そもそも1 | マクロビヨリ

そもそも1


そもそもは、
うちのおかみさんが始めた
マクロビオティックなわけですし、
ぼくらはまだ結婚していなかったから、
食に関して多少のゆとりはあったわけです。

おかみさんと会う時は、
作って来ていただいたお弁当を食べたり、
なるべくそういったお店に行って食べたり。
そして普段の生活ではまぁいろいろ食べ。

そういうぼくが、マクロビオティックのことを
ちょっとおもしろいなと思い始めたのは、
ある泊まりがけのワークショップを勧められ、
参加したことがきっかけでした。

そのワークショップは3泊4日、素食と、
適度な運動を心がけるというようなもので、
よくわからないまま参加したわりには、
終わった時になんとなく、
体がすっきりしたのを感じたのでした。

でも体がすっきりした感じって、
すっきりしてない体を横に並べてるわけではないから、
はっきりしっかりとわかるわけでもなく、
なんとなくすっきり?でもこれ錯覚だったり?
というようなことを思いながら帰りの新幹線に乗り…

名古屋を過ぎた辺りで隣に乗った人が、
おもむろにエビせんを食べ始めたのですが、
その匂いがなんだか尋常じゃないくらい漂い。
何度もそのエビせんを見るのですが、
いたって普通のエビせんのようで。
すると車内のどこかで、誰かが、
ブルーベリーのガムかキャンディを食べだし。
その匂いもなんだか尋常じゃないくらい感じられ。

なんとなく、
まだ小さかった甥が初めて炭酸を飲んだ時の、
体ごとびっくりしたような顔を思い出します。

3泊4日の間に食べていた、
味付けを極力抑えた素食たちのおかげで、
刺激に対して敏感になっていたのかもしれません。

「わ、これは何だろう?」と、
たぶん変化しているだろう自分の体に戸惑いながら、
でもしかしなんとなくおもしろいなとも思いつつ、
その後の帰路を乗り越え、家にたどり着くのですが…

けれどもマクロビオティックを実践もできず
(というのは、よく知らないわけですから)、
とは言えなんとも刺激的なものも食べられず、
というような日々を過ごすことに…