こんにちは、M&A会計士の澤村です。


久々の連続投稿です。


さて、今日の日経の夕刊に面白いデータが載っていたのでご紹介


中神康議さんという方がかいたなるほど投資講座のコーナーに載っていた。


日本とアメリカの上場会社の数と、アナリストの数の比較です。


記事によると上場会社一社あたりのアナリスト数が米国10.3人に対し、日本は6.7人


要は、日本の上場企業に対するアナリストによる分析は、アメリカに比べると3割程度少ないってことだそうです。


特に、日本の時価総額が1000億円未満の会社でみると、実に9割の会社でアナリストの数が一人またはゼロだそうです。


記事では、だからこそ中小型株には、優れた会社なのに市場が築いていない隠れた宝石が眠っている可能性が高い「宝の山」となる可能性を秘めていると結んであります。


個人的には、アメリカの中小型株でのアナリストカバレッジのデータが欲しかったのですが、非常に興味深いデータです。



そうなんですよねえ。ほんと、中小型株で、そういう会社多いんですよ。市場から忘れ去られた銘柄ってのが・・・


お宝探しという意味では、面白いのですが、M&Aでバリュエーションやっている人間にとっちゃ憂うべき事態なんです。


苦労してやっとみつけた類似会社が、中小型株で「市場から忘れられた存在」になっていたりすると、適正な評価が難しくなってくるんですよね。


無借金で、現預金をタップリ抱えているのに、時価総額が現預金残高を下回っているような、買収お買い得企業とか、株価が動かないので、βが著しく低い企業とか…


まあ、こういう取引の少ない株式は、値付率でソーティングして類似から外すってのが王道なんですけど、


そうすると類似会社がなくなっちゃうというパターンも多くて・・・


マーケットの適正化という意味では、アクティビストファンドってのはある意味必要悪ともいえたんですけどね・・・


そう考えると、MBOで自主退場してく企業が増えてきているのもやむなしってことになります。



しかしこうなってくると、せっかく会計監査をしっかりして、正確な情報提供しても、それを誰も見ていないってのは、あまりにむなしすぎます。

健全な株式市場の発展ってことを考えると、中小型株に対してもアナリストがカバーするような仕組みづくりが必要だと思うのですが、なんかいい方法ないでしょうかね・・・