こんにちはM&A会計士の澤村です。


遅まきながら、今日から仕事始めです。


昨年暮れにASBJが公表した「資産除去債務に関する会計基準(案)」をようやく今日みました。


http://www.asb.or.jp/html/documents/exposure_draft/aro/


これって、てっきりM&A会計の一環で、買収後撤退を予定している設備の除去だけをカバーしているのかと思っていたのですが、



全設備が対象だったんですね!



いやー、びっくりです。


ざっと内容を説明しますと、


建物なんかを資産として計上していても、それを除去するときには別途費用が発生するので、それをあらかじめ負債として認識しましょうという考えからなるものでして、会計処理として


①撤去費用を見積もる


②撤去費用の発生時期から逆算した現在価値を見積もる(割引率はリスクフリーレート)


③撤去費用の現在価値を負債として計上するとともに、同額資産を計上


④資産側を減価償却で費用化していく


⑤時の経過とともに金利費用を認識し、同額撤去債務を増やす


ってなことをやっていくわけです。



これも会計コンバージェンスの一環だそうで、


会計ビックバンの次は、コンバージェンスかよ!


てな具合に、新基準が続々と出てくるようです。


まあ、国際的な会計基準の統一という流れは賛成ですが、こう、いろいろと新しいのが出てくると


継続性の原則


ってのは、どーなったんだ!と、思ってしまわないでもない。