こんにちは。
大変ご無沙汰しております。
ヒノモト社長 前川明寛です。
当店の周辺の田んぼでは、
田植えが終わりました。
近頃は、晩稲（おくて）が流行りのようで、
５月末になっているようです。
これでようやく美しい田園風景になり、
なんだかうれしいです。
『昔がすべて良かったわけではない』
以下の解説は、最近購入した、
武田邦彦著
“科学者が解く「老人」のウソ
という本を参照したものです。
当店はマクロビオティックの普及が
原点でスタートしました。
マクロ（大きく広い視点での）ビオティック＝バイオティック（生命観）
ということなので、
とてもすばらしい考え方：哲学だと思っています。
しかし、ある錯覚に陥ってしまうことに気づきました。
それは…
昔はみんな健康で、現代は、
食事が悪く不健康だ
と思い込んでしまうことです。
しかし、よくよく考えてみると…
①寿命が格段に延びた。
②老化が遅くなった。
平成28年の日本人の平均寿命は、
男性：80.98歳、
女性：87.14歳ですが、
100年ほど前の昭和初期の平均は、
男性：42.1歳、
女性：43.2歳でした。
昔の寿命が短かったのは・・・
電化製品や産業用機械がなく、
家事も仕事も肉体労働で、
肉体を酷使していたことが挙げられます。
当店の前の田んぼで、田植えが始まっていますが、
見渡す限りの広い田圃でも、
機械を使ってほんの2～3日で
耕作から代掻き、田植えを
農業機械であっという間に仕上げてしまいます。
家事も、洗濯機や掃除機などで
短時間で終わってしまいます。
まあ、運動不足の懸念もありますが、
体を酷使しないので、
いつまでも元気でいられるというのは
一理あると思います。
また、エアコンなどの冷暖房機器の普及も、
体を無理させることがないので、
これはこれで良いのかもしれません。
もちろん、夏、汗をかかなくなったり、
冬の寒さに対する抵抗力が落ちて、
免疫力が落ちていることは無視できません。
また、バラエティ豊かな食事が
楽しめるようになったのも、
（精神的に）良い面があることは
否定できないと思います。
さらに娯楽が増えたのは、
良い面の方が大きいのではないでしょうか。
だからたとえば、
30年前の70歳と、現代の70歳では、
断然現代の70歳の人の方が若々しく、元気です。
近頃のお年寄りで腰が曲がった人なんて、
ほとんど見受けられません。
これからさらにその傾向は強まって、
私が70歳になるころには
もっと若くなっていることが予想されます。
ですから、全般的に良い方向に
進んでいるような気がします。
とはいっても、
アルツハイマーや寝たきりが増えたり、
生活習慣病が増えたりしているという問題は
無視できません。
これは、現代の食生活や生活習慣が
悪いという点もあるかもしれませんが、
寿命が延びたことによる、
新たな課題なのではないでしょうか？
昔は、寿命が短かったとはいえ、
忘れ去られてしまった
健康のノウハウがたくさんあります。
健康だけでなく様々な知識や教訓が、
解決不可能に見える現代の様々な問題を
解決してくれることも多々あるようです。
昔の良いところ悪いところ、
現代の良いところ悪いところを、
取捨選択して、
より良い健康法を提案できたらいいなあ、
と思っています。
長くなってしまったので、ここまでにしておきます。
続きはまたの機会に。
花壇の花。見ていると、心が和みます)^o^(
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