日本語教師は多文化に触れる楽しいお仕事ですが、日本人として色々考えさせられることもあります。
昨日はモンゴル人の日本語レッスンの初日でした。
一昨日、来日したばかりのモンゴル人の従業員に、日本語を教えて欲しいとの依頼があり、昨日は初日でした。
急な依頼でも、なるべく受けるようにしています。
しかし、初めてのモンゴル人への指導。
教案作りが少し大変だと思いましたが、何とかなりそうなので、受けることにしました。
その企業では、昨年度はベトナム人の技能実習生への日本語指導でした。
彼らは2か月間母国で日本語を勉強し、国内でも1か月日本語を勉強していましたので、ひらがな、カタカナ、それから「みんにち1」は勉強していました。
しかし、今回はモンゴルの大学を卒業したばかりで日本語はゼロです。
ひらがなもわからないという。
その企業ではモンゴル人の従業員が2名働いており、二人とも日本語はぺらぺらでした。
その二人は私に挨拶だけして、すぐ仕事場に戻りました。
レッスンスタート!
私は、モンゴル人と会ったのは初めてでした。
彼は、穏やかな顔つきで、にこにこしていました。
まず、自己紹介から始めました。
「わたしはピロコです。」「どうぞよろしくお願いします。」とホワイトボートにひらがなとローマ字で記載し、挨拶をしました。
それから彼の名前を聞いて、同じように挨拶をしてもらいました。
これはすんなりできました。
日本語学校にいつから通っているのかを聞こうをしましたが、媒体語がありません。
カレンダーを指しながら聞きましたが、どうも伝わりません。
英語で聞きましたが、伝わりません。
彼は鞄からスマホを取り出し、私の口に当てたので、「あなたはいつから日本語学校に通っていますか?」と日本語でいうと日本語はだめだと言う。
英語で言うとモンゴル語に変換され、やっと意思の疎通ができました。
何と、昨日の午前中が日本語学校の初日だとのこと。それで、何を勉強したのかを知りたかったので、日本語学校のテキストを見せてもらいました。
みんにち1の第3課の授業を受講したようですが、何もわからないまま会社に戻ってきたようです。
日本語学校の他の生徒は平仮名、カタカナを終了し、第1課、2課、そして今日が3課だったそうです。
ということで、まず、平仮名からスタートしました。
何とか「さ行」までは読めるようになりましたので、残りは宿題。
その後、事前に準備していた翻訳付きの「挨拶のことば」「教室のことば」等を何度も練習し、最後にもう一度「ひらなが」をし、2時間の授業は終わりました。
これは大変!!
日本語学校の遅れを取り戻すには、何日でできるのだろうか?
短期間で覚えさせるにはどうしたらいいかと色々思案しています。
今日も午後からレッスンです。
昨晩は、遅くまで今日のレッスンの教案を作りましたが、眠くなったので、11時にベッドへ、そして、4時に起床。
今日の午前中は母の病院の付き添いがあるので、時間がありません。
何とか終わりました!
今日も頑張ろう!