日本語教師は多文化に触れる楽しいお仕事ですが、日本人として色々考えさせられることもあります。

 

ある日、留学生のSさんと、初めて一緒にうどんを食べにいったときのことです。

 

そのとき、彼女が経験した4年前の失敗談について話してくれました。

 

日本人はみんなうどんを食べるときには音を出して食べます。

 

しかし、彼女は、4年前までは勘違いをして、うどん以外の食事のときも、日本人は音を出して食べると思っていたそうです。

 

現在、彼女は日本語を流暢に話しますが、当時はあまり上手に話すことはできなかったので、言葉の問題で勘違いをしたのではないかと思われます。

 

大学の研究室で、彼女が初めて他の学生と一緒に食事をしたときのことです。

 

それまでは、一人で自宅で食事をしたり、外国人の友人と食事をしたりと、日本人と一緒に食事をしたことがなかったそうです。

 

それで、日本人の真似した方がいいと思い、初めてみんなに聞こえるように「くちゃ、くちゃ」と大きな音を立てて食べたそうです。

 

研究室の他の学生たちが怪訝な顔をして自分の方を見るので、どうしてかなぁと思ったそうですが、理由がわからなかったそうです。

 

後で日本人学生から音を立てて食べるのは、「うどんやそばなどの麺類だけ」だとわかり、本当に恥ずかしくなったそうです。

 

そんなことがあってから、うどんを食べるときには、音を立てて食べることに、何度も挑戦したそうですが、できなかったそうです。

 

私と二人でうどんを食べに行ったときにも、音を立てて食べるように頑張っていましたが、できませんでした。

 

「無理に音を立てて食べなくてもいいよ。」と言うと。「よかった。」と安心した様子でした。

 

当時のことを思い出すだけで、今でも恥ずかしくなると言っていました。

文化や習慣の違いを理解するのは、相手国の言語の習得が重要な要素ですが、少しずつ理解して、慣れるしかないのかなぁと思います。

異文化コミュニケーションは、外国人との交流だけではありません。

 

国内でも、地域の異なる習慣の違いで誤解を生むこともあります。
 

このブログを書いているとき、自分自身の失敗談を色々と思い出しましたが、そのことは次回以降のブログで書いていきたいと思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。