『マーダー・ライド・ショー2』(原題:The Devil’s Rejects)は、2005年に公開されたロブ・ゾンビ監督によるホラー映画です。
前作『マーダー・ライド・ショー』の直接的な続編であり、前作で登場したファイアフライ一家の生き残りたちを中心に、よりバイオレンスでダークな逃避行を描いています。
物語は、ファイアフライ家の屋敷が警察によって急襲される場面から始まります。母親マザー・ファイアフライは逮捕されるものの、オーティスとベイビーは辛くも脱出。
彼らはキャプテン・スポールディングと合流し、警察の包囲網をかいくぐりながら、殺人と暴力の限りを尽くし、逃亡を続けます。一方、家族を殺されたワイデル保安官は、復讐心から彼らを執拗に追い詰めていきます。
本作の特徴は、前作のサイケデリックなホラー色から一転、70年代アメリカン・ニューシネマ風のロードムービーとして展開する点です。
暴力描写やグロテスクなシーンは健在ですが、家族の絆や人間ドラマ、そして復讐の連鎖といったテーマも色濃く描かれています。
音楽面でも、サザンロックやカントリーなど、アメリカン・ルーツミュージックが全編にわたって効果的に使われ、作品世界をより深く印象づけています。
キャストは、シド・ヘイグ(キャプテン・スポールディング)、ビル・モーズリイ(オーティス)、シェリ・ムーン・ゾンビ(ベイビー)、ウィリアム・フォーサイス(ワイデル保安官)ら、前作からの主要メンバーが続投。ロブ・ゾンビ監督ならではの独特の映像美と、悪趣味ギリギリのブラックユーモアが光る一作です。
感想
『マーダー・ライド・ショー2』観ました。
前作もなかなかのカオスっぷりだったけど、今回はさらにパワーアップしてる感じ。まず冒頭の銃撃戦からして凄かった。
ファイアフライ一家、相変わらずイカれてるけど、なんか今回はちょっとだけ人間味が見え隠れしてました。
オーティスのサイコっぷりは健在だけど、時々見せる家族への思いやりとか、ベイビーの無邪気な狂気の中にある寂しさとか、単なる悪役じゃない感じ。キャプテン・スポールディングも、ただのピエロじゃなくて、どこか哀愁漂ってる。シド・ヘイグの存在感、やっぱりすごい。
そしてワイデル保安官がまたヤバい。
最初は正義感に燃えてるのかと思いきや、どんどん復讐の鬼になっていって、結局ファイアフライ一家と同じくらい狂気に染まっていくのが面白い。
途中からどっちが悪役?って思ってしまった。
あと、音楽の使い方がまた最高!サザンロックとかカントリーとか、70年代のアメリカンな雰囲気がビシビシ伝わってきて、映像と音楽がガッチリ噛み合ってる。
特にラストの銃撃戦のシーン、あれはもう鳥肌モノだった。
あんなに暴力的なのに、なぜかちょっと感動しちゃうっていうか、切なさすら感じた。
家族の絆って、たとえそれがどんなに歪んでても、やっぱり強いんだなって思わせてくれる。
それにしても、ロブ・ゾンビの映画って、悪趣味なんだけどクセになる。グロいし、暴力的だし、普通なら引いちゃうような内容なのに、なぜか最後まで目が離せない。
キャラが濃すぎて、気づいたらファイアフライ一家を応援しちゃってる自分がいてちょっと戸惑う😅
もちろん、B級っぽいノリも健在で、好き嫌いは分かれると思う。
でも、こういう映画って他にあんまりないから、逆に新鮮です。
前作よりもストーリーがしっかりしてるし、ロードムービーとしての疾走感もあるから、ホラーが苦手な人でも意外と楽しめるかもしれない。
ラストは賛否あると思うけど、個人的にはあの終わり方がすごく好きです。
あそこで全部が終わる感じが潔いし、余韻が残る。続編もあるけど、やっぱりこの2作で完結してる気がする。
とにかく、映像も音楽もキャラクターも全部が濃かった。
ロブ・ゾンビの世界観にどっぷり浸かりたい人には絶対オススメです。
怖いだけじゃなくて、どこか切なくて、でもやっぱりイカれてて…ロブ・ゾンビ、やっぱ天才かも。
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