こんにちは、M&A会計士の澤村です。


LDH(旧ライブドア)で、株主より多額の配当を要求されているのがニュースになっていますね。


このケースもある意味株式時価総額<NNVだったんでしょうね。


あの事件はよくある債務超過を隠す、純資産をごまかす粉飾じゃなくて、


純資産は正しいけど利益計上がおかしいという特殊な粉飾でしたから・・・


まあ、あの時点では訴訟債務がいくらになるか不明でしたけど・・・



ところで、今回の配当が通るとどんな税務処理になるんでしょうね?


配当原資は、利益じゃなくて資本剰余金が原資になっていますから、配当課税じゃなくて、譲渡益課税?


上場廃止時の株価が一株94円で、今回6500円ってことは、あのときオモチャとしてこの値段で手に入れた人は、エライ利益だな?


上場廃止時の時価総額986億円に対して、今回の配当総額が680億円 あれっ?計算あわない


と思って調べたら、株式併合をやっていたんですね。100株→1株


ってことは、上場廃止時に94円を100株持っていた人が、現在の1株株主ってことで、投資額は9,400円


9400円に対して、6500円の戻しですから、税務的には出資金の払い戻し扱いで、非課税って理解でいいんでしょうかね?