こんにちは、M&A会計士の澤村です。
今回も前回の続きで
カカロットのお兄さんの話です
そりゃベジータだ!
・・・?
しまった・・・ラディッツだった!
いや、いいんです。そんなことは
前回、βはTOPIXなどの値動きに対しての相対値と説明しましたが、
実際のところ、TOPIXも値動きと完全連動するような銘柄はありません。
ある時には、TOPIXが1%あがったときに、1.2%あがることがあれば、3%下がるといったこともあるのが通常です
じゃあ、どうやって計算するとのというと、回帰分析で出すわけで、過去何年かの値動きのデータを
プロットして行って、ある程度の傾向を示すような線が引けたら、その傾きがβということになります。
このベータどうやって、計算するんだろうってのが悩みどころで、やっぱブルームバーグなどの端末がないと難しいのかと思っていた時期もあったのですが、理論をちゃんと理解すると、実は自分で簡単に計算できちゃいます。
過去の株価データさえあれば、エクセルのとある関数を使うと、あっというまに計算できちゃいます。
以上、簡単、終了~!
っていかないのが、このベータの悩ましいところです。
まず、一つ悩ましいのが、過去のデータと言いましたが、いつまでさかのぼればいいの?
っていうテーマがあります。1年なのか、2年なのか、3年なのか、5年なのか?
次に悩ましいのが、値動を計算するスパンの問題もあります。1日あたりなのか、1週間あたりなのか、1カ月あたりなのか
これ、実は、どれを取るかによって、ムチャクチャ値が変わってきます。
ある期間で計算すれば、βは0.5だったけど、別の期間で計算すれば1.5だった!
みたいなことも、そうしょっちゅうというほどではありませんが、それほど珍しくありません。
0.5と1.5だと、割引率において、大きな差になります。
仮に株式投資リスクプレミアムが6%、リスクフリー1%とすると
β=0.5だと、自己資本コストが4%ですが、β=1.5だと、自己資本コストは10%
自己資本100%で、FCFが1億で一定とすると
β=0.5の場合25億円、β=1.5の場合10億と大きく異なってしまいます。
いちおう算定の現場では、対象会社のビジネス構造や、マーケットでの位置づけの変化があれば、それ以降の期間でという理論づけを行うこともあるのですが、じゃあ、その選んだ期間が絶対に正しいのか?というと、言い切れない悩ましいものがあります。