こんにちは、M&A会計士の澤村です。
さて、問題です。
あなたは、とあるMBOを実行しようとしている会社の社外取締役です。
MBOに対する賛同意見を出すかどうかの判断材料として、第三者算定機関よりで、次のような評価報告を受けました。
まず市場株価平均法では、1か月・3か月・6か月の平均をとったところ、259円~263円でした。
株価が低迷しPBRは約0.5という非常に低い評価です。しかし、余剰資産を多数所有しており、直近の時価総額よりも多い状況になっています。
次に、いまどき珍しくなってしまった修正純資産法による結果も報告されました。
余剰資産を多数持っているため、採用したとのことです。
それによると465円とのことです。
類似会社法では、488円~630円
経常利益倍率とEBITDAを使ったそうです。
たぶん630円のほうが、非事業事業用資産の価値を反映したEBITDAなんでしょう。
最後にDCFで340~505円
だそうです。
現経営陣が作成した事業計画に基づくとのことですが、類似会社法より低いってことから、将来業績見通しが悪いということなのでしょうか?
で、肝心の買付価格は、400円です。
さて、あなたは、この買い付けに賛成しますか?反対しますか?