こんにちは、M&A会計士の澤村です。


CAPM理論の面白いところは、この株主の期待利回りというものを、リスクフリー投資へのスプレッドとしてとらえるという点と、株式投資の中でも個別銘柄ごとのリスクを加味するという点にあると思います。


CAPM理論の算式


Rf+(Rm-Rf)×β


のRfというのは、リスクフリーレート。つまり、リスクゼロの投資における期待利回りをいいます。


いちおうファイナンスの世界では、国債への投資をリスクフリーとみています。





えっ?国債がリスクゼロ???? (  ゚ ▽ ゚ ;)




と、驚くかもしれませんが、まあ、勘弁してください <(_ _)>






じゃあ、アルゼンチンではCAPM理論は使えないんじゃないか?\(*`∧´)/







いや、すいません。勘弁してください。<(_ _)>


ここで、国債をリスクフリーとおかないと、話が進まないんです・・・。



CAPMの算式は、リスクフリーの投資に対して、どれだけ期待利回りの上乗せを求めるかというのが、基本になっております。

この上乗せ分の要求利回りを株式投資リスクプレミアムといいます。

(Rm-Rf)の部分です。Rmが株式投資の期待利回りで、リスクフリーであるRfとの差額で計算します。



この株式投資リスクプレミアムの部分は、いろいろと議論になる部分ですが、


たまーに、株式投資リスクプレミアムを計算する時のRfと、最初のRf


つまりCAPM式にでてくるRfを


Rf1+(Rm-Rf2)×β


と区分すると


Rf2をRf1とイコールにして計算されているものを見かけたりしますが、これはおかしい。


せっかく株式投資プレミアムを、直近のリスクフリーレートから切り離して考えているのに、そのプレミアムの計算で直近のリスクフリーレートで計算してちゃ台無しなわけです。


(昔、Rmを直近1年間の株式投資利回り、Rf2を直近リスクフリーレートという設定で、CAPMを計算しているやつを、堂々と経済専門誌に掲載されているのを見たことがあります・・・。いやーすごい(-"-;A)



じゃあ、その上乗せプレミアムはどれだけなんかというと

















ごめんなさい <(_ _)> 企業秘密です!











ていうのは、冗談ですが、まあ、評価者のポリシーですな。


基本的に過去の株式投資利回り実績と国債投資利回り実績の差額をもとに計算します。




昔は、これをどうとらえるか、かなーーり苦労したので、あえて非開示(いじわる)


ま、今は結構バリュエーション本とかに載ってるし、某データベースを購入すればすぐわかるので、隠すほどのもんじゃないですが・・・。