こんにちは、M&A会計士の澤村です。


こうマーケットが下がっちゃうと、DCFで重要なWACCを算定するのに重要なCAPM理論そのものもどうなんだろう?という疑念が生じなくもない。


まあ、これを突き詰めちゃうと、ノーベル賞学者に対抗するばかりか、資本主義経済自体を否定しかねない議論に発展しちゃうので、あれなんですが、頭の整理がてら、思いつくままに、書いてみます。


CAPMというと、今まで何度かこのブログでも触れたと思うのですが


自己資本コスト= リスクフリーレート + 株式投資リスクプレミアム × β


が基本算式です。


で、リスクフリーレートが一般に国債の利回りが使われ、


株式投資リスクプレミアムは、リスクフリーである国債よりもどれだけ、株式投資に対して、利回りを上乗せで期待するかということを意味します。


株式投資リスクプレミアムは何%がいいかというのは、何度もいうように、神学論争的な面があるので、なんですが、どの説に立場によっても、基本は




株式投資は国債投資よりも儲かる



という期待があるわけですね。



ところが、まあ、皆さん、ご承知のとおり株はいつでも儲かるわけではない。


大儲けするかもしれないが、大損する場合もあります。


いうまでもなく、ハイリスクハイリターンなわけです。



とはいうものの、株式市場は博打ではない。


確かに、株式市場参加者の中には、ギャンブラーもいますが、


マーケットはギャンブル場ではない


というのが、大前提にあると思います。