こんにちは、M&A会計士の澤村です。
昨夜は残念でしたが、気をとりなおして前回の続きです。
適格合併という前提をおいているので、税務上も簿価での引き継ぎとなります。
税務では「連結上の簿価」なんていう概念はないので、個別での簿価をそのまま引き継ぐことになります。
つまり
資産140 負債 100
? 60 子会社株式 100
となるのですが、子会社株式の簿価が100に対して、受け入れ純資産が40しかありませんので
差額の60だけバランスしないことになります。
さて、この60はどうなるか?
のれんで、5年償却可能?
それとも合併差損で一括損金処理?
残念!
この差額は損金になりません。
資本等の金額から控除することになります。
つまり
資産 140 負債 100
資本等 60 子会社株式 100
ということになります。
このあたりの仕訳って意外と解説書にのっていなかったりするんですよね。