こんにちは、M&A会計士の澤村です。


さて、先週くらいに、続きは次回 と書いたまま、HOYAネタでアップしていなかった


監査以外で活きてくる監査テクニックについてのエントリーです。



突然ですが、質問です。監査で一番基本となる姿勢はなんだと思いますか?





職業的専門家としての専門能力の向上?



公正不偏な態度?


独立性?


守秘義務?




もちろん、これらはすべて重要ですが、私は、




懐疑心




ってのが一番重要だと思っています。



つまり、



疑え!



ってことです。




性善説的な考えがベースにあるとされる日本社会において、猜疑心ってのは


7つの大罪とまではいかないまでも、あまり、この好ましいものではないように捉えられていますが、


監査制度そのものが、基本的に「粉飾してんじゃないか?」っていう投資家の猜疑心から生まれた制度である以上、その制度を担う会計士は、当然のこととしてこの猜疑心をもつことが求められております。


このことは、会計士が準拠すべき大原則である「監査基準」にもはっきり書いておりまして、



「監査人は、職業的専門家としての正当な注意義務を払い、懐疑心を保持して監査を行わなければならない」


とあります。



売上は架空じゃないか?資産はないんじゃないか?経営者は嘘を言っているんじゃないか?


と、トコトン疑えっ!ってことになります。



監査ってのは、結局何かというと、疑いが晴れるような十分な心証を得るまでの各種証拠を集めていく作業とも言えるわけです。


で、この


「徹底的に疑うこと!」


っていう姿勢が、監査以外にも結構活きてくるんだと私は思うわけです。