こんにちは、M&A会計士の澤村です。
難しいタイトルをつけながら、今日のキャラ弁です
似てる似てないは、ご勘弁ください。可愛いでしょ?
親バカ妻(元会計士)が一生懸命、愛する息子のために作った弁当です。
幼稚園で、毎週2回ある弁当を、毎回キャラ弁で頑張ってくれています。
(ちなみに、冬から弁当をあっためることになったので、弁当箱がアルミに代わってます)
で、今回のテーマに入ります。
識別可能資産の代表というと、いわゆる「ブランド」というものが想定されるかと思いますが、
この「ブランド」というのは、どこまで区分する必要があるの?という疑問です。
ブランドの例ということで、スタジオジブリの代表作、「となりのトトロ」を例に考えてみたいと思います。
まずこの「スタジオジブリ」という製作会社自体が大きなブランドであることは間違いがないと思いますが、もし仮に「スタジオジブリ」を買収したら、「スタジオジブリ」としてのブランドを資産計上することになるのでしょうか?
以前、本ブログでいわゆるコーポレートブランドというものは、分離可能性がないため資産計上できないとされていると紹介しましたが、無形資産の計上の要件をもう一度、よく考えると
「法律上の権利」または「分離可能な資産」
であって、
「法律上の権利」かつ「分離可能な資産」
じゃないわけですよね。
そもそもジブリは一度、徳間書店のジブリ事業部ってなってから、再度独立したっていう経緯があるんですが、これが、新しい会計基準のもとだったら、どのように評価されたんだろう・・・ってのが一つ目の疑問
次は、ジブリには、「トトロ」だとか、「ポニョ」だとか、名作がたくさんあり、かつ、それぞれのキャラクターをもとにしたビジネスも展開しているんですが、これらも別途、無形資産として計上する必要があるのだろうか?
損益管理単位(ユニット)という概念でとらえると、ジブリの版権ビジネスの体制がどうなっているかよくわからないのですが、たとえば、「トトロ課」、とか、「ポニョ課」とかがあったりすると、やっぱり作品別にブランド認識するのだろうか?
さらに「トトロ課」に「ネコバス係」とか、「マックロクロスケ係」とかがあると面白いのですが・・・
さらに疑問なのが、人的ブランドってどう考えるのか?ってのもあります。
つまり、ジブリには「宮崎監督」っていう非常に大きなブランドを持った方がいらっしゃり、この監督が在籍することによる価値ってのは無形資産認識するのでしょうか?
サザンが活動休止したときに所属会社の株価が急落したことなんかの例をみると、やっぱり所属アーチストの価値ってのをマーケットは見ているわけで、なんらかの資産性を認めべきなのだろうか?
まあ、アニメビジネスって、結構権利関係が入り組んでいるので、単純な議論は難しいでしょうが、いろいろ考えだすと、よくわからないことだらけです。

