チャリティーと廃液を抜かない。銀河の歌姫が歌で手をぬこくことなんてない。私シェリル・ノームが許さない

「OK.こんなところかしら? 次はランカちゃんの番ね」

マイクチェックを済ませ、舞台をランカちゃんに譲る。
固い顔で舞台に上るランカちゃん。大舞台を何度も経験しているとはいえ、経験不足は明らかで、だからこそ彼女のマイクチェックも気が抜けない。

「えーっと、ランカ・リーマイクチェックはいります」

端から見る分にもマイクを握る手に力が入りすぎている。
そういう一生懸命なところをいいなーと、くすりと笑いつつも見つめる。
彼女の初のチャリティー参加ならなおさら失敗は許されない。ちゃんと手伝ってあげなきゃ。

「マイクチェック。アー、アー。お兄ちゃ~ん。お兄ちゃ~ん。お兄ちゃ~ん」

いきなりびっくりさせられた。お兄ちゃん? え、何。何故お兄ちゃん? 色々なお兄ちゃんがよぎっては高速で過ぎていく。
そうこうしているうちに、マイクチェックが終わり舞台から降りてくる。

「ランカちゃん……あのー」
「えっ、私、何か失敗しました? えっと、大丈夫だったと思うんだけどなぁ……シェリルさんの目から見て、どこが悪かったですか。教えてください」
潤んだ目で必死にこっちを見上げてくるランカちゃん。ぎゅっっと抱きしめてあげたくなるのをこらえつつも、疑問をぶつけてみる。
「あのね。大したことじゃないんだけど、マイクチェックのとき何故お兄ちゃんなの? 凄く気になっちゃって」
「あ、あれですか? 特に意味は無いんですけど、エルモさんが自分が良い安い言葉でやりなさいって言ってたから……」
 みんな最初はびっくりするんですよね、と言葉を続ける。確かに私もびっくりした。
「そうなの……確かにびっくりしたわ。でも、悪いってわけじゃないから、ありかしら。うん、わかったありがとう」
「いえいえ、こちらこそ。シェリルさんにはいつもお世話になりっぱなしだし、はやく自分の手で大舞台を作れるようにならないと」
 と意気込む彼女。わかってるのかしら。その大舞台に立てる人間なんて一握りで。それを作りたいなんていうのはさらに一握りの人間だということに。
 でも、彼女はその権利を持っている。その超一流と呼ばれるアーティストになれるだけの素質と運をもっている。それは私が悔しいほど認めてあげる。

 そうやて、他のスタッフに呼ばれるまでたわいもない雑談をして、私たちは分かれた。

 そのチャリティーコンサートが成功だったのは言うまでもないこと。
 あいつは戸惑ったような嬉顔だったのが中途半端で気に入らなかったけど!


fin


あとがきというなのだべり

 突発的に書きたくなって書いてみました。歌編です。
 ランカはおにいちゃんといってますが、元ねたがあってマイクチェックでお母さんとやる人が居るそうです(5年以上前の記憶なので誰かは忘れました)

 歌ネタはもう一個あって、そっちはもうっちょっとしたら書きます。すとんと落としたこの短さではなくて、もうちょっとプロットを寝る内容になります(今頭の中でいじってます)
 さてねます。良い夢をー。
いやー^。南山でした。というか、前の話から引っ張った部分がたくさん。今回も書いていて伸びすぎて、桐の良いところで無理やり切りました。
第二話にして既にシーンの尺が足りないのがこまりどころです(ケイタイさんでも頑張れば読めるを目標なので)

一番長くなった理由は戦闘が終わった後これだけ引っ張るとは思いもよりませんでした。そして、アルトがシェリルにどれだけぞっこんか良く分かります(笑)

Scene1-bのシェリルの最後の台詞の種明かしはこれで、すぐわかる複線だったのですが、あれです。
シェリルは何かあると伝言をミラーに書く癖があるんでしょう、きっと。迷惑も考えないで。

これをアルトが消さない限り、ホテルから、恐ろしい勢いで噂が流れるでしょう。

アルトふられる、とw

それはさておき、オリジナルキャラ。動かしやすくて良いです。
キャラ設定が素でやれるので、結構気楽です。敬語しゃべってれば良いよ、コイツ、とか(笑)
キャラ的には矢三郎にかぶるんですが、こういう腹黒さわやか系は書いていて気楽です。

次回:Foreign Fallen 失意の翼 踊り続ける
「負けたか……バルキリーは水中もいけるんだな……って当たり前か。VF0でもやっていたんだからな」

負けたことを口にするも、声音に悔しさの色はない。
完全な敗北、経験の差はどうであれ、ベストは尽くした。
その上で、おそらく相手の奥の手でしとめられた。
そこまでは追い込むことは出来た。次はもっと良い勝負を、いや、勝利してみせると自然に考えられるから、悔しくはない。

「サジタリウス1よりオリオン1へ。良い勉強をさせてもらいました。次は負けません」

「オリオン1よりサジタリウス1へ。次も負けませんよ?」
 無線の向こうで相手がかすかに微笑んでいるような気がした。

「サジタリウス1よりコントロールへ。模擬弾のために視認飛行ができない。そちらに操縦をお願いする」
「コントロールよりサジタリウス1へ。了解した。モードをスレーブに切り替えてください」
「サジタリウス1よりコントロールへ。了解した。機体を任せる」

 通信を終える。風防一面に塗られた赤い模擬弾のペイント。誰からも見られない空間でひとりごちる。

「負けた、か。やっぱりちょっと悔しいな」

先ほどとまったく逆の感想をつぶやく。
出来るなら、この空で自由に飛んで、その上で勝ちたかった。
そして、地球の空の感想を伝えたかった。
フロンティアの空も良いけど、地球の空も楽しかったよ、と。
それが言えないのが少し悔しくて、シートにもたれかかる。

「……っ!!」

不意に起こる頭痛。一瞬で痛みは止む。

「どこかぶつけたか? 後で検査してもらわないとな」

そういっているうちに、ランディング、タキシングを済ませ、駐機場に到着する。
キャノピーから出ると、地球本部の整備兵たちに囲まれた。

「どうだイノセントエース!! うちのバードヒューマンはっ!!」

イノセントエース? といぶかしんでいると後ろから声をかけられた。

「こら、お前たち。俺が勝てたのは実力差じゃなくて、経験の差でしかない。陸じゃ勝てたが、空じゃ勝てないかもしれないんだぞ?」

「そんなことはありませんぜ、工藤大尉なら、陸も空も無敵ですって!!」

笑い崩れる整備兵たち。

「まったく、こいつらときたら……。アルト大尉、申し訳ありません。私からはこいつらにきつく言っておきますので」

それには及ばないと返事をして、不意に思った疑問をぶつける。

「なんで工藤大尉はバードヒューマンと呼ばれているんですか?」
「ああ、それは……」
 少しだけ言いよどんだ後に、彼は言ってくれた。
「……映画”鳥の人”は観ましたか?」
 見たも何も出演した。その表情を見て取ったのか続けた。
「あの映画に出てくる工藤シンが祖父なんですよ。あの映画を観たあいつらが今のあだ名として人をからかっているんですよ」
 こいつらも人が悪い。といって穏やかに笑う。

「どうです、陸は。空とは飛び方が違うでしょう?」
「陸、ですか?」
「ええ、こっちじゃ大気圏内を陸、宇宙空間を空といってます。もっとも陸での戦闘なんて年に一度あるかどうか、何ですが」
「ほとんどは空で?」
「ええ、だいたい木星辺りで食い止めますね。それより近くにデフォールドしようものなら、ラクランジュポイントからの超長距離狙撃の餌食ですし。木星辺りの低温のガス惑星の近くなら、狙撃を避けられるということで良くあの辺りから地球を狙ってやってくるんですよ。テロリストたちが」

不意に地球本部の暗い側面を見たような気がした。

「さて、ここで立ち話もなんですし、ラウンジで話をしましょう。こいつらみたいな邪魔者も入りませんし」

そういいながら茶目っ気たっぷりに笑いかけてくる。
整備兵たちのはやしたてる声を背中にその場から去っていった。

ラウンジでした話はほとんどが空の飛び方の話で、俺的にはすごく参考になった。
今度フロンティアでやろうと思った。後で始末書だろうけど。


そういう話をして日も暮れたころ、ようやくホテルに戻ってこれた。
フロントで鍵を受け取り、部屋に入ると荷物が半分しかなかった。

いや、半分というのは形式的なことで、本当は1/3なんだけど、ようするにつまり。

俺の荷物だけがあった。

あわてて、シェリルにTel。電波が届かないところ似のアナウンス。
いらだちながらスイッチをオフにしながら室内を見回す。
なくなっているのはシェリルの荷物だけで、俺の荷物はなくなっていない。
何故だと思いながら、半ばパニックになりつつ室内を探し続ける。

そして、バスルームに特大に書かれた文字で途方にくれた

『アナタには飽きたわ。さようなら。シェリル』