Scene1-b:Chasingh Chat | MFS -MacrossFrontierShortnovels

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マクロスフロンティア(以降マクロスF)の二次創作のBlogです。

実在の人物団体に関係はありません。



Sorry.Written only Japanese!!

「……あれはやりすぎだったんじゃないか? わざわざ波風立てて」
「あら、私を誰だか忘れたの。シェリル・ノームよ?」
「おまえなぁ。だからって、わざわざ不利な状況に追い込むことはないだろ?」
「不利な状況? 私にしてみれば、全然不利でもなんでもないわよ。むしろ言いたいことが言えてすっきりとした感じ」
「……私の味方は少なくても二人居るし、ね」
「なんか言ったか?」
「空耳じゃない。疲れでもたまってるの?」
「誰かさんのせいでとてつもなく苦労させられているからな」
「あら、奴隷がご主人様のために苦労するなんて当たり前よ」
「誰が奴隷だ。誰が!」
「アルトは私の奴隷よ? 前にも言ったじゃないの。忘れたの?」
「おまえなぁ。いつの話だ、それ。そもそも、それは違う話だし、失くしたことは許してもらっただろ?」
「それと、これとは、別♪ 今は私の付き人兼護衛をしているんだし、奴隷扱いされても仕方ないでしょ?」
「お前は付き人を奴隷扱いするのか! ったく……」
「だって、そう言いながらも今もついてきてくれるんだし。許してくれているもんだと思ったけど? いつも我がまま聞いてくれてるし」
「うっ……」
「ほら、ね? アルトは私の奴隷♪」
「言ってろ」
「あら、すねた? それとも図星指された? ねぇ、どっち?」
「どっちでもない。俺は俺。今はお前の護衛権付き人」
「なら、奴隷扱いでもかまわないんじゃない? 護衛権付き人も今日までなんだし、もうちょっとだけ我慢してよ」
「……お前、話をそらそうとしてるだろ。俺が言いたいのはお前まで立場を悪くしてどうするかって言うことだぞ?」
「あら、良いじゃない。もうやっちゃったし。……それにこれ以上遅く出来ないしね」
「遅く出来ない?」
「あ、ううん。ただの独り言。忘れて」
「忘れてってなぁ、忘れられる話じゃないだろ?」
「あ……ほら、車来たよ、これから模擬戦闘でしょ? 空バカなんだから、さっさと飛んでらっしゃい。話は後で聞いてあげるわ」
「……ったく。戻ったら問い詰めるからな。覚えておけよ?」
「はいはい、いってらっしゃい」
 小さくアルトには聞こえない程度の声でつぶやく。
「さよなら、アルト。幸せにね」
 アルトを乗せて走り去る車、それに背を向けて歩き出すシェリル。
 その瞳には涙をたたえていた。