こんにちは、M&A会計士の澤村です。
株主提案権って議決権の1%以上必要だから、なかなか上場会社だと難しいよねと思っていたのですが、
議決権の300個以上でも行使できたんですね。びっくりです。
にしても、某野菜事件はいろいろな意味で衝撃ですね。
こんな方法があったのか!
という驚きと、
こんな方法を駆使して、こんなネタをやるか!
というバカバカしさ
でも、そのバカバカしいなかにも、ライツプランの問題など本質をついた提案などもあり、侮れない。
ネタのトーンをみると、この人ネラーだなと感じたのですが、まあ、それだけ某巨大掲示板も市民権を得たのでしょうね。
と、面白がる半面、いくつか気になる深刻な問題をはらんでいる感覚もあります。
一つが、単位株をめぐる、証券取引所規制に影響を与える可能性です。
貯蓄から投資へのスローガンの下、一般投資家の拡大を目指して、小額でも投資できるように単位株の引き下げという方向で業界が動いてきた中、それを先導してきた某社が、その影響を受けたというのが、非常に皮肉な構造です。
もちろん、株価がある程度の水準にあれば、一般投資家が株主提案権を行使するまで株を買うには資金的に厳しくなるのですが、このところの株価の低迷が、比較的少ない資金でもこのような活動ができるようになったというのも、皮肉ですね。
かといって、さすがに単位株を引き上げようという動きにはならないとは思うのですが、どうなんでしょう?
続いては、株主提案権要件の改正の可能性ですね。
こういう事態が続くと、昔の特殊株主さんのように、「株主提案で、いろんなこと、ぶちまけちゃいますよ」みたいな、脅しに悪用される可能性もあるんですよね。
なもんで、改正の流れになる可能性が無きにしも非ず。少数株主保護という流れからすると、逆行なんですが・・・
三つ目に気になるのが、日本のマスコミが基本的に無視を決め込んでいることの気持ち悪さですね。
まあ、愉快犯的な内容なんで、これを一般報道すると、思うツボという感じになるのかもしれませんが、ロイターとかFTが報道しているのに対して、日本のメインの報道機関だけ報道していないっていうのが、なんだかなあという感じです。
ちなみに、英語版も出ているので、原文と対比しながら読むと、じわじわと来るものがありますよ。