こんにちはM&A会計士の澤村です。



橋本ですか・・(T_T)


ま、あの選択肢じゃね・・・



さて、流動性ディスカウントの話がでてきたので、久しぶりにみんなのDCFのほうも復活です。


dennyさんより、DCFで非流動ディスカウントってのもナンセンスでは?


とのご質問がありましたので、その回答がてら・・・



非上場会社のDCF結果に流動性ディスカウントを乗じるという方法をしばしば見受けます。


しかし、DCFという評価手法の意味を考えると、この結果に70%を乗じるというのはナンセンスだと思います。


第一に、DCFというのは、将来キャッシュフローがどれだけあるか、(どんだけキャッシュがふえるんか)ってのを表す方法なので、その株式の流動性ってのは、将来獲得キャッシュフローと関係ないということがいえます。


第二に、DCFの結果、つまり非事業用資産+DCFによる事業価値-有利子負債 に70%っていう計算式自体問題があります。なぜなら、現金100、事業価値ゼロ、有利子負債ゼロで株式価値100って出た会社があったとき、非上場だからって価値は70なのかというと、やっぱりおかしいわけで。



とはいうもののDCFでまったく非流動性を気にしなくていいかというと、そういうわけでもないと思います。


なぜなら、投資家の期待利回りという意味で考えると、上場会社と比べると流動性においてリスクが高い部分があることは否定できないからです。

ですので、私は、株主の期待利回りにおいて、この非流動ディスカウントを考慮すべきと考えています。